医事課長から伝えたい「医療事務初心者の人たちへ」

今回はこれから医療事務で働きたいという人やまだ入職してあまり期間が経っていない医療事務ビギナーの人に向けて書いていきます。

医療事務歴20年余りの私からの働く上でのアドバイスです。

ではいきます。

医事課長から伝えたい「医療事務初心者の人たちへ」

結論

全文反語ですのであしからず。

できる医療事務員になるための5原則

 

1.医療事務資格は絶対取っておきましょう

メディカルクラーク、医療事務管理士等いわゆる医療事務資格と呼ばれる資格は必ず取得しましょう。

医療事務は普通の事務とはまったく違います。

専門的な知識、スキルが必要です。

ですから医療事務の勉強をして、資格を取得して実務に就くのが一番の近道です。

そのためには資格取得に全力で取り組みましょう。

資格を持っているだけで就職にはとても有利です。

資格のない人との明確な差別化ができます。

たとえば、たとえ少々モチベが低くてもメディカルクラークの資格を持っていれば

「医療事務に精通しているんだな」

「仕事を任せても大丈夫そうだ」

と思われやすくなります。

それぐらい資格取得者は一目置かれる存在なのです。

そんな資格の中でもぜひ取得しておいてほしいのが「診療報酬請求事務能力認定試験」です。

この資格は医療事務資格の中では最強です。

たとえば、まったく実務経験がない人であってもこの資格を持っていさえすれば重宝されること間違いなしです。

この試験には手書きレセプト作成という分野があるのですが、この部分はとても大事です。

レセコン全盛の時代だからこそレセプトを手書きできるというスキルの付加価値は高いです。

他との差別化もできます。

「実務でレセプトを手書きすることなんてあるの?」って思っている人、そんなことはどうでもいいのです。

大事なのは手書きができるというスキルそのものなんです。

だって手書きができるってことは、点数表を理解しているという証明であり、薬価計算を理解している証明でもあります。

実務でまったく必要ないスキルであってもそれは基礎がわかっているという証明なのですからとても重要なものなのです。

AI・ICT化が加速していこうというこの時代にあって、まだ手書きレセプトの能力を高く評価するこの認定試験はさすがにわかっているなと思わせる資格試験であり私も非常に高く評価しています。

2.経験者有利という事実を認識しておきましょう

医療事務は絶対的に経験者有利です。

まったく経験がない人より3ヶ月でも経験している人を医療機関は求めています。

経験者は即戦力なのです。

どこのクリニック、病院でも経験者を探しています。

やる気のある未経験者よりもとにかく経験者なのです。

ですのでもし仮にあなたが未経験者なのであれば、とりあえずパートでもなんでもいいので一旦医療事務を経験して半年ぐらい経ったらサクッと辞めてしまいましょう。

それであなたも経験者です。

そうすれば経験者有利のレールにガッチリ乗ることができます。

残念ながら未経験だけどやる気はあります、モチベは高いです、という人は求められていません。

他業種からの転職ですという人もなかなか厳しいです。

それほど経験者有利の前提はくつがえらないのです。

3.レセプト残業は当然です

医療事務=レセプト=残業

この公式は絶対です。

医療事務でレセプトの仕事をしようというのであれば残業は避けて通れません。

1日から10日まではたとえ土日祝であっても出勤もやむなしというのが医療事務という仕事です。

言っておきますが医療事務に生産性という概念はありません。

一般企業はこぞって生産性を上げようと言いますが、一般企業と医療事務を一緒にしてはいけません。

レセプトは特別、特殊なのです。

レセプト業務で一番問われるのがその請求の精度です。

ですのでその精度を追求するためにはとことん時間を使わないといけません。

精度とスピードは反比例の関係です。

精度を追求するのならばスピードが落ちるのは当然の結果なのです。

気にしてはいけません。

ある時間はすべて使い切る気持ちでレセプト業務にのぞまないといけません。

たとえ夜遅くまで残業になったとしても気にしてはいけません。

レセプト業務とはそういうものなのです。

足りないスキルは時間でカバー、それがレセプト業務です。

上司だってレセプトで残業となれば大目に見てくれます。

普通の残業とは違うのです。

レセプトは医療事務のエース的業務、そういう強い自負を持って仕事にのぞんでください。

4.すべてマニュアルにのっとって行いましょう

マニュアルとは先輩達のノウハウが詰まった最終形です。

ムダに考えてはいけません。

なぜこの工程が必要なのか?

何のためにしているのか?

そんなことを考えるのは時間のムダです。

教えられたとおりにするのです。

申し送られてきた事項を崩してはいけません。

なぜならそのマニュアルは何人、何十人の知恵の結晶だからです。

あなた一人のアタマで考えた内容とはワケが違うのです。

だから従ってください。

仕事は決められたとおりにするのが一番効率が良いのです。

先輩から教えられたことはそのまま後輩に申し送りましょう。

そうやって仕事のノウハウは継承されていくのです。

伝統芸能のように。

5.ため込まずグチりましょう

医療事務は割合ストレスがたまりやすい仕事です。

患者、医師、看護師、その他の病院スタッフ、同僚、他業種等さまざまな人と関わる仕事です。

ですのでストレス耐性が低い人はストレスがたまりやすいです。

そんなときはため込むのが一番良くないです。

ですので同僚など周りの人にグチりましょう。

そうやってもんもんとしたものをすべてはき出しスッキリしてください。

また反対に同僚のグチも聞いてあげてください。

そうやってもちつもたれつの関係で良好な職場環境を保ちましょう。

もし周りにグチれるような人がいないというのであれば、SNSに投稿しましょう。

そうすれば共感してくれる人がきっといるはずです。

SNSはグチるには絶好の場所です。

大事なのはため込まないことです。

ストレスは完全に悪なのです。

ストレスとは向き合ってはいけないのです。

自分なりのストレス解消法を見つけ発散してください。

周りのことなんか気にしてはダメです。

大切なことはあなたが元気でいることです。

医療事務は離職が多いといわれますが、辞めてしまう人たちは周りを気にしすぎなのです。

しょせん最後は自分ひとりなのです。

だったら周りへの影響とか医事課の雰囲気とかまでを広い視野で見ている場合ではない。

まず自分ありきです。

だから自分のことをとことんまで考えてください。

まとめ

今回は反語でお送りしました。

なにかの参考になれば幸いです。

ごまお

反語とは・・・あえて、本当に表したいこととは反対のことを述べる。揶揄、皮肉を目的として用いられることが多い。話者(書き手)がこの意味での反語を意図しているのか、それとも真意で言っているのかは文脈による。(Wikipedia)

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