受動ストレスを避けよう【ネガティブに引っ張られるな!】

私はテレビを見ません。それは受動ストレスを避ける為です。

現代社会においてストレス対策は必須の課題です。

医療事務においてメンタルヘルスの問題で辞めていくという人を過去何人も見てきました。

そしてその状況は昔より悪化しているとさえ思えます。

まず職場でストレス対策への取り組みがありません。

ストレス対策研修や瞑想講座など大企業なら行っているところもあるかもしれませんが中小の企業や法人、まして医療機関において組織として取り組んでいるところはなかなかないと思います。

現状ではストレス対策は各個人にゆだねられている部分がとても大きいです。

ストレス対策の方法はググってもらえばいろいろ見つかると思います。

当ブログでも過去にいくつか紹介しました。

今回は受動ストレスというものを知ってもらった上で日頃の過ごし方のヒントに少しでもなってもらえればなあと思いつつ記事を書いていきます。

受動ストレスを避けよう【ネガティブに引っ張られるな!】

 

結論

私達は知らず知らずのうちに受動ストレスの影響を受けています。

しかし受動ストレスは意識すれば避けていくことは十分に可能です。

受動ストレス

受動ストレスとは?

受動喫煙という言葉があります。

これは自分は喫煙していないのに周りに喫煙者がいることによってその影響を受けている状態をいいます。

同じことがストレスでも起こることが分かっています。

つまり周りの人のネガティブなストレスや感情に触れるだけで自分もネガティブな感情に引っ張られるということが起こります。

これを受動ストレスといいます。

そしてこのネガティブを発する人が目の前にいなくても影響を受けることも分かっています。

すなわちテレビ、ネット動画、SNSからでも受動ストレスを受けてしまうのです。

受動ストレスの感染力は7倍

受動ストレスの問題はポジティブな感情よりもネガティブな感情の方が感染が起こりやすい点です。

研究ではポジティブな感情よりもネガティブな感情の方が7倍も感染しやすいことが分かっています。

こんなにも感染率に差があるので組織にわずかでもネガティブな人がいるとそれは全体に広がる可能性があるということです。

ネガティブな人が1人いる影響を打ち消そうとするにはポジティブな人が7人必要な計算になります。

それほどネガティブなストレスや感情は強力であり脅威なのです。

脳機能の低下

他人のネガティブな感情にさらされた人は脳の機能まで低下するということも分かっています。

記憶をつかさどったり物事を論理的に考える力をつかさどる脳の海馬の活動が著しく低下した実験結果があります。

またたった2分間ネガティブな人を見るだけで脳の機能が低下したという実験結果もあります。

ネガティブに引っ張られる

過去の実験では周りにネガティブな人やネガティブなニュースが多くなると自分の表情や姿勢も変わって声の出し方やコミュニケーションのとり方まで暗く変わってしまうということが分かっています。

しかもこの実験では意図的にネガティブなニュースを流すと被験者の半数程度はネガティブに引っ張られていました。

つまりネガティブなニュースに触れると約5割の確立でそれに引っ張られ自分自身が嫌な人になってしまう可能性があるということなのです。

マスメディア・CM・広告

テレビや新聞などのメディアやネットでは毎日のように悲しいニュースや悪いニュースが流れています。

人は不快に思ったりショッキングに思ったりするニュースに接すれば接するほど受動ストレスがたまっていきます。

上記で述べたように受動ストレスが蓄積すると脳機能の低下を来たします。

またメンタルに大きなダメージを負うことになります。

ですので自分からわざわざネガティブなニュースに接していくのは自分で自分を傷つけていることと同じなのです。

ネガティブなニュースは出来る限り避けるべきなのです。

しかし企業はこれを逆手にとって巧妙なマーケティングを行っています。

たとえばタバコについてです。

タバコのパッケージには体に害があることを表す絵や注意文が書かれていますが、実はこれによってタバコの売上は上がることが分かっています。

確かにタバコを初めて買う人はこうしたタバコのリスクを知ると購入意欲を失いがちです。

しかしすでに吸っている人達には反対の心理が働きます。

喫煙が体に悪いことは分かっていても禁煙出来ないとストレスを感じその結果誘惑に弱くなり逆にタバコを吸う本数は増えていくのです。

また、毎日殺人事件、死亡事故などのネガティブなニュースが何度も繰り返し流されていますがこれも意図されたものです。

これは恐怖管理理論といって人は死を想像してしまうと気晴らしをしたくなる、という特性を利用しています。

要は受動ストレスを与え続けると人は誘惑に負けやすくなるのです。

すなわちニュースの合間に流れるCMの誘惑に負けて商品を買ってしまうということなのです。

ですので言い方を変えると企業は人の命をダシにしてお金を儲けているということです。

対策

ここまで見てきた通り受動ストレスは私達にとって非常に脅威なのです。

ですがもっと恐ろしいのはそのことに私達が気づいていないということです。

だからまずすべきことはそのことを意識するということです。

そして極力ネガティブな情報には接しないことです。

だから1番いいのはテレビを見ないことだと思います。

それが難しいという人は見たとしても長期的に見ないようにすることです。

毎日帰ったらとりあえずテレビをつけるという人は自分の意思とは関係なく情報が垂れ流しになっていますので無意識のうちに受動ストレスを受けているはずです。

極力それは避けた方がいいと思います。

まとめ

ストレス対策といえば自然とふれあうとか瞑想とか運動とかあるのですがそれは積極的に自分から行動していく必要があります。

ですが受動ストレスを避けることはそこまでのモチベーションがなくても実践可能です。

実際職場でネガティブな人との接触を避けるというのはなかなか難しいですが、メディアのネガティブな情報から遠ざかるということはそこまで難しくありません。

テレビを見ないだけでそこまでの効果があるの?っていう疑問もあると思いますがこれは実践して感じてもらうしかありません。

しかし確実に効果があることは断言しておきます。

あとテレビの情報などなくても何も困りません。

医療事務の仕事に就いてはみたけれどストレスがハンパないとか、メンタルがもちそうにないという人こそ受動ストレスをもっと重要視した方がいいと思います。

そしてその対策をすぐにでもうった方がいいと思います。

そういう意味ではテレビのない生活を1週間試してみるというのもいいのではないでしょうか。

 

 

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