【コツはたった1つ】診療報酬点数表はどう使う?

以前に診療報酬点数表の使い方という記事を書きました。

ここがポイント!診療報酬点数表の使い方

あれから半年経ち、またこの4月より新たに医療事務員として働きはじめている人もいると思いますので、あらためて診療報酬点数表の使い方、仕事への向き合い方を記しておきます。

ごまお

診療報酬点数表を見るのが苦手っていう人は意外に多い

【コツはたった1つ】診療報酬点数表はどう使う?

結論

コツは調べ方を身につけることです。

診療点数早見表

絶対覚えるんじゃねえ!

まず前提として聞いておきます。

みなさん、自分用の診療点数早見表を持っていますか?

「私別にレセ業務してないし」

「クラーク業務でほぼ必要ないのですが」

という人、そんなわけあるはずがないです。

医療事務員と名乗っている以上、どのセクションの業務をしていようが診療報酬の知識は必要です。

そしてそのためには、診療点数早見表は必須アイテムです。

そもそもこれがないと仕事にならないというシロモノです。

医療事務の仕事ってすべては診療報酬ありきの仕事なのです。

であるのならば、その土台となる診療点数早見表を持っていないなんてことは業務放棄を意味します。

「いやいや部署用にありますから」

という人、部署用なんてあったところであなたのプラスには一切働きません。

部署用に書き込めますか?

勝手にフセンやインデックスをつけられますか?

そんなのできないでしょう。

そんなピカピカの診療点数早見表になんて、あなたにとってなんのメリットもないのです。

診療点数早見表は使い倒してナンボです。

気を使ってキレイにしておくことには何の意味もないのです。

そしてそもそも自分用でない早見表を使っている時点で、前のめりで知識を最大化していこうという姿勢ではないのです。

そんなマインドで診療報酬のスキルを上げていくことなんてムリなのです。

だから1人1冊は必ず持ってください。

2年間に5千円を投資するだけですよ。

1ヶ月200円程度の出費をケチることで、得られる知識、スキルが得られないとしたらそんなバカバカしいことはないでしょう。

診療点数早見表は1人1冊、これは鉄則です。

 

では本題に入っていきます。

今回伝えたいことは次の1点だけです。

診療点数早見表は決して覚えようとするな

これは新人あるあるです。

とにかく丸暗記しようとする人が必ずいます。

ですがそんな無意味なことは今すぐやめてください。

なぜ無意味と言い切れるのか?

理由は2つあります。

・覚えられるわけがないから

 

・応用が一切効かないから

1つ目の「覚えられるわけがないから」はそのまんまです。

あの膨大な内容を覚えるなんてことは普通の人には不可能です。

そんな能力があるのなら、あなたにはもっと向いている職種があるはずです。

2つ目の「応用が一切効かないから」は身につけるべきはその内容そのものではなくて、体系的なしくみ、そこに至る根拠などの流れだからです。

ピンポイントにそこだけ覚えていても、ちょっとそこから外れた問題が出てきた場合はもう一切使えない知識になっているということなのです。

そうではなくて、体系的に全体の枠組みを理解していて、なぜこのような点数設定になっているのか、根拠づけをしているのかというところの理解ができていれば、別にすべて知っておく必要はないのです。

ただ、そのゴールへの導き方は知っておかなくてはいけないという話です。

要は調べ方を知っているか、ということです。

はっきりいってそこだけわかればもう十分です。

「ああ、あそこに書いてあったな」

「なんか前見たぞ」

その経験則があるかないかだけなのです。

そしてこれは要約して書いていますが、そんなに簡単なことではありません。

「ああ、あそこに書いてあったな」という記憶にするためには、膨大な点数表を引くという作業がその土台としてあります。

みなさんがいる医事課には必ず1番診療報酬に詳しい人がいるはずです。

その人たちはこちらがさんざん悩んだ質問でも、いとも簡単に返答してくる場合があります。

そのとき私たちはその人がベテランだから、優秀だから知っているんだと思ってしまいがちですがそうではありません。

彼ら彼女らも最初はズブの素人だったのです。

そこから毎日のように点数表を引き、調べ、インプットとアウトプットを繰り返しながら今の知識量となっているのです。

ですので大事なのは記憶力の良し悪しではないのです。

あなたとその人との唯一の差は調べるスキルの差なのです。

そしてそのスキルを習得する最短の道は愚直に点数表を引きまくることにつきるのです。

だからこそ1人1冊なのです。

キレイに使う必要なんてありません。

いくらでも書き込んで、いくらでもフセンを貼りまくればいい。

繰り返しますが、必要なスキルは調べるスキルです。

でもどこに何が書いてあるのかがまったくわからなければ、調べようもありません。

だから時には暗記することが必要な場合だってあります。

ですがそれはあくまで主目的ではない、ということです。

暗記することを目的にしてしまうと、診療報酬の知識を実戦で使うことからは外れていってしまうのです。

調べ方

では調べるスキルをどう上げていくのか?

ここは個人差が出るところなので一概にはいえません。

でも少なくとも昨年の月刊保険診療11月号「診療報酬点数表のトリセツ」には目を通しておいてください。

とくに初心者の人には参考になること間違いありません。

その中からスキルアップのための方法として1点紹介しておきます。

それは「目次引きより索引引き」です。

多くの人は調べたいものは巻末の目次から引いているはずです。

それを索引引きに変えてみてください。

これは最初のうちはすごく時間がかかります。

まずどこを見ればいいのかがわかりませんから。

どの項目のどこに載っているのかが全然わかりません。

ですがそれを続けていると、どの項目のどこあたりなのかがわかってきます。

すると診療点数早見表の全体像がわかってきます。

点と点が線につながるようなイメージです。

そこまでいくと目次から引く方がまどろっこしくなり、最終的には索引引きの方が圧倒的に早く目的地にたどりつけます。

そうなると診療報酬を俯瞰して見れるようになっていきます。

全体の枠組みが理解できていることにより、個々の理解力も通常よりも早いスピードで可能となります。

ぜひ1度試してほしいなと思います。

まとめ

この先の医療事務員にマストな能力は問題解決能力です。

AI時代に医療事務員が生き残るために持つべき必須スキルとは?

そこには暗記力なんてものは必要ないし、何の足しにもなりません。

診療報酬についても同じことで、知っているにこしたことはないですが覚えていることには何のアドバンテージありません。

必要なのは目的地までたどりつける能力です。

自走して解決できる能力です。

だから必要なのは調べ方を知っている能力なのです。

いまやネットで大体のものは解決できますが、それでも調べ方を知っている人からすればネットよりも点数表を見た方がよっぽど早いです。

やはりあの分厚さに見合うだけの情報が点数表には詰まっているのです。

ぜひ自在に使いこなせるようになりましょう!

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