皆さん不安というものにどういうイメージを抱いているでしょうか。
不安は良くない、不安を感じることはダメといった印象があるのではないでしょうか。
総じてマイナスのイメージなのではないかと思います。ですがそうではないのです。
不安は人間が生きていく上ではなくてはならない大切な感情なのです。
不安とはどうつきあっていくのがいいのか、そこを見ていきます。
目次
ネガティブな感情は使い方次第
不安や怒りなどのネガティブな感情は持っているだけでマイナスのようなイメージがあります。
しかしそれは捉え方次第だということが分かっています。
すなわち、ネガティブだと思っているからネガティブなように働くのです。
例えば、怒りの感情は怒ったことで説得力が上がっていると思っていれば実際に交渉での説得力は上がるのです。
また、怒ったことで集中力が上がっていると思えば実際に集中力は増します。
反対にミスが増えると思っていれば本当にミスが増えてしまうのです。
要は感情は使い方の問題です。感情をどう解釈するかで大きく結果は変わるのです。
ポジティブに考えろはダメ!
これは全てを言っているのではなく常にポジティブに考えろは違う場合もあるということです。
その時の状況によって使い分ける必要もあるということです。
あと基本的にネガティブ寄りな考えの人が無理矢理ポジティブさを求めると自分のネガティブさがなおさら際立って余計につらくなるので逆効果です。
ネガティブな感情に巻き込まれない
1度ネガティブな感情にはまるとどんどん悪い方向へ考えてしまい抜け出せない負のスパイラルに陥る場合があります。そうならない為に対策をしておく必要があります。えてしてネガティブな感情とは得体が知れないから怖いのです。
その原因がよく分からないから余計に不安になるのです。
だったら自分なりに具体的に言葉にしてみることです。
そして自分が抱いている感情の全てを書き殴って下さい。
感情とは不思議なもので自分で口に出したり、文章にしてみると自分の中で整理されていきます。
ああ、自分は今このことが1番気にかかっているんだとか、この部分の対策がないから不安に思っているんだなということが分かってきます。
頭で考えていることと紙に書くことは基本的にはイコールな筈ですが、1度はき出してみると新たな思考が出来るようになったり、行き詰まっていたその先が見えてくる場合もあります。
そういう意味では書き出すって行為は重要なのです。
思考力を高める為にはやはり紙とペンが最強ツールなのです。
不安は絶対なくならない
なぜならそれは生きる目的があるからです。私達が
この世で生きていくということは自らの欲望を実現していくことにほかなりません、だとするならば、それを実現していく為には必要な対策、準備が必要な訳です。
その為に必要な感情が不安というものなのです。
ですから不安は決してゼロにはなりません。
不安がゼロであるならば前に進む気がもうないということと同じなのです。
やる気がないから不安もないのです。
やる気があるならどうしても不安は出てくるのです。
だから不安は消そうとしなくていいのです。
不安とは本当はいいものなんだという意識を持つことが大切です。
不安は準備する為の最高のモチベーション
不安って感じるから物事の対処、準備が出来ます。
不安を感じているということは今自分がやる気になっている証拠なんです。
不安は決断力もアップする
不安感じるから準備する。そして不安を解消する為にその対処法を深く探ろうとするので不安を感じている場合はリサーチ能力も高くなります。
そしてリスクを避ける準備をして計算されつくした正しいリスクをとるから決断が出来るようになるのです。
まとめ
ストレスについての記事でも書きましたがやはり人間って思い込みにとらわれている部分が非常に大きいのです。
不安もストレスも本来悪と考えられています。
ですがどちらも科学的にはそれが悪いものだと思うことが悪いのだ、という結論に至っています。
逆に言えば上手く利用すれば自分の力になると思って付き合えば本当に自分の力になるってことです。
医療事務の世界を今まで見てきて思うことは、ストレスや不安でつぶれてしまう人が非常に多いということです。
退職理由の大半が結局人間関係に集約されてしまうと思います。
これは年齢に関係なくどんな人でもありえることです。
たまにこのような医療事務での退職についての記事を読んでいるとこんな意見を目にすることがあります。
「一般的に見て常識的な人、あるいは人間的にいい人や優秀な人は辞め、ちょっと人としてどうなんだっていう人やいわゆるお局様的な人しか残らなくなっていくのだ」と。
