医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

【2020診療報酬改定】第2ラウンドを見る【中医協ウォッチ①】

2020年度の次期診療報酬改定に向けて中医協では個別具体的なテーマに関する第2ラウンド論議が始まっています。

いよいよ次期改定の具体的内容へと入っていきます。

ここから先は議論が大変細かくまたその中身も膨大になってくると予想されます。

そうなると私自身の理解と整理が追いつかなくなっていきかねないので記事として小分けにまとめていきたいと思います。

中医協の資料を読むのが面倒くさい、しんどいなという方は参考にして頂ければ幸いです。

ただし、時系列どおりにいくとは限らず順番が前後したり個人的な注目点を重点的に見たりということもありますのでご了承下さい。

ごまお

ほんまは中医協の資料を全部見た方がええで

【2020診療報酬改定】第2ラウンドを見る【中医協ウォッチ①】

結論

ここから先の議論に要注目です。

基礎知識

もう十分知っていることだとは思いますが前提としての基礎知識を示しておきます。

診療報酬改定に向けた課題

まず2020年度診療報酬改定に向けた課題としては2018年度改定時に答申書附帯意見で20項目を挙げています。

答申書附帯意見

附帯意見は2018年度改定で積み残し2020年度次期改定に向けた検討事項を記載したものです。

・入院医療については、2018年度診療報酬改定で再編・統合した「急性期一般入院基本料」「地域一般入院基本料」「療養病棟入院基本料」の評価や、DPC制度の適切かつ安定的な運用方法など。

・外来医療、在宅医療、かかりつけ機能では、紹介状なく大病院を受診した場合の定額負担の対象医療機関の範囲拡大、地域包括診療料などの見直し、かかりつけ医機能を有する医療機関への新たな評価、かかりつけ医機能を有する医療機関と専門医療機関との機能分化・連携強化に資する評価の在り方、在宅医療の提供体制の確保など。

・医療従事者の負担軽減や働き方改革については、常勤配置や勤務場所等に係る要件の緩和等の影響、医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進に資する評価の在り方など。

・その他、オンラインシステム等の通信技術を用いた診療の評価、対面診療と適切に組み合わせたICTを活用した効果的・効率的な外来・在宅医療の提供や、遠隔でのモニタリングなどに係る評価の在り方など。

検討スケジュール

検討スケジュール

第1ラウンド(診療報酬改定に向けた議論の概要)

これまで議論してきた大枠のテーマ

◆年代別・世代別の課題

(その1)乳幼児期~学童期・思春期、周産期

(その2)青年期~中年期、高齢期、人生の最終段階

◆昨今の医療と関連性の高いテーマについての課題

(1)患者・国民に身近な医療の在り方について

(2)働き方改革と医療の在り方について

(3)科学的な根拠に基づく医療技術の評価の在り方について

(4)医療におけるICTの利活用について

(5)医薬品・医療機器の効率的かつ有効・安全な使用等について

(6)地域づくり・まちづくりにおける医療の在り方について

(7)介護・障害者福祉サービス等と医療の連携の在り方について

(8)診療報酬に係る事務の効率化・合理化及び診療報酬の情報の利活用等を見据えた対応について

(9)その他:妊婦加算について

今後の流れ

年内 

 

中医協議論→とりまとめ→総会報告

 

12月20日前後→改定率決定

改定率について

 

政府は社会保障費抑制の考えから前回(2018年度)、前々回(2016年度)に続いて全体の改定率をマイナスにする検討に入っています。

 

過去の2回と同様本体部分はプラス改定維持を目指しつつ薬価を引き下げて全体がマイナスとなるよう調整するであろうと予想されます。

 

ただ消費税増税に伴う来月の診療報酬の臨時改定で薬価を0.51%引き下げるため2020年度改定で捻出できる額は限られてきます。

 

全体としての改定の幅は小さくなる可能性もあります。

 

年明け

 

諮問・公聴会・パブリックコメント・答申

 

年をあけると中医協では限られた財源の中で点数を見直すべきとされている検討項目に対して実際にどれを見直し算定要件や施設基準に落とし込んでいくかという詰めの議論を行っていきます。

 

そしてその基本的な方向性が定まったところで公聴会というものを開催します。

 

この公聴会は2006年度の診療報酬改定時にパブリックコメント(意見公募)の実施とともに導入されたものです。

 

たてまえ上診療報酬の改定案はこの公聴会やパブリックコメントでの意見を踏まえ最終決定されることになっています。

 

たてまえ上といっているのはほぼここでの意見が影響力をもたないからです。

 

ごくわずかな微調整に使われるかどうかといったレベルです。

 

単なるイニシエーション(通過儀礼)です。

 

公聴会が終わると厚労省は中医協総会に短冊と呼ばれる次期診療報酬改定に向けた個別改定項目を提示します。

 

これは点数は入っていませんが見直し内容を具体的な算定要件や施設基準などでまとめたものになります。

 

この短冊にもとづいた議論を数回行った上で2月上旬に大臣からの諮問をへて次期診療報酬改定の新点数が決まることになります。

まとめ

改定議論の論点としては大きく分けて以下のようなものがあります。

 

・入院料の診療実績に応じた評価部分の評価指標や基準の見直し

 

・外来医療の機能分化の促進

 

・在宅医療の供給量の確保

 

・オンライン診療の拡充

 

・働き方改革の推進

 

どれも大事であることは確かですが各医療機関の規模、機能、ビジョンによって重要視する点は様々だろうと思います。

ですがどこであろうとも共通することは2020年度改定とはなっていますが見すえる先はもっとはるか先だということです。

もちろん目の前の問題、方向性を考えるのは大切ですがマクロ的な視点で見ていかないと診療報酬の対策は見誤る可能性があるということです。

まず今すべきことは現在の議論の要点を把握しその先を読んでいくということです。

そして自院に落とし込んだ上で組織全体を巻き込んで議論し考えるということです。

まさに医事課の真骨頂を発揮する機会なのです。

ごまお

明日から中身を見ていくで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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