医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

ベーシックインカムも一理ある~医療費は増え続ける~

先日韓国統計庁は昨年の同国の合計特殊出生率は0.98に落ち込み、1970年の統計開始以来の最低値となったと発表しました。

合計特殊出生率とは、1人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までの間に産む子どもの数の平均です。

計算上人口の男女比が1対1と仮定すると合計特殊出生率が2であれば人口は横ばいでこれを上回れば増加、下回れば減少となります。

日本はどうかといいますと最新値で1.43となっています。韓国の少子化、人口減少は深刻ですが日本も同様で将来韓国並みにならないとも限りません。

現在少子高齢化、医療費増大は歯止めが効かない状態ですがそれに関する政策の一つにベーシックインカムがあります。

ベーシックインカムとは何か?少子高齢化、医療費増大にどう作用するのか?という所を見ていきます。

ベーシックインカムとは?

ベーシックインカムとは政府がすべての人に必要最低限の生活を保障する収入を無条件に支給する制度です。

つまり毎月政府から無条件にお金が貰える制度です。

現時点においては国家レベルで本格的にベーシックインカムを導入している国は存在しません。

しかし地域レベルで導入している地域は存在します。

最近は政策にベーシックインカム案を掲げる政党も出てきていて認知度は徐々に上がっては来ています。ですが語られてる中身や金額、予算案などは様々で煮詰めていくにはまだまだこれからという気もします。

一例を示すと、月に7万円の支給(18歳未満は半額)で生活保護費カット、年金額を下げる、医療費全国民3割負担などにする等があります。

もしこのベーシックインカムによる金額では足りないという場合は残りを働いて稼げばいい訳です。

結婚相手は年収か、愛情か?

 

女性が結婚相手の条件として高収入を上げるのを見るととかく男性は結局お金かいって思う部分もあるのですが、そこも一理あると思います。

中には自由にお金を使いたい、贅沢な暮らしがしたいという人もいるかとは思いますが、多くの人は生活不安を感じたくない、安定した暮らしがしたいという思いから来ているのだと思います。

結局愛情では飯が食えないですし、また収入の高低が子育てに影響する訳です。

ですので景気が悪く給料が上がらない現在の社会で出生率が低下していくのは当然な結果なのです。

そこの最低限のラインを保障しようというのがベーシックインカムなのです。

医療費

国民の病気や怪我の治療の為医療機関に支払われた総額を国民医療費といいます。

健康保険からの給付のほか、患者の窓口負担、生活保護など公費で賄う分の合計です。

2017年度の国民医療費は42兆にものぼっています。65歳以上で全体の6割に及びます。

財源別にみると公費が約39%で、保険料が49%、患者負担は12%となっています。

政府の推計では10年後には68兆程度にまでまで膨らむ見通しとなっています。医療費はもう歯止めが効かなくなっている現状なのです。

どうすれば医療費を抑制出来るのか。厚労省は様々な案を打ち出しますが、例えばジェネリックの促進や在宅復帰への評価など薬価を抑えたり、診療報酬点数での政策誘導などを常に進めてきました。

ですが本質的な問題として病院にかかり過ぎという点は否めないと思います。特に高齢者ほど自己負担は少なくて済みますので医療費はかさむ一方です。これは日本の国民皆保険制度の明暗な所です。

米国だと日本のような制度ではないので医療費は恐ろしく高額です。その結果病気になってもとりあえず病院へとはなりません。まずは薬局で薬を買って自分で治す、というスタイルです。

本当に最終手段としての病院という位置づけです。その結果骨折していてもお金がないから病院へ行かず、へんな骨のくっつき方をしている人も出てくる訳ですが。

その点日本は保険制度が整備されているおかげで自己負担は少なくて済みます。

それ故何かあったら病院へ、病気になったら病院へという依存度ががすごく高いのです。

病気にならない為にはどうすべきか、食生活は何を注意すべきかなどの日常的な自己管理意識が薄いように思えます。

仮にベーシックインカムが導入され例えば一律自己負担が3割ですとなれば高齢者の人が果たして今までと同じ頻度で病院へかかるのか。

また若い人でも老後のことを考えたら今から健康管理をきちんとしておこうという意識も高まるのでは、とも思います。

まとめ

ですが我が国の選挙の投票率は65歳以上が最も高くて若年層ほど少ないのです。

現状の社会保障制度で恩恵を最も受けているのは65歳以上の高齢者です。

医療費、年金等どれも高齢者優位な政策です。おまけにこの世代は終身雇用の正規労働で良い思いをしてきた為、流動性のある雇用を否定し新卒採用で入った会社に定年まで勤めあげ老後は年金で暮らすのが当たり前と思っています。

ですからその年代層がベーシックインカムに賛成することはほとんどないといっていいでしょう。

現在の年金制度では払った額に見合って老後年金が支給されるのは私の年代ぐらいまでです。今の20代の人達ではもう貰えません。

そう考えると一生懸命に働いても高齢者の年金を払っているだけの状態になってしまう訳です。そもそも私でさえ70歳の時点で年金など貰えないと思っています。

それならベーシックインカムの方がよっぽどいいのです。問題は公約に掲げた所で圧倒的な高齢者票の前では実現可能性はほとんどゼロだということです。

今までのやり方でやってきた結果現状の苦境な日本社会があるのですから、どこかで大きく舵を切る必要があります。その点ではベーシックインカムも一理あるなと思います。

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