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【逆風は悪だなんてウソ】ヨットは無風じゃ進まない【ヨット理論と現状維持バイアス】

先日こんなツイートをしました。

これはヨット理論というのですが、今回はこれに関連して現状維持ってどうよ?って話をします。

【逆風は悪だなんてウソ】ヨットは無風じゃ進まない【ヨット理論と現状維持バイアス】

結論

無風に甘んじてはいけない。

 

風はみずから起こすもの。

ヨット理論

ご存じのとおりヨットは帆に風を受けることによって前進します。

そしてそれは別に追い風に限らず、向かい風(逆風)であっても前進することができます。

詳しい説明は省きますが、簡単にいえば向かい風に対して帆をナナメに傾けて操作することによって揚力というものが働きナナメ前へ進むことができるという原理です。

その結果、向かい風を受けながら右ナナメ前、左ナナメ前へと進む。

このようにジグザグに進みながら前進していきます。

これからわかるとおりヨットというのは、前向きだろうが、後ろ向きだろうが、横向きだろうがとにかく風さえあれば前へ進むということです。

そしてこのことは仕事、人生においても同じです。

つまり、追い風だろうが逆風だろうが横から吹いてこようがそれはその風を利用できる絶好のチャンスなんです。

風向きは関係ないのです。

吹いている風はすべて自分が前へ進むための力になり得るのです。

しかしそういうとらえ方をする人ってそんなに多くありません。

多くの人は順風はいいとして、逆風、横風は絶対好ましくないものと思っています。

それはピンチの源以外のなにものでもないと。

そして同時に最も好ましい状況は無風の状態であると信じて疑いません。

無風が最高の状態だと思っています。

無風

順風満帆という言い方をしますが、実際のところ人間は順風よりも無風を好むんじゃないか、そんな気がします。

なぜなら人は誰しも変化を好まないから。

「何かを変化させるぐらいならば、現状維持の方がよっぽどトク」

「結果的に良くなったとしても、そもそも変化させることがイヤ」

そう思う人は多いです。

つまり、現状維持の価値をとても高く見ているのです。

そのような人は現状維持が最高の状態であると信じて疑わない現状維持バイアスにとりつかれてしまった人です。

世間にはこのカテゴリーに属する人が非常に多くいます。

こと医療事務においても同様で、私の見る限り少なくとも全体の8割はそのような人たちです。

これは病院という特殊な組織構造に起因している面もあります。

要は病院ヒエラルキーの問題です。

病院内ヒエラルキーと医療事務【医事課の役割とポジション】

一般企業の場合と比較できない面がそこにはあります。

病院組織という形はとっていますが、各部門が対等なんてことはありえません。

そこにはヒエラルキーが存在し、複雑なパワーバランスで成り立っています。

そんな中、院内改革だと医事課がはりきって出ていったところで、他部門の反対にあえばものごとは一向に進みません。

そこには全体最適などという概念はないのです。

【病院組織】全体最適はただの理想論です【ホントは部分最適の集合体】

そんな中でむやみに波風を立てればそのあおりを食らう恐れは多分にあるのです。

だったら無風が一番いいんじゃないか、そう考える人が出てきても不思議ではないのです。

ですので病院の組織構造上、医事課職員が現状維持を選択するのはなんらおかしくはないのです。

医事課内のことだけでも大変なのにそんな他部門とつねに折衝やら調整をしているヒマはない。

そう考える人がいてもおかしくないということです。

簡単にいえば「ことなかれ主義」です。

そしてそのような人は無風を好むということです。

右肩下がり

他部門との関係で波風は立てたくない。

そういうマインドの人がいざ自分の仕事をやろうとするとどうなるのか。

間違いなく現状維持バイアスに取りつかれます。

現状維持の価値が一番高いと見るバイアスに支配されます。

そりゃそうなります。

ことなかれ主義とは一切の変化を嫌うマインド。

今を良しとするマインドです。

他部門との関係では今を良しとするマインドである人が、自分の仕事になった途端さまざまなことにチャレンジし、チェンジさせていこうだなんて思うはずがありません。

そこでもやはり無風を好むのです。

現状維持最高!なのです。

なぜ特に問題もないのに変えないといけないのか。

わざわざなぜそんな手間をかけて変える必要があるのか。

多くの人はあらゆる場面でそのようなことを思います。

問題はないのだからこのままでもいいんじゃないかと。

ですがそのマインドが一番の問題であることを当の本人は気づきません。

現状維持のマインドでは現状維持すらできないことがわからないのです。

