院内評論家はいらない!【医療事務仕事論】

あけましておめでとうございます。

当ブログは今月末でやっと1年となります。

今後も一人の医療事務員としてまた管理職として感じたこと、気づいたことを書き綴っていきます。

毎日更新は続けていきますので、みなさんの24時間中の1分でもここに使って頂けたら幸いです。

また私自身かなり偏った考えの部分もありますので、その都度当ブログからでもツイッターからでもご意見を頂けたらうれしいです。

そうしたフィードバックはとても勉強になり、私のかたいアタマを柔軟にするきっかけを作ってくれます。

いろんな意見や考えを教えてもらい私自身も成長していきたいと思っています。

これからもどうぞよろしくお願いします。

ごまお

お願いします

さて今年最初のテーマが「院内評論家はいらない」というなかなかのネガティブゾーンを攻めていきます。

新春にふさわしくもっとポジティブなところ、たとえば今年の目標についてとか医事課をこうしていきたいなどに関して書こうかとも思ったのですが、それではありきたり過ぎるのでやめました。

このブログは病院現場の実際、医事課のリアルを伝えていくことで自分自身そしてみなさんにも共有してもらい、客観的視点で考えていこうという想いで書いています。

であるならば、当然ポジティブなことよりネガティブなことの方が圧倒的に多く、それをどうしていくべきか?という話になるわけです。

だったら元旦であろうとも医療事務の負の部分を取り上げ、切り込んでいくことはおかしなことではありません。

むしろ新年一発目からそういう問題を認識し、休み明けからの仕事にのぞむことは意味のあることだと思います。

そして今回のテーマは該当するところが少なくないと思います。

さらにもうそれはあり得ること、どうもできない状態との認識が私たちにはあるのかもしれません。

今回はその点を深堀りした上で自分はそうなっていないか、また、周りはどうなのかというところを踏まえ述べていきます。

院内評論家はいらない!【医療事務仕事論】

結論

他人を批判する必要なんか1ミリもない。必要なのは行動する勇気のみ。

院内評論家

院内評論家とは?

他人の批判だけはして、具体的なことや行動は一切しない人

をいいます。

中堅以上ならどんな人でもなり得ます。

いわゆるお局的な人もその傾向が強いです。

この院内評論家の人のタチが悪いところは、自分ではそれが正しいことだと信じて疑わないことです。

そして自分は仕事ができると思っているところです。

当ブログ的な言い方をすると、メタ認知が一切効いていない人といえます。

自責思考と他責思考

このことについては以前に書きました。

自責思考 VS 他責思考、 仕事での正解はどっちだ?

また愚痴ってどうなん?っていうことも書きました。

【どっち】愚痴って言う方がいい、言わない方がいい?

そこでの結論を簡単にまとめると、大事なことは行動する勇気と自分を客観視できるかどうかという2点になります。

今回の話も結局はそのことに帰結します。

ですがもう少し深堀っていきます。

院内評論家の心理

イギリスの劇作家ジョージ・バーナード・ショーの言葉に次のようなものがあります。

有能な者は行動するが、無能な者は講釈ばかりする

これはホントにそのとおりです。

そしてこれにもとづくと院内評論家は無能な講釈家ということです。

この人たちの特徴はこうです。

・自分では行動しない

 

・代替案は出さない

 

・理由や根拠が弱く思い込みの部分が大きい

 

・他人の意見にはとりあえず反発

 

・自分は常に正しいという思い込み

 

・一般論と自分の考えだけで現状を見ていない

 

・新たな変化、チャレンジは否定

 

・自分が一段高い位置にいるという勘違い

この特徴だけ見ればそりゃ仕事はできないだろうって思うかもしれませんが、事はそんなに単純でもないのです。

この人たちの中で最もやっかいなのが、アタマの回転は早いという人です。

その人はパッと見では逆に仕事ができるように見えます。

特に新人や他部署の人からすると、アタマの回転が早くてもっともらしいことを言っているので「この人はできる人なんだ」と思う場合があります。

だから表面上はあまりわからないのです。

でも実際は真逆なわけです。

 

結局この人たちはどういう心理、想いなのかというと簡単にいえば「自分に自信がない」のです。

自分に自信がないからこそ

・すごい人、えらい人と思われたい

 

・人のせいにしたい

という心理になるのです。

要は他人を批判し下げることによって自分を優れているように見せたい、ただそれだけです。

つまり他人をこきおろすことによって自尊心を満たしているのです。

そしてこの場合一番の問題はそのことを本人は自覚していない、ということです。

当然自分は間違っていないという想いが強くなります。

そして口は出すが何も行動しないという仕事ができない人に成り下がる。

こうなってしまう原因はもちろん本人にあるわけですが、そのままにしていた上司の責任も大きいです。

これってある意味すごく承認欲求が強い人ともいえます。

やっぱりほめられたい?承認欲求は善か悪か?