しかしこれもかなりバイアスがかかった見方だと思います。確かにそんな例もなくはないです。
ですがそれを一般論で当てはめるのは強引すぎます。
この論調は結論として結局医療事務は薄給でなおかつ人間関係がひどくてブラックなんだよ、ということを言いたいが為の前置きなんです。
嘘とはいいませんが誇張している部分はあるんじゃないでしょうか。
結局人間関係といっても自分の問題です。自分がどう思うかだけです。
だって相手がどう思っているかなんて分からないし、他人の気持ちをコントロールなんて出来ない。
だったら気にするだけ無駄なんです。
自分の問題と他人の問題をしっかり切り分けて自分の問題を解決するように頑張ればいいだけのことです。
ですが皆さんあまりにも周りを気にしすぎです。
全然気にしない人も問題ですが気にしすぎる人の方が危険だと思います。
いい人、優秀な人、いわゆる仕事が出来る人が辞めていく、とありましたが職場での人間関係でつぶれる人は優秀ではないし、仕事が出来る人でもないと思います。
この点はかなり辛辣に書いていますので同意出来ない人も多いと思います。
そもそも人間関係でつぶれる人ってあまりにも無策なのではないでしょうか。
社会って、職場って自分の意見なんて全然通らなくって普通なんですよ。
そこをどうやったら人は動いてくれるのか、どういう手順を踏めば自分の意見が通るのかを考え実践していくものなんです。
そうやって自分なりの周りとの接し方、仕事の進め方を学ぶことで職場になじんでいくものです。
そこには自分は絶対正しい、相手が明らかに間違っているという事実関係は関係ないのです。
あなたが言っていることが明らかに正しくてもそれが通らない場合が出てくるのが普通なのです。
そんなことは許せないと思ってもそれが現実なんです。
そのせいでストレスが増して仕方がない、仕事が出来ない、無理というのならばちょっと1人よがりすぎるとは思いませんか。
仕事が出来るという意味は実務に長けているということとコミュニケーション能力が高いということの両方です。
周りと調和出来ない、コミュニケーションがとれていない人が優秀だとはならないのです。
また、言い方がきつい、いじわるされる、ちゃんと教えてくれないなど自分の落ち度じゃないのにと思う人がいるかもしれません。
あるいは、人間的に嫌いで話すのも嫌とか性格が最悪とかの感情を抱く人がいるかもしれません。
これは女性間ではかなり複雑に入り組んでいるんだろうとは思います。
でも私はそれを見ていて別の思う所がありまして、それは皆さんえらく他人に興味がありますねってことです。
好きでも嫌いでもそれは他人に興味があるから湧いてくる感情です。
なんとも思っていない人のことは好きにも嫌いにもならないです。
そんな感情を挟まずに、この人はこんなことを言われると喜ぶのか、とかこういう風な話の持って行き方をすれば賛同しれくれるんだな、ということに注目して接していれば仕事も円滑に回るし気苦労もする必要がなくなる訳です。
まず相手のことが好き、嫌いという判断をした上で接するからしんどくなるのです。
感情にいちいち振り回されるからつらくなるのです。これはもはや当たり前の話です。
感情と行動をもっと切り離す方法、努力をした方がいいと思います。
それにはメタ認知を鍛えることが1番だとは思いますが。
あとゲーム化もいいと思います。
要は相手に同意してもらうことをミッションとしてそれを遂行するにはどうすればいいのかを考えていくのです。
第1ミッションクリア、第2ミッションクリアと一種のゲームと考えれば相手の好き嫌いなんて関係なくなります。
そしてだんだん楽しくなってきます。
人間関係でつぶれる人があまりにも無策なのではと書きましたが、その理由の1つは今言ったことです。
自分の捉え方、考え方を全く変えずに周りのせいと言うのは楽ですがそれでは何の問題も解決しないということです。
もう1つはストレス対策はしていますかということです。
グリーンエクササイズ、運動、瞑想、読書などなどストレス対策に有効とされているものは調べればいくらでもあります。それらを試してみたことはありますか。
最後に辛辣ついでに言いますが、人間関係が嫌で辞めたならば次の職場に行く前にまず自分を成長させることを考えないと同じことです。
周りを全取っ替えしても以前と同じものの考え方、見方をする自分であるのならば同じ結果に行き着くということです。
不安は自分の捉え方次第で力になるという主旨で本稿は書きましたがそれは自分ときちんと向き合っているからこそ出来ることなのです。
人間関係が嫌で辞めた人は自分と向き合えていますか。
まわりのせいにしているようでは向き合えていません。
それではまだ第1歩も踏み出せていないんですよ。