医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

レセプト期間でも定時に帰る方法【レセプト業務と残業】

先月も先々月もちょうどこの時期にレセプト残業っていらないんじゃね、という内容で記事を書きました。

⇒⇒⇒レセプト残業ってホントにいる?【定時に帰ろう】

⇒⇒⇒【医事課の働き方改革】レセプト期間こそ早く帰って眠るべき【残業不要】

今月も同じ主旨で書いていきます。

ですので内容がかぶってくる箇所もあるかと思いますがご了承下さい。

なぜここまでしつこく書くのかといいますと本当にそうできるからです。

医療事務=レセプト=残業の方程式は過去のものです。

いやそんなことはない、という意見ももちろんあると思います。

そこは各医療機関の状況、事情によって様々な見解、想いがあってしかるべきと思います。

ただ働き方改革でもそうなんですが、残業を減らそう、生産性を上げようということはみんな言っています。

だったら具体的にどうしていくのか、という策があまりないように思います。

残業は減らしてね、有給はきちんととりましょう、という主旨は分かっていても現場レベル、実務レベルに落とし込めているかというとそうじゃない気がします。

働き方改革という言葉がメジャーになっただけで実情は昔とそう変わっていないように思うのです。

ですので1人の医療事務員としてどう考えどう改善していくのか、そのための材料の1つとして読み進めてもらえたら幸いです。

レセプト期間でも定時に帰る方法【レセプト業務と残業】

結論

ポイントは3点です。

1.本質を理解する

2.マインドセットを変える

3.行動を変える

1.本質を理解する

レセプト業務の本質を理解しましょう。

レセプト請求の最終目標は病院収益の最大化です。

要はそれが達成できればミッション完了です。

ですのでほしいのは結果です。

低い査定率、返戻率、漏れのない適正な請求、それが究極目標です。

その為にたどったプロセスなんてぶっちゃけどうでもいいのです。

連日夜遅くまで頑張りました、休日も出勤しました、ということなんて何の意味もありません。

夜遅くまで、休日までも出てきてよく頑張りましたね、とはなりません。

で査定率いくら?この診療行為ちゃんと請求できてる?となる訳です。

レセプト業務がなんたるかを正しく理解していなければズレたコミットの仕方をしてしまうのです。

大事なのは残業の内容です。残業時間ではありません。

そして夜遅くまで残って行う業務の内容は大体が薄いです。

それ時間内にやった方が効率的じゃねというものが多いです。

それは当たり前の話で夕方までの間に意志力は使い果たされていてもう夜には残っていないのです。

レセプト業務には意志力、集中力が大量に必要です。

それがもう残っていないのに続けたところで良質なアウトプットができるはずがありません。

そして集中力は長時間持続できるものではありません。

だとしたら1番生産性が高い仕事の方法は高い集中力を決められた時間で発揮することなのです。

レセプト残業ではこれとは正反対になってしまいます。

2.マインドセットを変える

マインドセットとは自分の思考の根幹のことです。

簡単に言えば思い込んでいることです。

ここを変えなければ最後の「3.行動を変える」こともできなくなります。ですのでここが核心部分ともいえます。

マインドセットを変える、では次の2点に着目します。

<1点目>レセプト残業ありきと思わない

これはありきと思っている人が多いです。

それは引き継がれてきた歴史かもしれませんし、医療事務業界のバイアスかもしれません。

確かに昔は残業ありきだったかもしれません。

だったかもしれない、というのはそれこそ当時は私自身が残業ありきと思っていたからです。

20年前には電子カルテもオーダリングシステムもない訳で紙カルテ、紙運用でした。

まずレセプトを出力発行するだけで時間がかかり、目視点検、病名つけ・まわし、最後の総括作業まで入れると膨大な時間がかかっていました。

今になって思えばその業務フローの中でもっと効率化できるところもあったと思います。

業務時間短縮の方法はあったはずです。

ですが当時はレセプト残業がないという概念がないのでその部分の業務改善など誰も思っていませんでした。

ですので誰も違う方法を試そうともしていなかったのです。

レセプト業務とはレセ期間に残業してやるもの、みんなそう思っていました。

そしてこの考え方はいまだに多いと思います。

私より年長者の人はその考えが多いですし、若い人でもそう教えられてきてそう思っているという人は多いです。

残業ありきと思わないために次の3点のことを頭にとめておいてほしいと思います。

 

①残業での生産性は低い

これは前述したとおりです。

 

②上司が無能である可能性がある。

残業しないと終わらない人がいる一方で残業しないでも終わる人がいる場合はその統括責任者の管理能力が低い可能性があります。

業務分担が適正に行われていない可能性があります。

もちろんその個人の能力がいちじるしく低い場合は別ですがそこを検証する必要があります。

 

