【ホント!?】部下がやる気がないのは上司のせい?

このブログでは仕事のモチベーションについて過去に何度も記事にしてきました。

またエンゲージメントについても書きました。

エンゲージメントって何?【病院と職員エンゲージメントと満足度】【病院経営】エンゲージメントを高める5つのポイント【当事者意識】

部下に高いモチベーション、高いエンゲージメントを持ってもらうにはどうすればいいのか?

これは管理職にとって永遠のテーマでもあります。

今回はそもそもその原因の大元は上司なんじゃない?っていう点について述べていきます。

【ホント!?】部下がやる気がないのは上司のせい?

結論

部下にとって上司はたった一人。だから上司は全力で向き合わなければいけない。

無関心

今回は全文、自戒を込めて述べていきます。

ではいきます。

 

さて、部下のやる気についてとあるデータがあります。

それはアメリカの調査会社が過去に公表したものです。

その調査内容とは、上司の関わりと部下のやる気の変化を調べたものです。

その調査によると「上司は自分の強みやよい特徴に重点を置く」場合「エンゲージしている(真剣に参加している)」と答えた部下は61%、

「上司は自分の弱点や悪い特徴に重点を置く」場合は45%、

「上司は自分に無関心」だと感じた場合は2%になったとあります。

 

この結果からわかるのは

・部下が最もやる気になって才能を発揮しようとするのは、上司が強みを活かそうとするとき

 

・上司が弱みを指摘して克服させようとした場合でも、反骨心をかき立てられてやる気になる人も少なくない

 

・部下がやる気を最もなくすのは、上司が部下に対して無関心であるとき

ということです。

簡単にいえば、ほめても叱っても部下のやる気は上がるが、自分には関心がないと感じれば、いちじるしくやる気は下がるということです。

というかほぼやる気ゼロになるということです。

「愛の反対は憎しみではなく無関心である」とはマザー・テレサの言葉ですが、仕事においてもそれは同じであり、無関心が最もダメな行為なのです。

そしてここで重要なことは、部下がそう感じたらアウトだということです。

つまり、上司自身にはそんな気はなくとも部下にそう感じさせていればダメだということ。

そして上司はしらずしらずのうちにそうしたことをやっちゃってる場合があるということです。

これは身につまされることでもあります。

ありがちなのが仕事を任せすぎること。

もう大丈夫だろうと思ってほぼノータッチの場合です。

これは主体的に動いてもらうという点ではすべて任せていてもいいのですが、フィードバックは絶対にしてあげないといけません。

でないと部下本人にしてみれば、自分はまったく評価されていないと受け取ってしまいます。

人の成長はできること半分、できないこと半分のバランスのときが1番効果的に伸びます。

ですがすべてできること、余裕でできることを任されていて、それで上司からのフィードバックさえないのであれば、やる気なんて出るわけがありません。

モチベーションが高いはずがありません。

上司の何気ない対応が部下のやる気をどんどんと削いでいる可能性は十分にあるのです。

叱らない上司

これも無関心と関係することですが、上司が叱らないから部下のやる気が下がるということです。

もう少し厳密にいうと、特にほめることもせず、叱ることもしないという状態が最もやる気を下げさせるということです。

つまり部下が「この上司は私には何の関心もないんだ」と思ってしまうということです。

叱られることって誰でもイヤなものです。

できれば叱られたくない。

でも、まったく叱られなかったらどうか。

そしてほめられることも特になかったら。

これは部下にとっては1番キツイ状態です。

自分の存在価値を疑う状態になります。

そこまでいくかなって思う人、人によってはいきます。

というか私はいきました。

ほめられることも叱られることもないというのは、つまり自分は承認されていないと感じる状態だということです。

仕事とは他者貢献です。

人の役に立っていると感じることで自分の存在価値を認識するものです。

ですが自分の上司に承認されていると感じられないと、貢献感も得にくいし成長意欲も出てきません。

ですのでつねに上司は部下をほめるべきだし、叱るべきなのです。

常日頃からの承認というものを行っておかなければいけないのです。

ですがここで上司側の叱らない理由というのも存在します。

・ハラスメント呼ばわりが怖い

 

・叱るより自分でやった方が早い

 

・できない人を叱ることを諦めた

この最後の「できない人を叱ることを諦めた」が1番恐ろしいことでありながら、実際十分あることです。

人は他人に執着することをやめると叱らなくなります。

もっと簡単にいえば、他人に期待をしていなければもう叱らないということです。

これは仕事でできる人とできない人がいる限り出てきてしまう構造上の問題であるともいえます。

つまり、できない人の仕事は結局できる人に回されます。

そしてできる人は当然できてしまうので叱る必要がない。

対してできない人にはもうそんな期待すらしないのです。

できない人にはできることだけしてもらう。

それでもできなかったとしても、そもそも期待をしていないから叱らない。

だから、できる人には叱らない、できない人にも叱らない。

叱らない上司はそうやって量産されていくのです。

まとめ

無関心な上司、叱らない上司。

そんな上司のもとで働いている部下のやる気が上がらないというのは、ある意味当然なのかもしれません。

かといってつねに叱ってくる上司、何でもかんでも口を出してくる上司がいいのかといえば、そんなこともないはずです。

大事なことは普段からの信頼関係です。

それができているのであれば、いつ叱っても、口を出しても相手は真摯に受け取ってくれます。

そうじゃなく、普段ちゃんと自分を見てくれてもいない上司から突然「ダメじゃないか」「しっかりしてくれよ」って言われても「何も知らないくせに言ってくんじゃねえ」となるわけです。

人間関係ってホント難しいです。

自分の思うようになんかちっともいきません。

でもだからこそ、自分ができうることはすべて出し切る必要があるのです。

それを受けて相手がどう思うかは別問題です。

部下なら自分は自分のできる範囲でやりきったのかどうか。

上司なら部下に対して全力で向き合っているのかどうか。

そこはきちんと自分に問わなければいけません。

部下にとっては上司はたった1人しかいません。

上司にとってもそのセクションを任せているのはその部下1人です。

お互い本気で向き合わなければいい成果なんて生まれません。

特に上司は部下のやる気を削いでいる要因が自分にあるかもしれないという危機感はつねに持っておくべきです。

なぜ部下のモチベが低いのだろうと上から目線で見ている場合ではないのです。

それはあなたのせいかもしれない。

ということは私自身のせいかもしれないということです。

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