【2020診療報酬改定】早わかり1分解説 その②<地域医療体制確保加算>

昨日から始まりました2020診療報酬改定早わかり1分解説シリーズ。

今回は今改定の目玉の一つである地域医療体制確保加算です。

予想以上の高点数に喜んでいる病院もあるとは思いますが、実際どうなんでしょうか?

ごまお

入院患者数×5200円は大きい

【2020診療報酬改定】早わかり1分解説 その②<地域医療体制確保加算

 

結論

収益のインパクトは非常に大きいが、医師の労務管理、人員確保の観点からすると、そうたやすく取りにいけるものでもない。

地域医療体制確保加算

(改正後・改正前の順)

<ポイント>

救急医療の実績に加えて、病院勤務医の労務環境改善の体制が必要です。

特に

・連続当直を行わない

・勤務間インターバル

・当直翌日の業務配慮

となれば大学病院からの医師の派遣自体がかなり難しくなります。

宿日直許可申請がOKな病院でないと派遣されなくなる可能性があります。

そしてそもそもこの医師の働き方改革を実現するためには、いかに医師を確保していくかという問題にどうしてもぶち当たるのです。

本加算の点数インパクトはとても大きいですが、現状のままで取りにいけるものなのかどうか?

医師の増員が必要なんじゃないか?

だったら収益面はどうなるのか?という点を細かく見ていく必要があります。

 

医師の働き方改革とは突き詰めると、医師増員か提供する医療の縮小のどちらかを行う必要があるわけで、それができないとなると病院の再編、統合も視野に入れなくてはならないのです。

本加算が新設されたことによってその流れは一層強まっていくと予想されます。

ごまお

タイムカードも導入しておかないと医師の労務管理不十分と判断されるで。(過去に某病院にて是正勧告あり)

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