医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

動かない水は腐る【医事課の仕事】

以前の記事(医事課の目的と役割【医事課の仕事】)で

ただ現時点で持っているべきスキルも存在します。

 

それは変化に対処するスキルです。

 

それにはそもそも変化を受け入れるマインドが必要です。

と書きました。今回はまさにこの変化の重要性について述べていきます。

ごまお

変化は大事。チェンジやで!

動かない水は腐る【医事課の仕事】

結論

 

組織も個人も腐らないためには動きつづけること、変化しつづけることが大切です。

慣れすぎてはダメ

 

「慣れだれ崩れ=去れ」

劇団四季創立者 故浅利慶太氏のことばです。

長い公演が続くとレベルの高い演技者でも「慣れが生じ→だれ→演技が崩れる」そうです。

自分自身をかえりみない者は即刻去れという劇団員への戒めの言葉です。

たとえ公演中であってもその日のうちに降板させられることもあるとのことです。

これはまさに仕事にも当てはまります。

仕事に慣れることはそれだけ経験を積み能力が上がったということなので決して悪いことではありませんが、それが気のゆるみとなってミスをしたり仕事の質を下げることになっては問題です。

良くないのは慣れることによる油断です。つまり慣れすぎることが良くないのです。

 

慣れというのは人間としてすごい能力だけど、成長を止めてしまうものでもある。

本田圭佑選手のことばです。

これもまさに本質をついています。

慣れれば慣れるほど伸びしろはなくなっているのです。

ごまお

伸びしろまだある?

