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【仕事の鉄則】抱え込むな、全部出せ!【情けは人のためならず】

以前に自分にしかできない仕事を作るな、という記事を書きました。

やってはいけない!自分にしかできない仕事をつくること

今回の記事も結論はそれと同じになります。

ただ昨今のコロナウイルスの問題を考えると余計にそのことは重要さを増すだろうと思い今回改めて述べていきます。

ごまお

自分にしかわからない仕事ってない?

【仕事の鉄則】抱え込むな、全部出せ!【情けは人のためならず】

自分が持っている情報、知見は惜しみなく出すべき。

 

そして分身を量産すべし。

マージンなんていらない

優位性

そもそもなんですが人は何のために仕事をしているのでしょう?

もっといえば、医事課職員は何のために働いているのでしょう?

これは抽象的な言い方をすれば、他者貢献と自己成長のためです。

他者貢献と自己成長【医療事務の仕事】

そしてその副次的要素としてお金というものがあります。

その結果、成長と給料に着目するとどうしても他者評価というものが気になります。

手っ取り早くいえば周りの評価、もっといえば上司の評価です。

つまり昇格、昇給すれば目に見えて自分の成長が感じ取れるということです。

そして目に見えなくても周りから頼られている、必要とされていると感じられれば、人はそこに自分の存在意義を感じ貢献感、幸福感を感じるのです。

ですので多くの人は他者評価というものをとても気にします。

周りからどう見られているか、どんな評価を受けているか、気になって仕方がないのです。

私から見ればそれは非常に滑稽なのですが。

そんなん気にしたってしょうがない、そのために自分ができることってある?って思うのです。

周りの自分への評価はあくまで周りが決めるもの、自分のコントロールできる範疇ではない。

だったらやれることなんて何もないでのす。

そんなところにリソースを割くことなんて無意味。

自分ができうることを全力で取り組む、それしかないのです。

なぜこの話を持ち出したかというと、その無意味なことに執着する人が結構いると思うからです。

要は自分の仕事のやり方や実績を囲い込む人たちです。

特に多いのは次の2パターンです。

・自分だけが知っている情報をため込む

 

・自分が作成した資料やマニュアルをシェアさせない

いわゆる出し惜しみってやつです。

この2つをなぜしてしまうかというと、結局は自分の評価を上げたいからです。

周りが知り得ない情報を握っておいてアドバンテージを確保したい、マージンをとっておきたい。

それにより相対的に自分の評価は上がるだろうって思っている。

ですがそれは逆効果です。

評価は上げるどころか下がります。

なぜなら周りから見ればわかるからです。

「自分のことしか考えてない人ね」ってことがです。

でも当の本人は気づかない。

自分が保身の塊だということが。

だから他者評価を上げるためにマージンを確保することなんて意味がないのです。

逆にマイナスなのです。

たとえば、ものすごくわかりやすいマニュアルを作成したAさんがいました。

周りがそれを見て、自分もそのマニュアルがほしいと言いました。

ここで他者評価を気にするAさんはそれを良しとしません。

自分の経験、ノウハウを詰め込んだ渾身のマニュアルをそんな簡単にみんにシェアされては、自分の優位性がまったくなくなる、と思ってしまうのです。

自分が一生懸命汗をかいて作ったんだから、あなたたちも同様に汗をかくべきだ、と。

そんなやすやすと手に入れようだなんておこがましい、と。

しかし本当におこがましいのはAさんなのです。

まずマニュアル1つにそんな価値があると思っていることがそもそも間違いです。

100歩譲ってそんなに価値があるものなら、なおさら全員にシェアしてもらうべきなのです。

ここでAさんに足りないものは全体最適という思考です。

【病院組織】全体最適はただの理想論です【ホントは部分最適の集合体】

そして自分の仕事は一体誰のためなのかという視点です。

それは1にも2にも患者のためです。

そしてまた自分が所属する組織のためです。

その視点に立てば、いいマニュアルなら進んで差し出すぐらいの姿勢でないとおかしいのです。

むしろ自分のマニュアルが他者に使われるのならありがたい、と思えるぐらいじゃないとダメなのです。

自分の経験、ノウハウが詰め込められている?

だから勝手に他人に盗まれると損?

それは大きな思い違いです。

あなたの経験やノウハウはそんな紙っぺら1つ見られただけで他者と差別化できなくなるほど薄っぺらいものなのですか?

