以前に22万円の援助を蹴ってでも身銭を切って資格取得を目指すべき、というかなり偏った記事を書きました。

それを読んだ方からは
「22万円は大金です。おいそれと身銭を切れるような額ではないのです」
という至極真っ当なご意見を頂きました。
支援制度があるのにあえて使わないという選択肢はないというご意見です。
これは想定していたとおりの反応でした。
自分で言うのもなんですが、私は世間のみなさんの一般常識とはかなりズレた感覚の持ち主です。
時にはかなりストイックで、そしてかなり偏った考えの持ち主と見られます。
自分では当たり前のことでも、周りから見れば普通でないと見られることもよくあります。
以前のその記事がまさにそれで、身銭を切れという主張は私としては当たり前の主張でした。
合理的に考えればおのずとそっちだろうと。
しかし、その考え方は世間一般では非合理だと判断されるようです。
今回はそれでも今一度身銭を切れという主張をさせて頂きます。
目次
【鉄則】本気で学びたければ身銭を切れ!
結論
学びは自腹。これは鉄則です。
コストと投資
以前の記事でも書いたことですが、冒頭の22万円というのは純粋に診療情報管理士の通信教育の受講料です。
そのあとには受験費用、認定費用も待っています。
ですので最終的に資格を取得するまでにかかる費用は22万円以上です。
ひとつの資格を取得するためにかかる期間が最短で2年、かかる費用が22万オーバーとなかなかにハードルの高い資格ではあります。
だからこそ受講料支援制度の創設はそのハードルをかなり下げる効果が期待できるわけです。
ですが話の腰を折ってしまって申しわけないのですが、受講料支援制度ができたから受けようではその動機がおかしすぎるのです。
もしそのような人がいるのだとしたら、それは逆の見方をすれば自腹なら受講しないという意味です。
タダだから受けとこうという真意は単に診療情報管理士の肩書きがほしいだけとなります。
そしてそんな肩書きだけがほしいなら取得するだけムダです。
たとえ費用はかからなくたって2年という時間がまったくのムダ。
そんな名ばかりの診療情報管理士に何の意味があるのでしょうか。
そのような人は資格取得のゴールを間違えているのです。
認定試験合格がゴールではないのです。
ゴールはもっともっと先にある。
そこにたどり着くための知識、スキルを身につけることこそが本来の目的。
ならば認定試験合格はホントに最初の入口にすぎない。
そもそも資格だけあっても何の仕事もできません。
そこから経験を積み、スキルを磨いていくことこそがその本質。
ですのでそんな最初の入口の費用に躊躇しているようではその本質にたどり着くことなどはるか彼方の話なのです。
たしかに22万円は大金です。
でもはたしてそれはコストなのですか。
取られるお金なのですか。
そうじゃないはずです。
それは自分の未来への投資でしょう。
のちのち回収するものじゃないのですか。
そう考えると22万円という金額は躊躇するような金額ではないのです。
これを大金だと思う人はそもそも資格取得を目指さない方がいい。
そのマインドだと間違いなく搾取されて終わりです。
資格取得で満足して終わり、そうなるのは目に見えています。
要するに何が言いたいのかというと、資格取得のそのあとが本番なのです。
そこまではあくまで助走。
そして資格取得後も継続して学べる人こそが真の診療情報管理士といえるのです。
残念ながら当資格には資格の更新制度はないため、一度とってしまえば一生有資格者でいられるわけですが、本来それではダメなのです。
日々アンテナを巡らし、情報を集め、スキルを高めていく自己研鑽の場、時間が絶対必要です。
それがない診療情報管理士はホントに名ばかりの診療情報管理士でしかないのです。
しかし22万円で躊躇しているような人では名ばかりの診療情報管理士以上の成長はまったく期待できないのです。
なぜならそこには能動的な学びの姿勢が一切ないからです。
将来への投資だという発想ができないのであれば、そこには学びや成長というものは生まれてこないのです。
身銭を切る
ここで誤解してほしくないのは、とにかくお金を払って資格取得のセミナーに行こうだとか、有料教材を買いましょうということをゴリ押ししているわけではない、ということです。
経済的な理由でおいそれと万単位のお金なんか出せないという人もいるでしょうし、そのような人なら支援制度があるのならば利用すればいいと思います。
ただ切れる身銭がある人は、切れる限り身銭は切るべきなのです。
それはなぜか。
残念ながら人は身銭を切らない限り本当の意味で学べないからです。
大事なのはお金を出して学ぶという行為自体なのです。
要はお金を出して学ぶ覚悟があるのかどうか、身銭を切ってでも学びたいという意志があるのかどうか、ということです。
この時代学ぶ意欲されあれば、いくらでも無料の教材、無料のセミナーなんてものは探せばいくらでも見つかります。
ですが、身銭を切った方がより自分自身の学びにはつなげやすいということです。
自らのお金や時間を使って学んでやろう、新たなスキルを身につけてやろうという気概、それがあるのとないのとでは学びの深さも継続力もまったく違うのです。
まとめ
もしこれから診療情報管理士資格を取得しようかなって思っている人がいるのであれば1つだけ言っておきます。
「なんとなく必要そうだから」とか「上司がとっておいた方が良いって言ったから」という理由で取得を目指すのであればやめておいた方がいいです。
それはホントに22万円、2年という月日をムダにするだけです。
何のために資格を取るのか、どうしてその分野の知識、スキルを学ぼうと思ったのか、そこを明確にすることです。
2年で22万円という金額が高いのか安いのか、それは人それぞれの価値観しだいです。
ですがそれがたとえ高かろうが身銭を切る覚悟がないようでは、自分の血肉にはなかなかなりません。
そして22万円が大金だと言いますが計算すると1ヶ月当たり約9千円です。
それが2年続くだけです。
これは大金ですか。
払えないような額ですか。
そしてさらにそれはコストではなく自己投資です。
ここまで言っても22万円は躊躇するような金額でしょうか。
そしてそれは受講料支援の制度を使うほどのものなのでしょうか。
私の結論はやはり変わりません。
たとえ支援制度があったとしても、あえて自腹で受講すべきです。
「本気で学ぶ気ならば自腹」
これは鉄則です。
人は余裕があるうちは本気なんか出ない。
損したくない、ムダにしたくないという思いがあるからこそ一生懸命頑張るんです。
22万円出してしまったらもう生活できませんっていう人は22万円貯めてください。
22万円出しても大丈夫という人は自分の将来に投資してください。
もはやお金の問題ではなく、あなたのマインド、姿勢の問題です。
人は自分に甘くなる。
だったらもう選択肢は自腹一択です。
ごまお