やってはいけない!正論で相手を論破するということ

皆さんは正論で論破と聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか?

テレビではよく論破という言葉を良く耳にします。

そういう討論をショーとして見せる番組もあります。

だから僕たちはどこかで、正論なら論破してもいい、それは正しい行為であると思っている節があります。

あなたもどこかでそう思っていませんか?

ですが実際の生活では論破なんていらないのです。

というかしてはいけません。

この記事ではその理由を説明します。

正論で論破することの愚かさを知ることで、明日からのあなたの話し方がきっと変わるはずです。

やってはいけない!正論で相手を論破するということ

 

 

結論

 

論破は無用。大切なのは論理と感情の両方に配慮して伝えることです。

正論で論破するということ

亡くなった母が生前よく

「正論で相手をとことんまで追い込んではいけない。必ず逃げ道を残しておいてやりなさい」

ということを言っていました。

当時言っている意味はわかったつもりでした。

ですが実際そんな場面になると逃げ道を残すことなく、追い込んでいたような気がします。

ですが今になればその意味は身にしみてわかります。

これはメタ認知力(俯瞰力)が大きく関係します。

正論で相手をとことんまで追い詰める、つまり論破することのいけない点は次の3点です。

1.議論で勝っても負けている

 

2.相手側視点ゼロ

 

3.100%の正しさなんてない

1.議論で勝っても負けている

そもそも何のために話し合いをしているのかといえば、こちらの思うように相手に動いてもらうためです。

その目的でこちらの意見をわかってもらおうと伝えているのです。

仮にそこで理論武装して、完全に相手をぐうの音も出ないくらいに言い負かしたとしましょう。

その結果相手は理解、納得して動いてくれるか?ということです。

そんなことはないはずです。

動いたとしても、それは間違いなくしぶしぶです。

そしてそこには「この人はわかってくれない」「理解しようとしてくれない」「何を言ってもムダ」という不満、あきらめの感情的なしこりだけが残ることになります。

それは結局両者にとって不利益なのです。

そして相手からあなたへの信頼感は確実に落ちています。

つまり議論で勝っても負けているのです。

2.相手側視点ゼロ

言い負かすって、完全に自分に酔っている状態です。

そしてそれを言っている本人は、どのような出来事に対しても正論を言うことが良いことだと思っています。

そのことによって自分はいいことをしている、正しいことを教えてあげていると勘違いしています。

そこには主観しかないわけです。

その言葉を受け止めている相手が、どう感じているかという相手側の視点がまったくないのです。

正論は正しいものですが、時には相手を傷つけてしまうこともあるということを、わかっていないといけないのです。

3.100%の正しさなんてない

ものごとに100%の正しさなんてありません。

それは事実として完全に相手が悪いと明らかになっていてもです。

そこには必ず人間の感情と論理が入り混じります。

そして感情的に見て、自分が100%正しいなんてことはありっこないのです。

要するに論理的に完璧だと思っていても、それを受け取る相手の納得感が100%でない限り、パーフェクトな話なんてありえないということです。

 

以上の理由で論破することにメリットはないのです。

正論とは何か?

昔よく思っていたことが

「なぜ正論なのにまったく受け入れられないのか?」

というものでした。

会議や委員会でこちらが提案することが、ことごとく突っぱねられるのです。

どう考えても論理性はあるし、真っ当なことしか言っていないと自分で思っていたのですが、今ならその理由はわかります。

それは「人はロジックだけじゃ動かない」からです。

ロジックは納得感を生み出します。

しかし頭と心は別物。

感情を突き動かさないと人は動かない。

ロジックだけで納得してもらうのはムリなのです。

そこには話している僕自身への信頼感を持ってもらう必要があるのです。

そのためには相手から「この人にそこまで頼まれたら仕方ないな」「この人が提案してくるんだから間違いない」と思われるような日頃からの信頼関係作りがあってこそ成り立つのです。

これを怠っていると、いざというときの話がまったく通らなくなります。

また会議などでは事前の周到な根回しや同意を取りつけておくことも重要です。

そんな用意もなくロジック一本でみんな納得してくれるものと思っていたあの頃の自分は、まだまだ勉強不足だったんだなって振り返ってみて思います。

大事なことは人は最後は感情が優先する、ということです。

それを踏まえた上で、上手く論理と感情の両方に配慮して話を進めることが大切です。

まとめ

 

「正論で相手をとことんまで追い込んではいけない。必ず逃げ道を残しておいてやりなさい」

これはまさにそのとおりです。

大切なことはその目的を見失わないことです。

目的は言い負かすことではありません。

ディベートではないのです。

目的はこちらの意図を理解してもらった上で動いてもらうことです。

忘れていけないことは、相手側から自分を見ることです。

そのときの自分は、相手からどう写っているのか?

理詰め一辺倒になってはいないか?

無意識に見下してはいないか?

自分が絶対正しいと思って話していないか?

結局ここで大事なのはメタ認知力(俯瞰力)です。

相手がある関係で、100%自分が正しいということは絶対ありません。

「自分が間違っているなんてことは絶対ない」という思い込みだけはしないように気をつけましょう。

論破した時点でその会話は破綻しているということに、早く気づきましょう。

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