医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

【2020診療報酬改定】看護必要度→基準②依存・単価4万円台は狙い撃たれる!

次期改定議論もいよいよ山場に入ってきました。

今回は今までとは違う2ラウンド制をとっており非常にスケジュールがタイトです。

このままの調子で進むとおそらくすべての議論を突き詰めてということは不可能です。

支払側、診療側お互い譲らず時間切れであとは厚労省まかせとなる部分も出てくるだろうと予想します。

ですがここの部分は最後まで詰めてほしいと思うものの最重要の1つに看護必要度があります。

今回はここにフォーカスします。

ごまお

必要度はどうなる?

【2020診療報酬改定】看護必要度→基準②依存・単価4万円台は狙い撃たれる!

結論

基準②率が高いケアミックス型病院は要注意です。

基準②

11月15日に開かれた中医協総会にて看護必要度について話し合われました。

中央社会保険医療協議会 総会(第433回) 議事次第

基準①:A2点かつB3点以上

 

基準②:B14又はB15に該当しA1点かつB3点以上

 

基準③:A3点以上

 

基準④:C1点以上

そもそも基準②(「A項目1点以上かつB項目3点以上」のうち、「診療・療養上の指示が通じる」「危険行動』のいずれかに該当する患者」)については2018年度の前回改定で重症患者にカウントすることになりました。

それなのに今回基準②はいかがなものか?という議論になっていること自体それってどうなのって思ってしまいますが。

それじゃ前回入れなきゃよかったじゃんって思いますよね。

厚労省が読み間違えたのでしょうか。

まあ真相は分かりませんがとにかく今回ここが焦点になっているわけです。

そして結論から言いますと今回この部分は変更されます。

1

入院患者の医療の必要性に応じた適切な評価を行う観点から、急性期の入院患者の指標として、重症度、医療・看護必要度の判定基準のうち「 B14又はB15に該当し、A1点以上かつB3点以上」の基準をどのように考えるか。

ここでいう「どのように考えるか」とはつまり「変更します」という意味です。

前回新設したこの基準②はわずか1回の改定分を適用されただけで変更となります。

浮いている基準②

2
3
4
5

 

データをみると基準②だけが他の基準と違う傾向を示しているのが分かります。

・基準①・基準③・基準④では相互に重複する患者が相当程度いるが基準②ではそれのみに該当する患者が他項目よりも多い

 

・基準②は他の項目(基準①・基準③・基準④)との重複が少ない

 

・基準②は小規模な病院に多い

 

・基準②の半数近くは直前までいずれの項目にも非該当で、心電図モニター装着によって基準②に該当するようになったケースが最も多い

 

・基準②のみは他の基準とくらべて年齢が高い傾向にある

特に心電図モニターについては意図的に装着していると疑われても仕方がない結果です。

この点も変更する根拠の後押しとなっています。

基準②の経営的な危うさ

◆基準②のみは医療資源投入量がゼロの割合が高いということがデータで分かります。

6

 

◆ひとつの基準だけを満たす場合の平均入院単価を比較すると基準②が特に低いです。

 

 

 

 

 

 

 

つまり看護必要度を基準②で多くまかなってしまうと、それに伴い入院単価は低くなるということです。

看護必要度が十分高くてもその中で基準②が占める割合が高いと経営的にはプラスには働いていないということです。

まとめ

 

入院単価が高い病院→大手術や救急搬送が多いのでA項目とC項目が高い

→大病院や特化型病院(循環器や脳外等)が多い

 

入院単価が低い病院→肺炎や脳梗塞後遺症などの入院期間が長めで高齢の患者が多くB項目が高い

ケアミックス型病院が多い

ケアミックス型病院だと入院料1がたとえ利益が出ていなくても他の回リハ病棟や地ケア病棟でプラスとなり全体で見るとプラスという場合があります。

しかし今回はそのようななんちゃって7対1病棟を確実に狙い撃ってきます。

前回の改定と同じてつを踏まないように必ずハードルは上げてきます。

以前とあるセミナーで聞いた話だと1日入院単価が5万5000円以上あるところは大丈夫だろうとのことでした。

逆に言えばそれ以下だと怪しいラインということになります。

そして確実に4万円台だと厳しいだろうということです。

そう考えると今回の改定は大丈夫なところは痛くもかゆくもないが、「まさにそれはうちの病院・・・」というところはまともにタマに当たる可能性があります。

7対1信仰はいまだに根強いですがもうそろそろホントに今後も急性期としてやっていくのかどうかの選択をしないといけないタイミングに入ってきています。

もちろん今後も今のまま行くというところは十分なシミュレーションが必要です。

特に基準②の部分についてはもう今の時点でデータをそろえておくべきです。

最悪の場合基準②をなくした上でクリア率を上げる可能性だってあります。

そうなれば現在基準②に依存しているところはクリアするのが一気に苦しくなります。

おそらくクリア率をどこに定めるかは最後の最後まで決まらないと思います。

ですが基準②を変更するのは確定しています。

今後の自院の方向性をよく検討すると共にこれからの議論も注視していきましょう。

ごまお

もう小手先でなんとかはできなくなる。診療単価に加えこの先診療密度も効率性係数も考慮するとなると、ホントの7対1の実力がないともう生き残れない。10対1に落とすのか否か。決断しないといけない病院も出てくるやろね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です