腐らせないためには

医事課組織

ひとことで医療事務といってもその業務はさまざまで担当セクションはいろいろ別れています。

大きく分けるだけでも窓口業務、診療報酬請求、診療情報管理、医師事務作業補助、経営企画等さまざまです。

さらにその中でもたとえば診療報酬請求1つとっても外来レセプト、入院レセプト、労災レセプトなどに別れます。

そしてだいたいが外来レセプト担当者、入院レセプト担当者というように担当者制をとっています。

規模がそれほど大きくないところだと外来レセプトも入院レセプトも見ているという人もいるかもしれませが大概は別々だと思います。

逆に規模が大きくなればなるほど完全に持ち分が分けられていますので外来レセプトなら外来レセプトのみ、入院レセプトなら入院レセプトのみとなります。

業務の分業化は効率性を求めていけばそうはなっていきます。

これ自体に問題はありません。

ただ問題となるのが担当者の固定化です。

前述したとおり慣れるということは成長が止まっていくことでさらにだれを生んでしまう土壌を作っていることにほかならないのです。

たとえば新人Aさんが外来レセプト担当となりました。

はじめはレセプトの見方から教わります。

傷病名、投薬、注射、検査等内容が全く分からないのですべて調べます。

段取りが悪いのですごく時間がかかります。

レセプト期間を一生懸命に頑張ってなんとか終わらせました。

このときAさん自身は実感していませんがすごく成長しているのです。

1番不慣れな時が1番伸びています。

それから数年後いまだ外来レセプト担当のAさんがいます。

そのAさんはレセプト点検で調べることなどほぼなくさら~っと見て病名つけにまわして修正して完成といった余裕の仕事ぶりです。

表面的には仕事がスムーズに流れていいように思えますがこれには3つの罪があります。

1つ目はAさんが成長しないこと、2つ目はレセプトの質が落ちること、3つ目は新たな人材が育たないことです。

1つ目のAさんが成長しないのは分かると思います。

全て知っている範囲でしか仕事をしていないのでスキルアップするはずがありません。

そしてさらに悪いのが2つ目のレセプトの質が落ちることです。

これはまさに慣れがだれになっているからです。

そこには初期の頃のいい意味での緊張感や挑戦心などは見る影もありません。

それでは精度を維持するどころか逆に落としてしまうことになります。

しかし本人にはその自覚はありません。

むしろできているという感覚でいるのです。

最後の3つ目ですがAさんがずっとその担当者でいることで後任の育成ができません。

それどころかそのままにしておくとそこの部分はAさんしか分からないという最悪のゴールにたどりついてしまいます。

ごまお

慣れがだれになったらあかんねん

流れをつくる

この原因はどこにあるかというと最大原因はその上司にあります。

上司のビジョンの欠如、指導力のなさが招いた結果です。

医療事務において何をもって1人前とするかの基準は人それぞれだとは思いますが、外来レセプト担当に数年は長すぎます。

たとえば3年間外来レセプト担当だったとします。

そうなると36回分レセプト点検、レセプト請求をしているわけです。

おそらく10回を超えたあとに劇的に真新しい内容を学ぶなんてことは起きないと思います。

ほぼほぼ毎月同じような内容、同じような点検具合に落ち着くはずです。

だったらレセプト点検の精度をもっと上げられるはずだという人がいますがそれはヒトをよく理解出来ていません。

人間は慣れると飽きます、だれます、これはどうしようもない生まれ持った本能です。

そしてその状況下で高いモチベーションを維持できるわけがないのです。

ある意味Aさんは被害者です。

そうしないために行うことは1つです。

それはジョブローテーションです。⇒⇒⇒医療事務のキャリアアップを考える【スキルと経験とキャリアラダー】

常に高いモチベーションといい緊張感を持続させる最強手段はジョブローテーションなのです。

そうすることで医事課という回路を循環させることが必要です。

ごまお

医事課を回せ!

動かない人も腐る

動かない組織は腐りますが動かない人も腐ります。

上記である意味Aさんは被害者です、といいましたがだったらAさんに非はないのかといえばそうではありません。

そこに甘んじているAさん自身にも十分非はあります。

上司の指示どおりにやっていただけじゃんといえばそうですが、確かにやっていただけなのです。

それは指示どおりではありますがそれ以上でも以下でもないのです。

要するに自分で考えていないということです。

そこに欠けているのは危機感です。

もう特に新しい知識も経験も身につかない状況は危ないと思わなければいけないのです。

しかし実際そんな風に思う人はごくわずかです。

同じ給料をもらうのであれば楽な方がいいに決まっています。

ですがそれでは視点が近すぎるのです。

もっと先を見ないといけないのです。

この先診療報酬制度は医療機関にとって一層厳しいものになっていきます。

そうした中ではただ決められた点数を請求しているだけの運営では苦しくなる一方なのです。

必要なのは高いレセプトスキルはもちろん医療制度改革に沿って適切な経営改革、業務改善を進めていくだけの知識、経験です。

この先の医療事務員に求められる能力とはそこなのです。

だとすればAさんがこの先も医療事務で食っていこうとしたら外来レセプトが見れます、というスキルだけでは何の売りにもならないのです。

されに次のステージに上がっていかないといけないのです。

そのためには入院レセプトをしたい、DPC業務をやってみたいと自らどんどん出て行く気持ちが大事なのです。

それでも動かない人の方が多勢です。

しかしそれでは腐っていくのです、自覚もないままに。

ごまお

現状維持は後退やで

まとめ

仕事の本質は他者貢献と自己成長です。

変化を嫌えばたとえ他者貢献はできても自己成長はできません。

この先もう変化は避けられません。

これまでの業務がこのままあるとは思わないことです。

いつ今自分が担当している業務がなくなってもおかしくないと思うことが大事です。

その危機感を持って新たな成長を探っていくことがこれからの医療事務員には必要です。

あとバイアスは極力排除すべきです。

レセプト期間は残業があるものだ、レセプト点検には目視の点検が最重要だ、ホントにそうならそれでいいのですがそれはきちんと検証すべきです。⇒⇒⇒後ろは振りかえるな?いや、仕事は振りかえろ!【医療事務の仕事】

いまだに昔からの固定観念で仕事をしている人は多いと思います。

決めつけは1番自分を動けなくしてしまいます。

そして動かない水は腐るのみなのです。

ごまお

動くかそのままか、決めるのは自分

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