ひとりで抱え込む病というのがあります。
文字通り仕事を自分ひとりで背負ってしまう状態をいいます。
このような人はどの職場にも必ず存在しているものと思われます。
今回はこの「ひとりで抱え込む病」はただの自己満だし、周りには迷惑だからやめようね、という話をします。
目次
【これはNG】ひとりで抱え込む病をなおそう!
結論
もっと周りを頼りましょう。
抱え込む人
そもそもなぜ仕事をひとりで抱え込もうとするのでしょうか?
その理由をあげてみます。
・完璧主義である
・自分の能力を過信している
・自分の成果としたい
・もっと認められたい
・周りを信用していない
・人に頼るのが苦手
・周りに迷惑をかけたくない
ざっとこんな感じでしょうか。
このように理由はいろいろありますが、その根底にある思いは同じです。
要は自分の存在価値を示したいということです。
いやそんなつもりはないという人でも無意識にそのような思考は働いています。
つまりは承認されたいってことです。
上司から周りからもっと認められたいという思考から始まっているのです。
要は抱え込む人とは自己顕示欲が強くて、他人から認められたいという思いが人一倍強い人なのです。
勘違い
しかし悲しいかなそんな人は余計に他人からは認められません。
というか周りにはすごく迷惑です。
なぜなら仕事を抱え込まれると、他の人にはまったく仕事内容が理解できないからです。
これはその人が休みの日になるとホントに迷惑なのです。
その人の代わりにできる人がいないのですから。
逆にいえば本人はそれを承知で抱え込んでいます。
つまり「私がいないと困りますよね、私大事ですよね」ってことです。
これに対する返事は「はい、あなたがいないと困ります。ですがそれをわかってて、誰にも教えていないのってバカなの?」ってなります。
これは完全に勘違いであり、評価が上がるどころか下がる行為なのです。
このような人はちょいちょい出てきます。
昔私の上司がそんな人でした。
仕事を処理する能力は高い人でしたが、いかんせんまったく周りに仕事を教えない人でした。
自分しかできない仕事ばかりを増やす人でした。
その人はそれによって自分の価値が上がると思っているのでしょうが、実際は正反対になります。
人に教えることもできない無能な人という評価に落ち着きます。
仕事ができると思っているのは本人だけで、周りの評価はまったく逆という悲しい結果になってしまうのです。
このような勘違いは絶対避けるべきなのです。
もうひとつの勘違い
またマジメすぎる人も勘違いをします。
その人の思考はこうです。
・安易に人に頼るのは良くない
・自分が与えられた仕事は自分で責任をもって果たすべき
・とにかく自分で何とかする
・答えが出るまでどれだけ時間がかかろうと自分でやり抜く
このような考え方自体は良いことですが、それも時と場合によります。
そんなに時間的余裕がないときにこんなスタンスで仕事をされると、これまた周りが迷惑です。
頑固に意地を張って仕事がスムーズに進むのであれば別に構いません。
ですが大体は頑固な仕事ぶりというのは融通が利かない仕事ぶりなのです。
そこを自覚した上で臨機応変に動ける人、人に協力を求めることができる人こそが仕事ができる人なのです。
そんな柔軟な発想、考えを誰しもが持つべきなのです。
努力はいいが、執着しないこと。
そんな働き方が必要なのです。
できる人
仕事ができるという定義はさまざまありますが、間違いなくいえるのは人を育てられない人はそこには入れない、ということです。
仕事ができるというのであれば、自分以外の人も自分並みのレベルに教育できてないといけない、ということです。
だから自分で何でもできちゃう人、何でもやっちゃう人は厳密にはできる人ではないのです。
長期的な視点で組織の利益を考えた場合、いかに自分と同程度のレベルの人を作っておくべきか、教育しておくべきかと考えられる人こそができる人なのです。
まとめ
ひとりで抱え込む病は百害あって一利なしです。
ただちにやめましょう。
短期的には自分の評価は上がるかもしれない。
でもそれはあくまで瞬間的なものです。
長期的に見れば確実に評価は下がります。
そして何より、自分へのストレスがハンパないです。
それは自覚していなくても確実にあなたを疲弊させています。
ストレスをかけずに自分の評価も上げたいというのであれば、もっと周りを頼るべきなのです。
完璧主義である必要はありません。
そして自分が思っているほど己の能力は高くないことを自覚しましょう。
自分で何でもやれる、できるというのは単なるおごりです。
そんなおごった人は周りからしてみればホントに迷惑です。
もっと周りを信用しましょう。
もっと頼りましょう。
変なプライドなんか捨てて周りと共調した方がよっぽどあなたの評価は上がります。
一刻も早くひとりで抱え込む病を完治させましょう。