【やり抜く人になるために】現実的楽観主義者になろう!

楽観主義、悲観主義というわけ方があります。

いうなればポジティブ思考かネガティブ思考かということです。

一般的にはポジティブ思考が善、ネガティブ思考が悪のような見方をされがちですが一概にはそうともいえません。

しかし目標に向かって努力するときどちらの思考がより有効なのかといえば、それは当然ポジティブ思考になります。

そしてまた高いモチベーションを維持しようとするのならば、やはりポジティブなもののとらえ方が必要です。

つまり仕事で目標達成するためには楽観主義の方がいいのです。

今回はこの楽観主義を深堀りし、仕事に対してのマインドを考察していきます。

ごまお

あなたは楽観的?悲観的?

【やり抜く人になるために】現実的楽観主義者になろう!

 

結論

自分にしっかり向き合えるかが最重要です。

現実的楽観主義

現実的楽観主義者とは?

今回の内容は 「やり抜く人の9つの習慣」 ハイディ・グラント・ハルバーソン著 を参考にしています。

著者はコロンビア大学教授の社会心理学者でモチベーションと目標達成研究の第一人者です。

その人がやり抜くための9つの条件の一つにあげているのが「現実的楽観主義者になる」ということなのです。

そもそも現実的楽観主義者という言葉の意味がよくわかりませんので、まずここを説明しておきます。

本文中にこんな一節があります。

多くの自己啓発書の著者が言うことは、驚くほどシンプルなメッセージにまとめることができます。

「成功を信じよ。そうすれば成功はあなたのものだ」─です。

私には、このメッセージには重大な問題があるように見えます。

それに対する私の言葉もこんなシンプルなメッセージで表現できます。

「それって、完全な間違いですよ」

これはいわゆる一般的に使われている楽観主義者のことだと思います。

悲観主義者の反対語の意味での楽観主義者。

ですが著者によるとこの楽観主義者の中でさらに2つにわかれるとのことです。

それが

・現実的楽観主義者

 

・非現実的楽観主義者

です。

現実的楽観主義者とは

成功をのぞみ、それにふさわしい努力をする人

をいいます。

つまり、詳細なプランを立てて、正しい戦略を練り、成功をつかむまでへこたれず努力する人です。

対して非現実的楽観主義者とは

「ポジティブ・シンキングに励めば、自然と成功はやってくる」

 

「自分には都合の悪いこと、ネガティブなことは起こらない」

という考えを持っている人です。

そして本書では「非現実的な楽観主義では目標は達成できない」としています。

「のぞむことは簡単にできる」

「ほしいものは簡単に手に入る」

という思考によって必要な準備を怠ってしまうからです。

目標は簡単に達成できるという考えを持つことが間違いであると。

「楽観的であること」

 

「自分の能力に自身を持つこと」

 

は目標達成に向けてのモチベーションを高め、維持するためには不可欠

これは間違いありません。

ですがその目標達成は簡単なことではないという認識があるのかどうかが大事なのです。

「目標達成するには相応の困難を切り抜けねばならない」

という覚悟が決まっているからこそ、自分には成功する力があると信じることができるともいえます。

つまり、成功することの困難を意識できるかどうかということです。

そこが現実的楽観主義者と非現実的楽観主義者との決定的な違いです。

どうすれば現実的楽観主義者になれるのか?

本書では

「自分の前に横たわる課題や困難から逃げないでしっかり見つめること」

「課題や困難がどの程度のものなのかを検討すること」

「成功をビジュアリゼーションするだけでなく、成功するまでのステップととるべき行動もビジュアリゼーションすること」

と指摘しています。

楽観×悲観×楽観

京セラ創業者の稲盛和夫氏の言葉に次のものがあります。

楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する

これは何か新しいことを成し遂げるには、まず「こうありたい」という夢と希望をもって楽観的に目標を設定することが大事。

しかし、計画の段階では「何としてもやり遂げなければならない」という強い意志をもって悲観的に構想を見つめなおし、起こりうるすべての問題を想定して対応策を慎重に考える。

そうして実行段階においては「必ずできる」という自信をもって、楽観的に実行する、という意味です。

これはまさに現実的楽観主義の考え方です。

つまり楽観×悲観×楽観の思考といえます。

ポジテイブVSネガティブVSキープ

ここで現状を見てほしいのですが、医事課において現実的楽観主義者の人ってどれくらいいるものでしょうか?

おそらくですが、そんなに多くはいないと思います。

そもそもポジティブシンカーがそんなに多くないと思うのです。

だったらネガティブシンカーが多いのかといえばそうでもないと思います。

多いのはキープ思考の人、つまり現状維持派の人だと思うのです。

これはネガティブシンカーよりタチが悪いです。

なぜなら現状維持=思考停止だからです。

考えることから降りているのです。

楽観主義や悲観主義にはそれぞれ長所、短所があります。

そして楽観主義の人でも悲観的になるときはあるし、悲観主義の人が楽観的になるときだってあるわけです。

それはものごとのとらえ方の問題なので、いろいろ変化可能です。

ですが現状維持主義の人にはそれがないのです。

この人はとにかく変化を嫌います。

そして新たなチャレンジも失敗することもすべて避けます。

これは病院という組織体系が影響を及ぼしている部分も少なくありません。

まず病院自体が保守的です。

そして各部署の保身体質、部署最適、ヒエラルキーの問題。

【病院組織】全体最適はただの理想論です【ホントは部分最適の集合体】 病院内ヒエラルキーと医療事務【医事課の役割とポジション】

その中での医事課というポジションで働いていれば、「何も変えることはできないし、変わらない」と思う人がいてもおかしくありません。

そしてそのマインドに支配されると、何も変えられない、変わらないという無力感しかそこにはないのです。

そしていつしかその無力感すらなくなり、行き着くのが思考停止です。

つまりは現状維持主義ということです。

僕が一番恐れるのがこの現状維持思考です。

最初は走っていたのにもう歩いている自覚があるのにそれでいいと思っている状態です。

医療事務員のモチベーションって最初が高くて徐々に落ちていく、これが一般的です。

または少数派として当初の高いモチベのまま維持しているパターン。

もうこれのどちらかです。

徐々に上がっていくパターンはほぼないといっていい。

多くの人が

希望→絶望→慣れとあきらめ→思考停止

という道をたどっていきます。

医療事務員の希望と絶望と思考停止

そこをいかに食い止めるか。

そのために必要なのは医事課のしくみ、人材配置、教育体制の構築、当たり前の話ですがそこに帰結するのです。

まとめ

 

絶対に現実的楽観主義者を目指しましょう。

そしてそのためには現実をしっかり見つめること、自分ときちんんと向き合うことが大切です。

 

「仕事は楽しいものではない」

「仕事はつらくて当たり前」

という考えが僕はきらいです。

仕事は自分の取り組み方しだいでいくらでも楽しくできるはずです。

そして楽しい仕事ほど人のやる気をかきたてるものはない。

だったら現状維持に甘んじている場合ではないのです。

楽観×悲観×楽観の精神でどんどん前に進みましょう。

あなたの仕事を楽しくできるのはあなたしかいません。

ごまお

成長する気がないのに仕事が楽しいなんてないからね。挑戦して失敗して成長しよう!

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