③時間の使い方が雑になる

朝イチに「今日は何時まで残ろうかな」というのと「絶対定時に帰るぞ」というのとでは時間の使い方が全く違ってきます。

残業ありきの人は1日の目標時間やスケジュールがかなりざっくりで甘くなります。

対して定時上がりの人は時間管理がとても細かく具体的になります。

やることが明確です。

時間が限られているので仕事のやり方を工夫します。

つまりとても効率的だということです。

<2点目>残業がないメリットを考える

残業がないメリットは大きいです。

ここを考えて残業なしを目指すことも大切です。

すぐに考えられるメリットは2点あります。

 

①睡眠時間の確保

レセプト期間だからこそ十分な睡眠時間が必要です。

4、5時間の睡眠では最高のパフォーマンスは発揮できません。

最低でも7、8時間の睡眠は必要です。

 

②自分の時間の確保

残業がなければ平日でも1、2時間は自分の時間が確保できます。

そこをスキルアップのための勉強にあててもいいし、読書の時間にしてもいいし、ぼーっとする時間にしてもいいです。

自分を高める、癒す、回復させる時間は常に一定の割合で必要です。

3.行動を変える

マインドセットを変えても行動につなげないと何も変わりません。

どんどん行動に移しましょう。

ここでは次の3点を頭にとめておきましょう。

 

①スピードを気にする。完璧を目指さない。

レセプト業務はなぜがスピードが重視されていないような気がします。

それは正確さが最重要とされているからです。

それはそのとおりなのですが正確さとスピードは両立しないというのはそれこそ思い込みです。

正確さもスピードも両方向上させていくことは可能です。

ただしようとしていないだけなんです。

レセプト業務だからスピードは許されるとどこかで思っているからです。

しかしそれは誤りです。

正確さを求めるのならばよりスピードを求めなければいけないのです。

なぜなら長引けば長引くほど意志力、集中力は減っていくからです。

高い集中力を限られた時間で使い切る方法が最もパフォーマンスが出る仕事のやり方です。

質の高いレセプト点検をしようとすれば点検時間は短くせざるをえないのです。

そしてその根底にあるのは完了主義という考え方です。⇒⇒⇒完璧を目指すよりまず終わらせろ【医事課の仕事は完了主義】

結果的に完璧主義より完了主義の方が仕事の質は高くなるのです。

 

②過去のフィードバックを効かせる

過去の結果は全て貴重なデータです。

それを踏まえて次に向かうと向かわないのとでは結果は大きく異なります。

前月と同じやり方では前月と同じ結果になるだけです。

そこに必要なのは過去から学ぶことです。

振り返りは大切です。⇒⇒⇒後ろは振りかえるな?いや、仕事は振りかえろ!【医療事務の仕事】

そしてもっと大切なことは新たなことを試してみることです。

失敗を恐れずどんどんチャレンジすることです。

 

③俯瞰する

レセプト業務というものを俯瞰することが大切です。

目の前の業務に集中することは重要ですが客観的に全体を見る目も重要です。

そして10日間をどうスケジューリングし組み立てていくかの自分の答えを出しておくことが必要です。

昨日の続きを今日行うでは俯瞰はできていないのです。

周りが残るから残るでは俯瞰はできていないのです。

周りは関係なくなります。

レセプト期間に入る前に今回の自分の目標、計画を立て、実行し評価・検証する。

そしてそれを次回に活かす、そのような個人でのPDCAやPDR(⇒⇒⇒PDRって何だ?~医療事務的仕事術~)

を回していくことで自分の仕事のやり方が精査できて自己管理の精度が上がっていきます。

つまりレセプト期間における自己管理能力が上がり時間内での業務完了に近づけるということです。

まとめ

 

今回の話は私見でありエビデンスがあるかといわれればありません。

全ては私の経験則にもとづく話です。

共感できる部分、できない部分は人それぞれあるかと思います。

もしかすると自分以外には一切共感されない記事になっているかもしれませんが。

それでも何かの参考になればと思い書いてみました。

前にも書きましたがぶっちゃけそこの医事課の上司が残業容認派か否定派かで大きく変わる話です。

時間は使って良いから漏れのないきちんとした請求をしようと考える上司なら残念ですが残業はなくなりません。

それは私から見れば間違いですがそこの医事課では正義な訳です。

いくら時間を短縮しても同じ質が維持できますといっても納得してもらえないでしょう。

時に社会は理不尽です。

組織は理不尽です。

ですが組織という体制に属している以上トップに従うことがそこでの正義です。

だったらそれに従った上で残業なんてしなくても大丈夫なんですよという根拠を積み上げていくことを続けていくしかないです。

そんなのはごめんだという人は職場を変えるしかないです。

個人で組織を変えていくことはとても難しく大変です。

それでも職場を変えずに組織を変えたいのならば自分がその上司になるしかありません。

自分の確固たる想い、信念は持っておくべきですがそれを仕事で主張し続けるのは結果的には損です。

頑張って報われるところに努力は費やすべきで、どうやったって報われないところを頑張ることには意味がありません。

感情と事象は切り離すべきで、リソースを突っ込む部分は見極めるべきです。

そのために必要なことはやはりメタ認知力(俯瞰力)の向上です。

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