どんな仕事においてもモチベーションとスキルは重要です。
医療事務でもこの2つがないと仕事はできません。
このブログでは定期的に仕事への向き合い方、考え方ということについて記事にしています。
それは主ににモチベーションという点にフォーカスして述べているのですが今回はスキルという点にも注目して述べていきます。
ごまお
目次
スキルを習得するスキルとは?【医療事務とマインドセット】
結論
スキルを習得するためのスキルにはマインドセットが超重要です。
スキル論
モチベーションとスキル
モチベーションとスキルは両方を同じように高めていくのが理想です。
医療事務においてはまずは患者さんのため、地域のため、組織のためにどのように役に立てるかという他者貢献、そしてそのために自分の強みをどのように活かせるか、どのような能力を上げていくべきかというモチベーションとスキルの両方を同じように高めていくことが理想です。
この両者は相関関係にあります。
中にはモチベーションが高くてスキルが低い人やモチベーションが低くてスキルが高い人がいることはいますが多くはありません。
そのようなアンバランスな関係ではなかなかうまく仕事は進められないからです。
どちらも同じぐらいの割合で高めていくのが1番いい具合で成長していきますが、先にどちらかと言われれば優先すべきはスキルでしょう。
医療事務とスキル
スキルとはすなわち技能です。
ひとことで医療事務で必要なスキル(技能)といってもいくつかに分かれます。
医療事務スキルを大きく分けると次の3つとなります。
・医療事務専門スキル
・対人スキル
・問題解決スキル
結果を出す人はスキルを高めることに貪欲です。
現状に満足することなくスキルを向上させようと努力をし続けます。
逆に結果がイマイチな人はスキルを高めるための熱意が不足しています。
そして仕事の成果が上がらない理由をメンタルの弱さ、モチベーションの低さに求めようとする傾向があります。
しかしいくらモチベーションが高くてもスキルが十分になければ結果がともないません。
仕事で何か問題が起こった時にモチベーションの高さだけで乗り越えたり解決させることなど不可能です。
ただ仮にモチベーションが低かったとしてスキルが十分に備わっていさえすれば問題を解決することはできます。
そして問題を解決することができればそれが自信となり自然とモチベーションは高まっていきます。
まずはスキルを高めることに集中することが結果的にモチベーションを高めることにつながります。
これは医療事務に置き換えてもまさにそのとおりです。
まずすべきことは医療事務専門スキルと対人スキルを高めていくことです。
その中でも特に医療事務専門スキルを高めていきましょう。
ひとことで医療事務専門スキルといっても様々で習得していくことは大変ですがここで言いたいことはモチベーションの高低にかかわらず継続してスキルを上げる努力をしていくことが結果的にモチベーションを上げることにつながり、モチベーションが上がれば更にスキルを上げる意欲が出ます。
この良い相乗効果を作り出すためにはまずスキル向上に集中することが最重要だということです。
ごまお
スキルを習得するスキル
直接スキルと間接スキル
上記で医療事務スキルとして3点上げました。
医療事務専門スキルには保険、公費、医学、薬学などをトータルで理解した上で請求を行えるレセプトスキルや査定・返戻の結果から請求の最大化を行うために必要な分析スキル、施設基準や療養担当規則などを熟知した上で適正な請求を行うための診療報酬解釈スキルなどがあります。
対人スキルはコミュニケーションの能力です。
問題解決能力はそれらの能力と今までの経験にもとづいて直面する事柄に対処できる能力です。
これらは医療事務の仕事をする上で必須のスキル3点です。
そしてもう1点必須のスキルがあります。
それならばスキル4点となるのでは?と思われるかもしれませんが分かれているのには理由があります。
それは仕事に直接関係するスキルが3点であり、そのスキル自体に関わるのが最後の1つなのです。
ですのでここでは直接スキルと間接スキルとしておきます。
極端に言えば今現在直接スキルが高い人は仕事ができるとされます。
ですがその人が現状維持で5年経ったとき仕事ができるかといえばそうではありません。
それはここでいう間接スキルがないからです。
そしてそのスキルこそが「スキルを習得するスキル」です。
ごまお
スキルを習得するスキルとは?