自分は認められていない、認められたい、という想いが強いからこそ、すごい人、えらい人と思われたいというところに固執するのです。

自尊心を満たすために他人をこきおろすわけです。

そうなってしまうのはこれまでに承認されたという経験がいちじるしく少ないか、もしくは他人を批判する自分を誰も叱らず、その行為を特に否定されることもなく来たという経験を持っているかのどちらかです。

そう考えると上司の関わり方が結構影響しているわけです。

適度に褒めてきたのか、適度に叱ってきたのか、その点が大きく問われるのです。

院内評論家はマイナスの価値

院内評論家の価値は何もありません。

だったらゼロかといえばそうではないです。

もっと下です。

マイナスです。

その前向きさとは真逆の発言が周りをも負の感情へと巻き込むからです。

いわゆる受動ストレスです。

受動ストレスを避けよう【ネガティブに引っ張られるな!】

ネガティブな感情は高速で伝染していきます。

ここの影響がバカになりません。

医療事務員でモチベーションが高い人はマイノリティだという話をしたことがあります。

モチベーションの高い医療事務員は絶滅危惧種?【仕事とモチベ】

このモチベーションの高低にも院内評論家の人は少なからず影響を与えています。

そんな人が周りにいて高いモチベーションが維持できるはずがありません。

聞きたくないけど隣の席だから聞かざるを得ない、そんなことだってあると思います。

この院内評論家の人の罪は深いのです。

と同時にかわいそうな人ともいえます。

仕事ができると思っているのは自分だけで、上司や周りの評価はえてして低いです。

そして他人を批判する数だけ自分も批判されています。

ですがそのことを知る機会は永遠に来ない。

そんなめんどくさい人に助言してくれる人なんかどこにもいないのです。

だからずーっと裸の王様なのです。

そんな状態は本人にとっても周りにとってもハッピーではない。

だったらどうするのか?

私は定期的な配置換えしかないと思っています。

たとえ配置換えをしたとしても、その根本は変わらない。

院内評論家であることに変わりはないでしょう。

しかし、まったく変わらない環境に置いておくことは、他者批判を助長させる大きな要因になります。

はっきりいって院内評論家の人たちはヒマなのです。

だから他人のことに首を突っ込めるのです。

ホントに忙しい人なら過ぎたことをああだこうだ言っている時間がもったいないと思うはずです。

そして過去を掘りかえったところで状況は変わらないんだから、これからどうするのか?ということを考えます。

他人のこと、過去のことに興味はないのです。

だから院内評論家の人にはそんな余裕を与えていてはいけないのです。

つまり慣れた仕事を余裕を持ってやってもらっていてはダメなのです。

その意味では新しいことを覚えてもらう、やったことがない仕事をしてもらうことです。

それには配置換えが一番効果的です。

そうはいってもそう簡単にいかないのが現実。

そのときの状況、業務量の調整などいろいろ加味しないといけない点は確かにあります。

ですがそれはあとでどうとでもなると腹をくくるしかないです。

それよりもそのままにしておくことで、当人の他者批判が継続し、周りのモチベーションが落ちていく方がよっぽど問題です。

医療事務員の一度落ちたモチベーションを再び上げることは至難のワザです。

だったらまだ落ちていない人のモチベーションをいかに維持させるか、その点を重視していかなくてはいけません。

そのためには院内評論家の人への対応が非常に大切なのです。

まとめ

本文でも述べたとおり院内評論家の人はその自覚がありません。

だとしたら自分もそうなっていないか注意しておく必要があります。

はっきりいって他者批判は1円の価値もありません。

他人に対してこう思うということは誰しもあることです。

ですがそれを何も行動しないくせに批判だけするというのは社会人として終わっていると気づくべきです。

表面上周りが同意してくれていても、その腹の底では逆に自分のことを批判しているということをよく覚えておくことです。

批判も愚痴も言うだけ損。

それよりもとっとと行動に移したほうがよっぽどいい。

そして何よりその前向きな姿勢が周りを引き寄せます。

 

去年まで仕事に対して積極的ではなく、否定的だった人も年が変わったことを契機に自分のマインドを少し変えていく努力をしましょう。

そして

・他人の批判はしない

 

・他人への感謝を忘れない

 

・謙虚な姿勢を忘れない

この3点は必ず守る心がけをしましょう。

大事なことはやはりメタ認知です。

自分よがりになることなく、大局的にものごとを見ましょう。

そして周りのおかげで今の自分のポジションがあるってことを忘れないことです。

あなたは自分が任された仕事をただただ全力でやりきるのみです。

そこに他人は関係しない。

私たちは医療事務のプロフェッショナルです。

プロの仕事を追求することに関係ないものはすべて捨て去るべきです。

院内評論家なんて看板はまっ先に捨て去るべきです。

ごまお

頑張るとは前向きに行動することをいう

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