私たちは生活のおよそ1/3~半分くらいを習慣化された行動によって支配されています。
朝起きて歯を磨く、顔を洗うから始まって生活、仕事のいろんなことは習慣化された行動でまかなわれています。
そして勉強などの自己研鑽やダイエットなどの健康管理も習慣化することこそが成功への近道だということも知っています。
ですがその近道を進みたいなら意志の力には絶対頼るなよというのが今回述べたいことです。
ではいってみましょう。
目次
習慣化したい、結果を出したいと願うなら意志力には頼ってはいけないと言い切るその理由
結論
意志力を過信してはいけません。私たちの意志力はへなちょこです。
習慣
私は何においても結果を出したいのであれば習慣化こそが最強の手段であると思っています。
学生で勉強が習慣化できれば成績は上がるでしょうし、女性でダイエットが習慣化されていればつねに痩せようなんて思わなくてすみます。
習慣化とはすなわち自動化です。
もし生活の半分近くが確実に結果がでるための自動化へと完全に置き換えられているのであれば、もう成功しない理由なんてありません。
みんなが成功者になるでしょう。
でも現実は成績のいい人はごくわずか、ダイエットに成功する人もごくわずかです。
つまり多くの人は習慣化ができないということです。
そうなんです。
私たちは習慣化こそが最強メソッドだと信じて疑わないのにそれができないのです。
習慣化したいのに習慣化できないというジレンマをずっと抱えているのです。
そしてそのことについての1番の誤解は「自分の意志が弱いからだ」と思い込んでいることなのです。
意志力
私ごとで恐縮ですが、当ブログは昨年の7月から毎日更新を続けています。
そしてもっと以前でいうと、終業後の帰宅ランを10年間続けました。
当時は「毎日続けることができるなんて意志が強いですね、ストイックですね」と言われてました。
ですが私の意志は弱い。
間違いなく弱いです。
へなちょこです。
だったらなぜ継続できたのか?
それは自分の意志は弱いと自分で知っていたからです。
つまり意志の力を一切信用していなかったからです。
走ると決めたから走る。
ただそれだけでした。
そこにモチベーションは存在しないのです。
昼だろうが夜だろうが、晴れていようが雨だろうが、帰りは走って帰る。
そう決めたからそうしただけでした。
話は変わってブログについてです。
ブログは最初の半年は毎日更新ではありませんでした。
なるべく書けるときは書こう。
最初はそう思っていました。
ですがそうすると、今日は書くのがしんどいから明日にしよう、という先送りが連発し全然書けなくなるという状況におちいりました。
このとき過去の経験からこう考えました。
意志の力によって判断するから書けないのだと。
走ると決めたから走ると同じことで、毎日書くと決めて書こうと。
そうなるとどんな状況であっても書くしかないので逆にラクになります。
どうしようかと悩むことがなくなります。
どんなに疲れていようが習慣だからやる。
もうシンプルにそれだけなのです。
習慣化しようとしたら選択する余地を作ってはダメなのです。
選択肢は一択でないといけないのです。
そうでないと意志力を使ってしまうから。
意志力を使って何かを続けることなんて私たちには不可能なのです。
挫折
運動、ダイエット、英会話、プログラミングetc 世には途中でよくみんなが挫折するものというものがあります。
その人たちを見ていていつも思うのが、最初のハードルがあまりにも高すぎるんじゃない?ってことです。
だから数日でもう続かなかったらダメだって諦めてしまう。
研究では人が習慣化できるようになるまでは66日間必要とされています。
であるならばそんな数日間はホントに最初の最初なのです。
そこで諦めてしまうのはもったいなすぎるし、無意味なのです。
ほとんどまだスタートすらしていないようなレベルなのですから。
だから最初はホントに低いハードルから始めるべきなのです。
もうほぼゼロに近いハードルから始めるべきなのです。
たとえばランニングを習慣化しようとするならば、初日は1分歩く。
もうそれでOKです。
そんな最初から1キロ走るとかやってはいけないのです。
またたとえばプログラミング学習を習慣化しようとするならば、初日はPCを1分操作する。
それでOKです。
学習習慣のない人がいきなり5分間勉強するなんてやってはダメなのです。
でも多くの人はそれをやってしまう。
モチベが高い時点で始めるものだから、初日に1キロ走ったり、30分間勉強したりしてしまう。
それがそのまま続くわけなんてまずないのに。
私たちはもうそろそろ学習しないといけません。
あなたは今まで何度挫折してきましたか?
そしてそれでもまた新たなことを何度始めようとしましたか?
それがものになったことって何度ありましたか?
いろんな啓発本、成功者の発言、理想の未来を夢見てそのときのモチベーションで何か始めても必ず挫折するのです。
それが人間なんです。
なぜいつの世もダイエットブームがあるのですか?
それはほとんどの人がダイエットできてないからでしょう?
みんなダイエットに失敗しているからでしょう?
それほどモチベーション頼みはダメなのです。
意志の力を信用することは愚の骨頂なのです。
約束
だったらどうやったら意志の力を使わずに継続できるようになるのか?
1番の方法は他人との約束です。
人は一貫性を保とうとする生き物なので、1度口にしたことは守ろうとします。
理想は一緒に頑張れるパートナーを作ることです。
そうすることでお互いを確認しあうことになるので約束を破棄しづらくなります。
私のように友達がいないという人はSNS上での宣言でもいいと思います。
宣言してしまえば後戻りができなさそうな感じになります。
そういう自分を追い込む環境が必要です。
やろうと思ってできているなら今あなたはスーパーエリートのはずです。
もしそうでないのであれば、あなたは自分の意志力だけでものごとを成し遂げる能力はないのです。
それに気づくべきです。
結局人間は追い込まれないと本気なんか出ないし、爆速で成長なんてしないのです。
パブリックコミットメントによって自分を縛ることは成長するには必要なことなのです。
まとめ
「習慣化、習慣化ってそんなに必要なもの?」
そう思う人もいるかもしれません。
なぜ習慣化が大事なのか?
それはムダな意志力の消耗を減らすためです。
本文で述べたとおり習慣化には意志力は不要です。
ならばそこで節約した意志力をもっと大事な場面で使わなければならない。
私たち医療事務員の市場価値とは何か?
それは受付、計算、会計、レセプト業務ではないはずです。
そこを他者と差別化していくことはこの先はほぼ不可能。
そして将来的にそこはAIに代替されていくところ。
であるならば医療事務の付加価値とは意志決定の部分に集約されるのです。
経営の分析、そしてその判断、その部分の意志決定こそが肝の部分。
そのための意志力は十分にとっておかなければいけない。
使わなくてもいいところにムダに意志力を投下している場合ではないのです。
そのための習慣化、自動化です。
人は1日のうちで何百という意志決定を無意識下で行っています。
その部分を習慣化によって減らせるのであれば、その努力をしていないのは業務怠慢と同じなのです。
不要な意志決定は極力なくす。
それによってより重要な意志決定にリソースが割けるのです。
だから習慣化に意志力を使ってはダメなのです。
意志力の特性、使いどころを今一度考えるべきなのです。