医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

やってはいけない!自分にしかできない仕事をつくること

医事課はチームとして機能しないといけないものですがその業務は多岐に渡るため、細分化され個人ごとに担当として割り当てられます。

自賠担当、労災担当、健診担当、病棟担当などさまざまです。

そうするとあたかも一人担当のような恰好になります。

またそれとは違ってまさに今一人担当で頑張っている診療情報管理士やシステム管理者の人たちもいます。

この場合に危惧しないといけないのは、その仕事がわかるのが自分しかいないという状況です。

今回は自分にしかできない仕事の状況ってどうよってことについて述べていきます。

ごまお

仕事を抱え込むってことを考えよう!

やってはいけない!自分にしかできない仕事をつくること

結論

分身づくりが大切です。

一人で頑張る人

働く人には

・いかに手を抜こうかと考える人

 

・すべて自分でやらなきゃいけないと頑張る人

の2パターンが存在します。

ざっくり大きく分けると誰しもがどちらかに入ると思います。

そして誤解を恐れずにいうと、仕事ができるのは前者で仕事ができないのが後者です。

まずこの解釈がおかしいと思う人もいるかと思います。

逆じゃないかと。

これはある側面ではそうともいえます。

後者の人は自分がやらなきゃという責任感、使命感があってマジメに仕事に取り組む人です。

そしてモチベーションもそれなりに高い。

これだけ聞くと働く人の理想像です。

長年医事課を見ていますがそういう人は一定の割合で出てきます。

そしてその人たちがその後どう進むかというとここで2つに分かれます。

1.周りと協力し合い、また後輩も育てていき、リーダーへと成長していく

 

2.周りとの協力は皆無、後輩の育成や教育も皆無、自分にしかできない仕事をどんどん増やしてく

冒頭で仕事ができないと言ったのはこの2のパターンです。

そして理想的な1のパターンは残念ながらほぼいないです。

私の感覚でいくと1が5%、2が95%の割合です。

ほとんどが2の人であるなら、「すべて自分でやらなきゃいけないと頑張る人」は仕事ができない人となってしまいます。

以前の記事でもマジメなだけでは仕事ができるとはいえないという主旨のことを書きました。

「マジメVS手抜き」デキる医療事務員はどっち?

そしてそれらのことはまさしく昔の私なのです。

自分が任された仕事は責任を持ってやり抜く、それ自体はとてもいいことですが経験を積むにつれその立ち位置は変えていかなければなりません。

教わる立場から教える立場、育てられる立場から育てる立場へ、引っ張り上げられる立場から引っ張る立場へ、そう変化していく必要があります。

ですが当時の私にはそのような意識はまったくありませんでした。

またそのようなことを考えられるくらいの時間の余裕も感じられていませんでした。

「なぜ自分だけこんなに忙しいんだ」「ほかに誰もできないんだから自分が頑張るしかない」そんなことを日々思いながら仕事をしていたことを記憶しています。

今振り返るとバカじゃないのって思うことばかりです。

当時の私の心境を書き出すとこうなります。

・完璧にこなさなければならない

 

・周りには迷惑をかけられない

 

・周りに頼ることで弱みは見せたくない

 

・周りは信用できない

 

・自分でやった方が早い

 

・とにかく自分で何とかする

 

・自分は仕事ができる

 

・頼まれる仕事を断ることで評価を下げたくない

 

・頼られた分期待に応えなければならない

 

・もっと認められたい

 

