【判明】ベテランは教えるのが下手くそです

今回はすごく当たり前のことを述べていきます。

それはベテランは新人に仕事を教えるのが下手だということです。

なぜこれが当たり前なのか?

そこも含めて述べていきます。

【判明】ベテランは教えるのが下手くそです

 

結論

 

ベテランは、自分は新人の気持ちがわからない人である、ということを自覚しましょう。

何がわからないのかがわからない問題

去年当部署に新人が2名入職しました。

そこから1年あまりが経過して改めてわかったことがあります。

それはベテランであればあるほど、新人に教えるのが下手くそだということです。

昔からそういう傾向はあるなとは思っていましたが、今回目の当たりにしてそれは確信へと変わりました。

これは新人と教育係の双方からの思い、考えを何度も聞いているうちにわかりました。

明らかにベテランは新人にすり寄っていないなということが。

ベテランは今の自分の定位置から動こうとはしていないのです。

つまり、できる人の視点のままで、ものを教えているということです。

ですから当然のごとく例の問題がでてくるのです。

そうです、「何がわからないのかがわからない問題」です。

ベテランは新人が一体何がわからないのかがわかっていないのです。

なので当然的確な指導というのは行えません。

教えるまでもないレベルのことがわからないなんてことが想像もできないのです。

だから「なぜできないの」という感想しか出てこないのです。

「なぜできないのってあんたがきちんと教えてないからじゃん」って新人が仮に思っていても、そんなこと言えるはずもありません。

かくしてお互いの思いが乖離したままOJTは進んでいくのです。

そしてそんなOJTは新人にとって役立つOJTとはならないのです。

新人視点

ベテランでありながら新人視点を持っている人って極めて少ないです。

というかほぼいないと思います。

みんなもう忘れちゃったのです。

自分が苦労した新人時代、めっちゃ叱られた新人時代、そんな苦い経験はすべて美化されて片づけられているのです。

ですのでまったく何も知らない初心者が、最初仕事を覚えることがどれだけ大変かということにまったく気づけないのです。

そしてそんなことを気づこうともしない。

というかそんな必要はないと思っています。

なぜなら自分はベテランだから。

 

「わからなかったら自分からどんどん学び吸収していきなさい」

「受け身ではいつまで経っても成長しないよ」

これは言っていることは正論です。

ですがここには新人の視点がないのです。

 

そしてまた新人も「わからないことがわからない問題」を抱えています。

わからないことは質問しろと言われても、そのわからないことがわからないのです。

自分がどこまで理解できていて、どこからがわからないのかが整理できているのであれば、もうその人は新人ではありません。

新人とはそのレベルに達する前の人を指すのです。

ですがベテランはそれよりもはるか上のレベルのことをつねに要求しているのです。

その人たちにホント聞きたいです。

あなたはそんなできた新人だったのかと。

おそらく違うはずです。

だったらなぜ今新人にそれ以上のことを要求できるのかと。

自分のできなかったレベルを他人になら要求できるなんて教える側としてはダメでしょう。

でもベテランはそんなことにも気づいていません。

というか昔のことは完全に忘れてしまっているように見受けられます。

これは自分のことは棚に上げて他者批判する人と似ています。

要はメタ認知が効いていないのです。

俯瞰で見れていないということです。

完全なる主観のみの世界。

そこに少しでも相手側の視点があればだいぶ違ってくるのですが、残念ながらそういうことは起こり得ないのです。

まとめ

 

私は別にベテランは新人に手とり足とり教えなさいと言っているわけではありません。

ただあまりにも教える余裕がないよねって思うのです。

少しでも新人側に立ってものごとを見ることができれば全然違うのにって思います。

確かに人を育てるってそんな簡単なことではありません。

優しく教えてさえいればいいのかっていうとそうでもないわけです。

ですがただ絶対必要なことが1つあってそれは「俯瞰しながら教える」ということです。

自分の視点だけで教えることはしないということです。

自分視点だけだとあまりにリスキーです。

新人がなかなか成長しないホントの理由は自分だったなんてことにもなりかねません。

誤解を恐れずに言うと、ベテランであればあるほど仕事に対する思考は偏っています。

自分なりのロジック、自分なりのメソッドがもう確立されています。

そのこと自体はあってしかるべしなのですが、問題なのは本人がそれは100%正しいと思い込んでいるということです。

そしてその価値観のままOJTを進めていってしまうことです。

なのでOJTは諸刃の剣でもあるのです。

完全に新人は教育係に依存する形になりますので、偏った教育係の思考はそのまま新人に継承されていくのです。

であるならばベテランが担う役割は非常に重要なのです。

それなのに教えるのが下手くそって新人がかわいそすぎます。

ベテランがまずすべきこと、それは「自分は教えるのが下手くそだ」って自覚することです。

すべてはそこから始まります。

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