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残業いらず!レセプト業務なのにシンプル、簡単な業務ととらえられる人の特徴

現在絶賛レセ期間中で全国のレセプト担当者の方は最後の追い込みに入る頃でしょうか。

最近は毎月レセ期間に「レセでも定時に帰ろうよ」みたいな記事を書くのが定例化つつあります。

レセプトにはどれだけ時間をかけるのがいい?【残業する、しない?】レセプト期間でも定時に帰る方法【レセプト業務と残業】

今回の内容はレセプト業務はもっとシンプルにとらえた方が楽ちんじゃねって話です。

ごまお

レセプト業務=難しい・しんどい ってイメージ

残業いらず!レセプト業務なのにシンプル、簡単な業務ととらえられる人の特徴

結論

何がレセプト業務のゴールなのか?

 

そこだけ考えましょう。

レセプト業務の本質

以前にもまったく同じことを書きましたが繰り返し書きます。

レセプト業務の本質は何かというと診療行為をお金に換えること。

その収益を最大化させるために私たち医療事務員がいます。

そして収益の最大化よりもさらに大切なことが利益を最大化させることです。

そのためには費用対効果を考えないといけません。

もうこの一点のみです。

つまりレセプト業務の生産性を最大限まで高めることにつながることに対して注力するということです。

生産性とはインプットの最小化、アウトプットの最大化をもって最大限にまで引き上げることができます。

レセプト業務におけるインプットとは投下するマンパワー、時間です。

そしてアウトプットとは査定額が少ない最大化された診療報酬請求となります。

つまりレセプト業務のゴールとは病院収益を最大化すること、ただただその一点なのです。

そしてそのために私たち医療事務員がすべきことは査定を受けない精度の高いレセプトを提出するというこの一点に帰結します。

レセプトの精度

それならば高い精度はどうすれば維持できるのか。

そもそも精度の高いレセプトって何って話です。

ここで問題となるのはこの「精度」ということばの意味です。

これは各担当者それぞれの解釈が存在します。

①文字通りの精度という意味。つまり診療行為をひとつも取り漏れなく100%トレース、反映させたレセプト。すべて同じ濃度で点検する。

 

②点数が高ければ高いほど重視する。高額であればあるほど内容は複雑化し精度が保てなくなるという考え方。点検濃度に違いがある。

 