なぜ現状維持がダメなのか。

それは流れのない組織は腐るからです。

動かない水は腐る【医事課の仕事】

そして個人の能力は落ちていく一方だからです。

現状維持とは上を目指していてこそ成り立つ状態です。

はなから現状維持を目指していて現状維持できるはずがない。

それだと完全なる右肩下がりです。

ですので全国約25万人の医療事務員のうち少なくとも約20万人(8割)の人はつねに右肩下がりなのです。

知識もスキルもマインドもすべて右肩下がりなのです。

「いやいや新人の頃より確実にもの知ってるし、レセ見れるし」という人、そんなのは当たり前です。

できていて当然のこと。

逆にそこも伸びていなければ医療事務員として問題です。

そして私がいう右肩下がりの意味はそういうことではないのです。

医療事務の仕事は受付や計算やレセプトなんだという見方から脱却できない時点で右肩下がりなのです。

この先の医療事務業務はこれまでの医療事務業務の延長線上にあるという視点、理解こそが能力が落ちていっている証拠なのです。

そして自分の周りの状況は着々と変化し日々進んでいるといことに気づいていないこと自体が右肩下がりである証明です。

世の流れと同じスピードで進めていてやっと現状維持です。

それより遅い歩みかもしくは立ち止まっていることは完全なる後退なのです。

そこをわかっていない、見えていない人が全体の8割はいるという話です。

現状維持バイアス

その8割の現状維持バイアスの人たちをどう変えていけばいいのか?

これにはいくつかのアプローチが考えられます。

現状の危機感をあおって変わらないとヤバイと感じさせるとか、変わった方が絶対今よりトクだと思わせるとか。

でも私の答えはそれらとは違います。

「変える必要はない。というか変えられない。」

これはもう諦めているとか幻滅しているとかではないんです。

投げやりなわけでもないんです。

真剣に考えた答えです。

これはどういう意味なのかというと、残りの2割の力を高めた上で8割をも牽引してしまおうということです。

そもそも現状維持バイアスで長年やってきた人を今から変えていくということは、とんでもない労力が必要です。

なぜならそれはマインドセットを変えることと同義だからです。

それは明らかに投下するリソースにアウトプットが見合わない。

極めて低い生産性しかのぞめません。

ならば残りの2割を精鋭部隊とし、8割をも引っ張っていけるようにした方が現実的かつ効率的です。

その手段が一番良いと思えるぐらい現状維持バイアスへの対処はやっかいなのです。

現状維持バイアスを持っており常に無風をのぞむという人の意識を変えることは残念ながらほぼ不可能なのです。

まとめ

当ブログではつねづね「ものごとの事象は1つでもとらえ方は変えられる」と主張しています。

それは本当にそうなのです。

見方はなんとでも変えられます。

そういう見方ができるか、できないかだけです。

であるならば、順風も逆風もプラスなのです。

「逆風なんかがプラスなわけがない」そう思うかもしれません。

ですがそれは間違いなくプラスなんです。

そこには大きなエネルギーが確かに働いているのです。

どう帆を操作するかという話なのです。

ピンチはチャンスという言葉はまさにそのとおりで、逆風は間違いなくチャンスなのです。

なぜならそれは真摯に自分に向き合わせてくれる機会だからです。

考える機会を与えてくれる状況だからです。

逆風はマイナス、後退あるのみ、ととらえるのであれば間違いなく後退します。

ですが、逆風はプラス、上手く帆を操作して前進してみようと思えれば必ず前進します。

ここでの差は何かといえばとらえ方だけなのです。

だから凝り固まった考え、思考のままでは間違いなく損をします。

ものごとを多面的に柔軟にとらえられるようになりましょう。

そして、無風な状況を良しとは決してしないでください。

無風ではヨットは進みません。

それは平穏に過ごすにはいいのかもしれない。

でもそれでは一切の前進はありません。

つまり、永遠に右肩下がりなのです。

あなたのスキルもマインドも落ちていく一方なのです。

無風をのぞんではいけないのです。

風はつねに起こさなければならない。

たとえそれが自分にとって逆風であっても躊躇してはいけない。

風が吹き続ける限り人は成長できるのです。

そしてその吹かす役目はあなたの役目です。

現状維持になんか甘んじている場合ではないのです。

昨日より成長したいなら、前に進みたいのなら風は絶対必要なのです。

たとえ逆風だろうがどうってことない。

帆の操作を学びさえすれば必ず前へ進めます。

「逆風キター!前進するチャンス」

そう思えれば逆風なんか怖くないでしょ。

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