【2020診療報酬改定】短冊を読もう! その①<救急医療管理加算>

ご存知のとおり厚生労働省は1月29日、2020年度診療報酬改定について個別改定項目資料(短冊)を公表しました。

中医協では引き続き個別改定項目について議論され、2月上旬(2/7)に答申、3月上旬(3/5)に告示の流れとなります。

いよいよ次期診療報酬改定の全貌が明らかになってきます。

もう過去にも何度も改定を経験しているという人は、さっそく短冊を読み込んでいっていることでしょう。

そしてその人たちは自分でどんどん進めていくのでこちらがすることは何もありません

対してはじめての改定になる人や、今まで改定は何度が経験してきたがいつも告示のあとにしか目を通してこなかったという人も結構いると思います。

そしてそもそも短冊の読み方がわからない、どこを見ていったらいいか悩むという人もきっと多いはずです。

ですので今回から数回に渡り、短冊を読んでみようということで、少しずつやっていきます。

なんかページ数がやたらあって読む気が起きないという人がいるのであれば、押さえておくべき項目をゆっくり進めていきますので、一緒に読んでいきましょう。

今の今まで診療報酬改定の動向を一切見てこなかったという人でも、これから取り組んでもまだ十分間に合います。

そしてこれからの2ヶ月間、改定についていろいろ知り調べることは自分をひと回り大きく成長させることができます。

自分で読み、調べ、自院がどの方向に進むべきなのか、進んでいこうとしているのかをしっかり見定めていきましょう。

ごまお

点数は入ってないけど内容はつかめる

【2020診療報酬改定】短冊を読もう! その①<救急医療管理加算>

 

結論

診療報酬明細書の摘要欄への記載事項が増えます。

<ポイント>

(5) 救急医療管理加算を算定するに当たって、(2)のイ、ウ、オ、カ若しくはキの状態又はそれに準ずる状態を選択する場合は、それぞれの重症度に係る指標の入院時の測定結果について、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

・「意識障害または昏睡」 → JCS(Japan Coma Scale)やGCS(Glasgow Coma Scale)

 

・「呼吸不全または心不全で重篤な状態」 → NYHA心機能分類・P/F比

 

・「ショック」→ 平均血圧

 

・「広範囲熱傷」→Burn Index

 

(6) 救急医療管理加算を算定すべき重症な状態に対して、入院後3日以内に実施した検査、画像診断、処置又は手術のうち主要なものについて、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

ごまお

レセプト記載がさらに増える。重症度の要件化については2022年以降へ持ち越される。

 

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