マニュアル1つ盗まれただけでなくなる優位性なんか持っているだけムダです。

何の役にも立ちません。

そんなマージンはあっても仕方がない。

余裕は成長の足かせ

他者との優位性の他にマージンがいらないもう1つの理由があります。

それは全部出しきらないと次の成長意欲は湧いてこない、ということです。

人は余裕があれば頑張らなくなる。

これは真理です。

水を十分含んだスポンジはもう水を吸収する必要はなくなります。

これと同じで、もう絞り出すものがないというところまで行かないと、人は水を吸おうとはしない。

つまり新たな情報や知見を取りに行くことをしない。

手持ちのカードがあってそれを切り続ければそれなりの成果が出せてしまうのなら、そうしてしまうからです。

これは医療事務では特に顕著です。

そしてそうしている人がかなり多い。

過去何度も言ってきたようにそれは今までならなんとか成立していました。

ですがこの先はもうそれは通用しない。

レセプトスキルが高くてもITスキルが低ければやれる仕事がなくなるという状況は遅かれ早かれやって来ます。

医療経営分野の知識ゼロの医療事務員が居座り続ける席なんて未来にはありません。

大事なことは学び続ける姿勢そのものなのです。

過去のストックで乗り切れる世界なんてこの先ありません。

 

今回のコロナウイルスの件で病院経営はますます厳しくなっていきます。

ただでさえ6割が赤字経営とされている病院において、安定的に利益を出せるところなんてもう限られてきます。

大部分が赤字経営になりかねない。

そしてそもそも経営破綻するところも増えてくる。

それはもう他人ごとではないのです。

そしてそうなると経営陣が真っ先に手をつけるのは、動かせる人件費です。

医師をはじめその他の医療従事者たちは施設基準の関係で、おいそれと人員削減なんてできません。

でも事務ならそれができる。

そして今まで知識と経験のストックだけでやってきて、今後の成長も見込めないと判断される事務員はもう切られていく運命です。

残念ながらそれが現実です。

それがイヤなら必要とされる医療事務員で居続ける必要があるのです。

何度も言いますが大事なのは学び続ける姿勢です。

そしてそのために時にはアンラーニング(学習棄却)も必要です。

これまで学んできた知識を捨て、新しく学び直すということです。

これから先の医療業界の激しい環境の変化に対応するためには、新しい勉強を進めるだけではなく従来の知識を捨てることも重要なのです。

過去の経験や知識にとらわれることで、事態の変化に対応することができなくなってしまうことを防ぐためにもアンラーニングを行い新しい知識を吸収し、時代遅れになってしまった価値観や行動パターンを修正することはとても大事なことなのです。

ですので今自分が持っているストックされた知識やスキルを後生大事に持っていても意味がないのです。

それは一定期間を過ぎれば意図的に手放していかないといけない。

そうしないと新しい水は吸えないのです。

そうであるならば、自分が手に入れた情報やノウハウは進んで表に出していくべきなのです。

それは周りにくれてやればいい。

それが医事課全体にプラスに働くのであれば出し惜しみをしている場合ではないのです。

そんなところで損得勘定を考えているようでは何もわかっていないのです。

自分が成長するためにはそれは当然行わないといけないことなのですから。

情けは人のためならず

この言葉は

「情けは人のためだけではなく、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、誰にでも親切にせよ」

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

という意味です。

情けは人のためにはならないという反対の意味の言葉が「情け無用」です。

そして今回の表題の「抱え込むな、全部出せ!」ということの指すところが「情けは人のためならず」に繋がります。

つまり意図的に自分の価値あるものを周りに開示すること、分け与えることは人のためだけでなくて自分のためなのです。

大事なのは目先の損得を考えるんじゃなくて、もっと遠い先々を見通しておくことです。

別にこれはギブアンドテイクというその対象者との関係だけではありません。

直接そのことに関わっていない第三者であってもそのような行為はしっかり見ています。

そしてきちんとあなたを評価しています。

ですので普段から周りに分け与えている人がとっているその行為は、きっといつか自分のためにもなるのです。

だから誰にでも親切にはしておくべきなのです。

小さな損得勘定、他者評価で天秤にかけているのは大局が見えていないということなのです。

まとめ

以前にも書いているのですが大事なことは自分の分身を作っておくことです。

自分の知識、スキル、ノウハウを惜しげもなく開示、伝達し、理解している人を作っておくことです。

今後コロナウイルスに感染したという医事課職員が出てくる可能性は十分にあります。

そうなるとその職員は出勤できず自宅待機となる。

その場合にあなたの職場は何の支障もなく回りますか、という話です。

特定の診療科レセプトの担当者、診療情報管理士、システム担当者等、スキル、情報が共有できている人数が少ない場合、もしくはそこの業務がわかる人がたった1人しかいない場合、はたして業務を回せるか、ということです。

これは大病院では起こりにくいですが、中小の病院では十分に起こりえます。

特に長年にかけて1人の担当者におんぶにだっことなっている業務がある場合は致命傷になりかねません。

これはそれを放置してきたその上司の責任でもありますし、またそこに危機感を抱かなかった担当者自身の問題でもあります。

もし今現在そんな担当者の人がいたら言いたいのです。

「抱え込むな、全部出せ!」と。

それはあなたの評価を上げるどころか下げる行為なのです。

自分しか知らない業務があるのであれば、それはなんの得にもならないということです。

全体最適を阻害し、自分の成長をも阻害している。

全体を考え、かつ自分のことも考えるのであれば、今自分が持っている価値あるものと思えるものは全部出してください。

そうしないと組織もあなたも成長できません。

大切なことは自分の視点をさらにメタな視点で見ることです。

そうすれば何がホントに正解かということも見えてくるはずです。

ごまお

医事課職員が出勤できないという状況は本当に想定しておく必要がある

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