③査定結果を最重要視する。その結果を分析、フィードバックすることにリソースをそそぐ。請求という観点での精度のとらえ方。点検濃度は極端に偏る。

上記でいくと診療行為を診療報酬に変えるという意味での精度は①が最も高いのは分かると思います。

そして本来はこれが基本形態です。

いってみれば新人の頃に教わるのがここです。

私も新人の頃は先輩によく言われました。

「取り漏れは絶対あってはダメ。そして取り漏れててもレセはそのまま行っちゃうから」と。

そしてそうなると恐ろしく1件にかける時間が多くなります。

入院レセプトならなおさらです。

当時は電子化されていませんでしたのですべて紙カルテから拾わなければいけませんでした。

そして新人が紙カルテを見たところでわけが分かりません。

とりあえず教えられたところだけは漏れなく拾い入力するということを行っていました。

そして膨大な時間を使って担当病棟分すべてを入力しその後レセを出すということをしていました。

あれだけ一生懸命入力したのにこんなペラッペラの紙1枚、2枚になっちゃうんだなとよく思ったものでした。

この場合請求をするという視点で見るとレセプトの精度は高いと言えます。

診療行為そのままに漏れなく請求できているからです。

生産性という概念がなければこのケースの精度が正しいです。

ですが実際はこのやり方ではいちじるしく生産性は落ちます。

なぜなら膨大な時間を消費してしまうからです。

このやり方が使えるのは新人のごくわずかな期間だけです。

そもそも1年目の新人には高い生産性など求めていません。

法人が1年目の新人に支払っている給料は完全に赤字です。

この期間は育成期間のため新人が給料に見合う働きをしてくれるという見方はしていません。

それは折り込み済みです。

ですのでこの期間に時間をかけて知識を吸収しスキルを身につけていってほしいのです。

その意味では新人期間では①の精度で正解です。

ですがベテランになればなるほど②から③へと移行していくことが必要になります。

しかし残念ながら実際には①のままのベテランがいます。

これは「取り漏れは絶対あってはダメ」ということだけを忠実に守っている残念な人です。

そこに生産性という概念は存在しません。

そのような人に共通しているのはレセプト業務を非常に特別なものと見ているのとレセプト業務は頑張ってするものと思っていることです。

レセプト業務が医事課業務の中核をなしているのはたしかです。

しかしこれだけを特別なものと見ることは弊害でしかありません。

一番の弊害は残業の正当化です。

「レセプト業務こそが病院収入を上げるための最重要業務。

だからたとえ残業をしてでもやりきらないといけない。

残業はやむなし」

という風潮は昔からあります。

医療事務=レセプトというイメージはいまだ強くレセプトが医療事務のエース的業務、それだけの責任があると思っている人は多いです。

責任感があるのは良いことですが決してエース的業務ではないです。

医療事務にエースも4番もないです。

すべてが大切な業務であることは変わりありません。

100歩譲ってエース的業務だったとしましょう。

だったら余計に残業をなくす方向にシフトしないとおかしいのです。

ほかの業務担当者は定時に帰っている、残業しているのはレセプト担当者のみとなれば病院収益をその残業代で削っている張本人はそのエースです。

やはりここでも生産性の概念が欠けているのです。

そしてその自称エースの人たちの多くが勘違いをしています。

それはレセプトは時間をかけてやるものだということ。

これは完全に思い込みです。

そもそも長時間を投下して作成したレセプトと短時間で仕上げたレセプトでは長時間投下の方が優れているという根拠が何もありません。

またそのようなことを試してみる人もいません。

誰もがレセプトは時間をかけて見るものだと思っています。

なんのエビデンスもないのにです。

はっきり言ってレセプト業務を自己満足によって完了としている人が多いです。

すべて自分基準で自分がいいと思ったところまでは見続ける、残り時間と相談しながら。

過去何度も出てきていますがパーキンソンの法則の呪縛です。

医事課の生産性とは? 【パーキンソンの法則】

これが最悪なのは本人はめっちゃ頑張っているつもりでいるところです。

時間も労力も目一杯使うことによって超働いている気になってしまいます。

以前にも言ったとおりレセプトの精度と時間は相関しません。

むしろ逆相関だと思います。

大事なのは集中力です。

そして高い集中力を発揮するためには時間は凝縮する必要があります。

評価

冒頭に言ったとおり医療事務員がすべきことは査定を受けない精度の高いレセプトを提出することです。

その一点のみです。

ですのでそこまでのプロセスや方法はなんだっていいのです。

おかしなことに自分基準でレセプト業務をしている人でもやり方はみんな一緒なのです。

それこそいろんなやり方を試してみて自分流に変えていけばいいのにそこは律儀に昔からのやり方に従います。

自分基準でやるならすべて自分基準で自分なりに変えていけばいいのです。

みんなが3日かかるところを3時間で終わらせてしまう。

そんな人が出てきていいのです。

多くの人が長時間を投下して作成したレセプトの方が精度が高いと思い、残業してレセプト業務をしている人の方が頑張っていると錯覚する。

それはすべて思い込みです。

私は完全に真逆の見方です。

時間をしぼった方が高い精度が出ると思いますし、残業しない人の方が優秀だと評価します。

冷たいようですがレセプトに関しては「一生懸命頑張った」とか「夜遅くまで頑張った」とかはいらないです。

いるのは結果だけです。

査定率が0.1%ですという結果だけで十分です。

本当に優秀な人は頑張っている姿は見せません。

そんな必要はないからです。

ですが査定率を下げるためのレセプト業務のPDCAをしっかり回し続けているはずです。

仕事は評価を受けるためにしているわけではありませんが結果を出せば自然と評価は上がります。

ポイントはゴールへの意識でです。

最終ゴールが何なのか。

そこをしっかりつかんでいなければ評価されることはありません。

まとめ

 

レセプト業務にたずさわれることは医療事務のひとつの醍醐味です。

そしてそれは私たちの能力値=病院収益ともなりうるのでその役割は大きいです。

そのために個人、医事課全体のレベルアップはマストな課題です。

しかし皆さんあまりにもレセプト業務を偉大なもの、複雑なもの、難しいものと考えすぎなのではないでしょうか。

私はレセプト業務は医療事務員ならみんな一度は経験しておくべき業務だと思います。

診療行為をお金に換えるということの大切さ、大変さ、意義を理解できるようになるからです。

病院には院内ヒエラルキーが存在します。

病院内ヒエラルキーと医療事務【医事課の役割とポジション】

その中でも事務職は最底辺に位置していると言われています。

別にそれならそれでいいと思うのですがそんなことは許せん、耐えれんという人も中にはいます。

そういう人はどうやったらヒエラルキー最底辺から抜け出せるのかという無意味なことに悩みます。

別にそんなことはどうでもいいのです。

なぜヒエラルキーを気にするのかというと自分の職に誇りがないからです。

自身がないからです。

だからヒエラルキーさえも最底辺なら自分のすがるところがなくて困るのです。

そういう人こそレセプト業務を経験すべきです。

医療事務の重要さ、大切さを再認識できるはずです。

そして診療報酬に強くなり請求、制度の知識、スキルが身につけば自分の存在価値も感じられ仕事へのやりがいも実感できます。

そうなればヒエラルキーなんてすごくしょーもない問題だということが分かります。

大事なことはやってみようと思うこと。

レセプトを特別視しないことです。

レセプト業務はシンプルです。

複雑で難しいものにしているのは自分の頭です。

毎月月初になると「ああまたレセか。ああまた今日から遅いな」と思う人が全国で結構な数いると思います。

その人たちはレセプトをしんどいものだと認識しています。

しかしそれはしんどいものととらえ、難しいものととらえているからです。

そしてやり方を変える試みもせずわざわざしんどい方法を選択しているのです。

しんどくしてるのは自分です。

たしかにレセプト業務は簡単ですと言えば語弊があります。

しかし今より簡単にする方法は必ずあります。

ただ誰もそれを探そうとしない、今のやり方を変えたくないと思っているだけです。

レセプト点検でいえばもうすでにコンピューターチェックのみで請求を行っているところだってあります。

逆に全件紙出力した上で目視にて点検しているところもあります。

これはどっちがいいとかいう問題ではありません。

ただ時代の流れは確実にペーパーレスに傾いてきているということです。

そして明らかに時間が短縮できて担当者の負担が軽減され、査定も減少するということなら選択すべきは前者となります。

何が言いたいのかというとゴールは一つだがそこにたどり着く方法は無数にあるということです。

大切なのは新しいステージに足を突っ込む勇気と割り切りです。

何にリソースをそそぐか、何を捨てるか、そこを考え決断すること。

レセプト業務をシンプル、簡単にするには常に考え常に挑戦すること、それだけです。

ごまお

ゴールさえ間違わなければプロセスはどんどん変えていっていい

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