これは文字どおり新しいスキルを身につけるために必要なスキルということです。
自分の能力は自分で高めるという意識づけと行動ができる能力です。
これは直接スキルのように高めることによってすぐにその成果があらわれるといったたぐいのものではありませんが、将来を見すえた場合最も必要なスキルです。
ですが反面習得が最も難しいものでもあります。なぜならそれはマインドセットと連動しているからです。
スキルとマインドセット
これから医療事務を学ぼうとしている人、最近医療事務で働き始めた人、何年も働いている人、どのゾーンの人であっても間違ったマインドセットにはまっている人がいます。
それは1度直接スキルを習得さえすれば医療事務の仕事はマスターできると思っていることです。
そして医療事務に必要なスキルは固定化されていると思っていることです。
医療事務に必要なスキルは固定化されていません。
そもそも医療事務という仕事自体がどこまでをいうのかが固定化できません。
確かに医療事務講座などの教科書にはその内容が示されています。
ですがそれはあくまで基本的な内容です。
そしてそれは必ずしも現状とは一致していません。
たとえば手書きレセプトはもうほとんど見ることはありません。
電子カルテ、オーダリングシステム、ネット環境がある中で診療報酬の点数を覚えておくことには何の意味もありません。
レセプトのコンピューターチェック化が進めば進むほど磨くべきはレセプトスキルではなくてITスキルです。
10年後医療事務がなくなる職業とされていますがなくなるのではなくて変化するのです。
その内容が新たなものに移っていくのです。
その時現在の手持ちのスキル、マインドセットで自分ができる仕事が残されているか、ということなのです。
最も大切なもの
スキルを習得するスキルに必要なのはチャレンジできるマインドセットです。
変化を受け入れられるマインドセットです。
いくら医療機関が閉鎖的で外部の影響を受けづらく進歩が遅いといってもAI・ICT化の流れは止まりません。
うちの病院はまだ電子カルテも入っていないしそんなことはまだまだ先と思っている人もいるかと思います。
確かにまだまだ先かもしれません。
ですがちょっとだけ先かもしれません。
そして仮にまだまだ先だとしても昔のままのスキルでずっとやっていくには限界があります。
レセプト完全コンピューターチェック化となった時いわゆるレセプト点検ができる人はいらなくなります。
そこまでいくにはまだまだかかるとしてもコンピューターチェック化の流れは加速していきます。
その中で自分の市場価値をどこに見出すのかということを現時点でしっかり見すえておく必要があります。
最も大切なものは医療事務のスキルなんかじゃなく、医療事務に対するマインドセットなのです。
ごまお
まとめ
医療事務員がこの先やっていくのに必要なスキルとは「スキルを習得するスキル」です。
そしてそのために持っておかなければならないものとは5年後、10年後の医療事務の姿を見すえた上での仕事に対するマインドセットです。
今から新たなスキルを習得することなんかやりたくない、という人はそれでもいいと思います。
もう定年が近い人であれば逃げ切れると思います。
ですが私の世代、更に下の世代の人だと苦しいと思います。
それならそもそも何のスキルが必要なの?という疑問があるかと思いますがそこには明確な答えはありません。
なぜなら誰も予測しえないカオスの時代に入っていくからです。
それでも間違いなくITスキルは持っている方がアドバンテージがあると思います。
また希少性という点では2つ以上の掛け合わせたスキルを持っていた方が有利です。
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そこは各個人の考え方なので自分が伸ばしたい分野へ積極的に踏み込んでいけばいいと思います。
現在の医療事務の業務内容イコール10年後の医療事務の業務内容には絶対ならないのでその点だけは頭に置いておくべきです。
今の自分の意識と行動が10年後の自分をつくります。
スキルを習得するスキルはぜひ身につけていくべきです。
ごまお