仕事の能力がある、ないという言い方を私たちはしますが、そもそも仕事の能力がない人っていうのは存在しません。
誰しも何かしらの能力は持っています。
ただそれが今やっている仕事とかっちりかみ合っていないと、周りから見たときに能力が低い人という見方をされます。
今回は能力が低いとはどういうことなのかを見ていきます。
目次
これはNG!仕事の能力の低い人の3つの特徴
結論
その根本はマインドセットです。
3つの特徴
3つとは以下の3つです。
・俯瞰で見れない
・仕事と作業の区別がつかない
・スキル不足を時間を足して補おうとする
冒頭で言ったように、本来能力がない人なんて存在しません。
人はみな何かしら得意な分野があり、他人と比べてできる分野というのはあります。
ただその分野が今やっている仕事と直接関係なければ、能力を発揮する場面はいつまで経っても来ないわけで、できる人とはみなされません。
だからそもそも自分にアンマッチな仕事を選んでいる場合だってあります。
でもそんなことは大して大きな問題ではありません。
自分にピッタリな天職に就いている人の方がまれです。
そして突き詰めて見てみると、スキルが足らなくて能力が低いという人よりもマインドセットがずれていて能力が低い人の方が圧倒的に多いのです。
つまりPC操作が苦手とかITリテラシーが低いとかレセプトスキルが低いといった理由は表面的であり、極論すればどうでもいいのです。
なぜならそのたぐいのものは学ぶ気さえあれば後からいくらでも伸ばせるからです。
それよりも問題なのはその学ぶ姿勢を生み出せる土台があるかどうかなのです。
すなわちマインドセットが前向きかどうかということです。
そしてそのマインドセットが前向きでないと先ほどの3つに行き着いてしまうのです。
俯瞰で見れない
これは当ブログではつねに出てくるメタ認知の話です。
能力の低い人が俯瞰で見れないのは当たり前で、俯瞰で見ることができるのであればその人の能力は高いはずです。
ですので自分の能力が低いと認識できない人だからこそホントに能力が低いとも言えます。
能力の低い人は自分が能力が低いとはみじんも思っていません。
ですので現状をイケてると判断し、それ以上学ぼうとは決してしません。
すべてが自分視点、主観だけの発想。
この状態こそが1番イケていない状態なのです。
仕事と作業の区別がつかない
これは意外と多くの人が該当するはずです。
というかそもそもそんなことすら考えていない人もたくさんいることでしょう。
ですが仕事と作業はまったく別物です。
その違いを簡単にいえば次のようになります。
・仕事はアタマを使う。作業はアタマを使わない。
・仕事は結果を出し価値を生み出す。作業はそこに行くまでの工程。
・仕事は自分にしかできない。作業は誰でもできる。
・仕事は問いをつくること。作業は用意された答えを出すこと。
ここから出る結論は
・作業をする人は代わりがきくから価値が低い。
・仕事をする人は代わりがきかないから価値が高い。
ということです。
そして将来AIに代替される部分はこの作業の部分なのです。
作業ばっかりしているともうその人の付加価値というのは何もないということです。
レセプトをしているから仕事?そうでもないです。
誰かが作ったルールどおりにそこをただトレースしているだけなら作業です。
先月かかった時間の半分の時間で終わらせるには何をどうすべきなのか?
そういう問いに対して主体的に動いていないようでは仕事とは言えないのです。
スキル不足を時間を足して補おうとする
これも仕事じゃなくて作業をしている証拠です。
まったくアタマを使っていません。
時間の価値が低い人は間違いなく仕事の能力も低いです。
始業時点で今日は残業しようと思っていては全然ダメなのです。
どうやったら残業せずに済ませられるか、優先順位は何なのか、そういうことをつねに気にしながらやっていないのであれば、完全にすべてが作業に成り下がっているということです。
作業の量は減らして仕事の量を増やさなければ自分の価値はなくなっていくという自覚をもつことが大切です。
まとめ
「俯瞰で見れない」
「仕事と作業の区別がつかない」
「スキル不足を時間を足して補おうとする」
これらはすべてその土台に問題があります。
根本はマインドセットなのです。
マインドセットさえ前向きならば少々のスキル不足は問題になりません。
スキルは後からいくらでも上げられる。
でもマインドセットはなかなか上げられない。
結局仕事ができる、できないってそこが1番重要なのです。
能力自体の差ではなくて意識の差なのです。
だから医療事務は経験者が有利というのはウソなのです。

経験者であってもマインドセットが後ろ向きな人では仕事ができる人にはならないのです。
それは仕事の能力の低い人なのです。