医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

経営改革のできる病院、できない病院。違いはどこに?

以前、仕事ができる人、できない人という記事を書きました。

仕事ができる人、できない人。その差とは?

今回はその病院版というべき内容です。

主張すべき点は同じところに帰結しますので重複した内容でくどいなと思われる方もいるとは思いますが大事なポイントなので別記事にてもう一度述べます。

ごまお

答えはシンプル

経営改革のできる病院、できない病院。違いはどこに?

結論

できる理由から考える病院が改革できる病院です。

できる、できないの差

以前のその記事で紹介したのですが林修氏の言葉に

人はできない言い訳とやらない理由を見つける天才

というのがあります。

また堀江貴文氏は

突き抜けられる人とそうでない人の違いは、物事を「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか。

それだけだ。

能力の差ではなく、意識の差なのである。

何事も「できる!」という前提に立って、そこから「できる理由」を考えていくのだ。

と述べています。

なぜこの例を再び出してきたかというと以前にそういうことに遭遇したからです。

それはとある事務職員向けのセミナーで、その中で業務改善、人材育成について具体的な事例として発表が数例ありました。

その発表病院すべてが大・中規模クラスの病院でどこも職員をそれ相応にかかえている事務部でした。

その内容は大・中規模クラスならではのマンパワーを活かしており、なおかつ緻密に練られ構築されたシステムやフローでした。

病床規模や病床機能が違うのでそのまま自院に取り入れることは当然できませんが、参考になる話でした。

ですがその後のグループワークで一緒になった100床規模の病院の事務部長の方が次のように言っていました。

「うちとは規模が違いすぎてまったく参考にならないね」

これを聞いたとき私は「この方は何も一切変える気がないんだな」と思いました。

「大病院だからできるんだ」「人数がいるからできるんだ」と言ってしまえばもう思考停止状態です。

その事例はあくまで特別という見方をしてしまえばもう得るのもは何もありません。

多分そのとき同じ100床規模の病院の発表があったとしてもその方はこう言うでしょう。

「環境が違うから、院内のポジショニングが違うから」と。

このようなことは今回に限ったことではなく結構見かける病院あるあるではあります。

「優秀な職員がそろっているからできる」「都会だからできる」「田舎だからできる」「規模が小さいからできる」

これ見てみると分かりますが何でも言えます。

まさに林先生の「人はできない言い訳とやらない理由を見つける天才」がぴったりなのです。

たしかに大規模な病院の特徴、小規模な病院の特徴、都会、田舎の特徴などはあります。

ですがそれで「まったく参考にならない」とは言えるはずがないのです。

それは「参考にならない」のではなくて「参考にする気がない」「変える気がない」と言っているのと同じなのです。

だったら何のためにセミナーに来たんだと思ってしまいます。

ごまお

他院の話は宝の山。聞いて終わりじゃもったいない。

環境のせいにはしない

以前の記事にも書いたのですができない言い訳、やらない理由を言う人というのは「私は何もやる気がない」と言っているのと同じです。

本人がはたしてどういう気持ちで言っているかは知りませんがはたから聞くとそうとしか聞こえません。

昔なら病院の機能を守り維持することで病院経営というのは成り立ったのでしょうがもはやそんな時代ではなくなっています。

医療財政の厳しさは増すばかりで患者からの選別眼もさらに厳しくなっていきます。

そんな中開院していれば患者が集まるといった受け身の病院経営では立ち行かなくなります。

経営改革はした方がいい、ではなくしなくてはいけないのです。

最近のトピックスは診療報酬改定や地域医療構想ですがそれらから見る国の方針は明らかで今後も引き続き医療費抑制策は一貫してとっていきます。

そしてその過程において地域医療の中で明確な役割を見いだせなかったり経営効率が悪い病院は撤退を余儀なくされます。

そのような何も改革をしなければ詰んでしまう状況の中で「比較対象にならないから参考にはならない」と切り捨てるようではもう投了したも同然です。

そうではなく事例そのものというよりそこに投入されている考え方や取り組み方のエッセンスだけでも抽出することができればそれだけでも十分改革への材料となります。

大切なのは取り組む姿勢、問われているのはそのマインドです。

置かれている環境のせいにせずどうすればできるのか?

と前向きに突き進める人でないとこれから先を担う事務員としては厳しいのです。

まとめ

この先の病院経営は「患者から、地域から、職員からいかに選ばれるか」という視点が重要でそのことに対して積極的に動ける事務の人材が必要不可欠になります。

そして地域から選ばれるという点からいうと地域医療構想にどう対応していうかということは非常に大切です。

地域医療構想では自院はもちろん地域の医療需要や他施設との機能分担を考え地域全体でどのような医療提供体制を築けるかということの答えを求め続けていかねばなりません。

またそのためには各病院が地域における自院のポジショニングを固める必要があります。

その答えを出す過程において経営改革はマストなのです。

今必要なのは医療業界全体を見渡せる俯瞰した眼と冷静に分析した上での現状への危機感、貪欲に吸収していこうとする改革への意欲です。

そして結論は前回と同じです。

できるかできないかじゃない。

やろうとするかしないかだけ。

やろうとする医療人を常に目指したいです。

ごまお

よい医療を提供するには良い経営マネジメントが必要。それにはできる理由から考える人でないとダメ。

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