・頑張っているのに報われない

今これを書いていて恥ずかしくなりました。

ひとことで言うなら傲慢、もしくはジコチュー。

完全に自分のことしか考えていません。

そしてしんどくしているのは自分のせいだということに気づけていない。

つまりはこのブログの裏テーマでもあるメタ認知の欠如です。

俯瞰するなんてほど遠く、目の前のことしか見えていません。

当時確かに上司から「もっと周りを頼りなさい」ということを言われていました。

ですがそこで私がどう思っていたかというと「そんなことできるならとっくにしている。この状況でゼロから教えているヒマなんかない。

余計に時間がかかるだけじゃん」ってことです。

何にも分かってくれてないなと思っていたのですが、分かっていないのは私でした。

「教える時間がない」というのは言い訳です。

教える時間を作れるのができる人です。

時間はかかったとしても長期的に見ればそっちの方が圧倒的に生産性が上がると見すえ実行する人ができる人です。

それすら分からず目の前のことだけにとらわれていた私は未熟でした。

そしてこれもバカじゃないのって思うことですが、その時の私は頑張ればいつかは報われると思っていました。

そんなことはあるはずもないのに。

努力は報われる?報われない?【医療事務の努力の仕方】

また常に完璧を目指す仕事ぶり、そして連日の残業。

完璧を目指すよりまず終わらせろ【医事課の仕事は完了主義】

すべてがひとりよがりの仕事ぶりです。

欠如していたのは俯瞰する目、メタ認知です。

これが欠けている人はどんなにキャリアを積んでも仕事ができる人にはなりません。

たしかにマジメに頑張る姿勢はある一定のラインまでは順調に成長していきます。

ですが医療事務は一人でする仕事ではありません。

一人でできる仕事ではありません。

周りと協力しあってチームとして高いレベルのアウトプットを行うという意識がないと必ず成長は頭打ちとなります。

そもそも自分しかわからない仕事があることに危機感がない時点で終わっています。

そこにはリスクしかないのです。

自分以外に教えることができていないということはつまり、自分には人を育てる意志もなければ能力もない、ということを宣言していることと同義だということに気づかなければいけません。

分身を作ろう

自分しかわからないという状況はとんでもなく危険です。

ですが中小のそれも人手が足りてない病院ではそれは普通に起こっていることだと思います。

診療情報管理としてたった一人、システム管理としてたった一人。

中小の病院ではそんな状況は普通にあります。

そしてその場合なんとか回っていれば経営陣から見るとそんなに危機的な状態とも受け取ってもらえない。

重要視してもらえない。

そしてなかなか人員が補充されない。

あるいは育てている途中で辞めてしまった、そんなこともあるでしょう。

または部署には多くの人がいるが伝送できるのがたった一人とか心臓血管外科のオペを入力できるのがたった一人とか、労災がわかるのが一人とかそういうことはあらゆる医事課で起こりえますし、実際そんなところもあるかもしれない。

ここで大事なことは分身を増やしていくという意識づけと行動です。

完璧な分身を作ろうと意気込む必要はありません。

自分の7割できる人を2人ほど仕込むだけで状況は良くなります。

まずは自分のプレッシャーが軽減されます。

そして医事課全体の生産性が向上します。

さらにリスク分散ができます。

もし万が一自分がインフルエンザで出勤できない場合、あなたの仕事は回りますか?

もしあなたが海外旅行中にシステムが止まったとしても病院運用はとどこおりないですか?

もし長期入院となった場合、自分が行っていた診療情報関連の業務はスムーズに進みますか?

常に分身を作る意識が大切です。

それは少なくても1人、できれば2、3人いた方が安心です。

「人手が足りないからムリ」とか「スキルがまだ全然ない人に言っても」というのは言い訳です。

それはしない理由を作っているだけ。

ムリを可能にできないかを考えるのが仕事です。

できる材料を与えられその中で行っているのはただの作業です。

知恵を振りしぼってどうやったらできるかを考えましょう。

そもそも分身がいないことは超高リスクなんだということに早く気づきましょう。

まとめ

仕事ができるという定義は

・個人のアウトプット能力が高い

 

・分身づくりの能力が高い

の2点です。

だから自分の仕事ができるだけでは半人前なのです。

一刻も早く一人前を目指しましょう。

そのためにはすべて自分でやらなきゃいけないと頑張ってはダメなのです。

いかに手を抜けるか、自分が楽できるかを常に考え、そのための行動に移せる人こそができる人なのです。

自分にしかできない仕事をつくることは絶対やめましょう。

ごまお

分身をつくるでござる、ニンニン。

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