働いていれば誰しも1度は「仕事辞めたいな」とか「この状況から逃げたいな」って思うことがあります。
僕なんかそんなことは今まで山ほどありました。
今回は仕事から「逃げていいとき」と「逃げてはいけないとき」とはどういう場合なのかということについて話していきます。
目次
仕事から「逃げていいとき」と「逃げてはいけないとき」の判別ポイントとは?
結論
・逃げていいとき → 自分の性質が仕事とズレていてつらいとき
・逃げてはいけないとき → 知識やスキル不足によってつらいとき
逃げてはダメ?
まずこの「逃げる」という言葉のニュアンスが非常にネガティブな印象をみんなに与えているという事実があります。
それこそ僕たち世代は、仕事から逃げることは人生に負けること、決してしてはいけないという強烈な教え、刷り込みによって育てられてきました。
最初に入った職場でどんなことがあっても頑張り通せ、そんなマインドがまかり通っていた世代です。
しかし今や終身雇用神話はすでに崩壊しており、転職することはもはや普通となりつつあります。
ですがそれはまだ一般企業での話であって医療事務業界には当てはまりません。
医療事務業界においては転職を繰り返している人は高く評価されません。
まだ1回や2回ぐらいならいいのですが、3回、4回となってくると逆に能力を疑われます。
「この人はきつくなったら逃げる人」そんな判断をされかねません。
これは転職する人の方がまだまだマイノリティであるということと、逃げることは悪という先入観が強く影響しています。
その結果医療事務においてありがちなのが、つらいまま辞めることもできずに続けメンタルがもたなくなってしまう、という状況です。
そこまでつらいのであれば、辞めればいいのです。
あなたの人生は仕事がすべてじゃない。
耐えて耐えてメンタルが削れていってしまうのなら、さっさと辞めちゃえばいいのです。
ただし、心理対比はしてね、という主旨のことは以前にも書きました。

今回はそことも関係しますが、どんなときに逃げても良くて、どんなときならダメなのかという点を見ていきます。
逃げていいとき
これは「自分の性質が仕事とズレていてつらいとき」です。
つまり、どんなに頑張っても自分の性質がその仕事とマッチしなくてつらいのなら、一旦逃げようってことです。
簡単にいえば左利きの人が右利きの人しか働けない職場にいるようなものです。
そこで必死に右利きにしようとしても、それはすごく難しいことだしつらいことです。
それは自分の性質が仕事とズレている状態なのです。
それでもなんとか右利きに変えられる人ならそれでいいのですが、中には絶対ムリっていう人もいるわけです。
それはもう努力うんぬんの話ではないということです。
それならそこからは逃げて、左利きの人が働ける職場へ行くべきなのです。
たとえば、極度のコミュ障の人が医療事務の仕事をしようとすれば、それは地獄なわけです。
人と接するのが苦手なのに日々人と接してばかりです。
そこを「頑張って慣れろ」とか「できるようになれ」というのはごもっともなんですが、ちょっと視点がズレているのです。
そもそも戦うステージを間違えて上がってきているのであれば、そのステージからは降りればいいのです。
自分を活かせるステージで戦うために、そこからは逃げていいのです。
逃げてはいけないとき
対して逃げてはいけないときとは「知識やスキル不足によってつらいとき」です。
さきほどの自分の性質が仕事とズレている場合は、努力のコスパが著しく悪いです。
ですが、知識やスキル不足の場合は努力のコスパがとても良いのです。
だから逃げてはいけないというか、逃げる必要がないのです。
なぜならそれは知識やスキルが高くなれば解決できる問題だからです。
ですが辞めていく人の多くがこの逃げる必要のない状況で逃げます。
それは先ほどの逃げていいときの場合であると完全に勘違いしているのです。
頑張っても変えられないと。
努力するだけムダだと。
いやいや、知識やスキルは努力すれば身につけられるでしょ、やる気の問題でしょ、って思うのですが残念ながらそう思う人は少ないのです。
まとめ
僕も少し前までは逃げることは負けって思っていました。
ですが本当の負けとは戦略がないことなのです。
自分の性質が仕事とズレているのに、がむしゃらに頑張ることは戦略がない状態です。
それが本当の負けなのです。
大事なのは逃げる、逃げないということではなくて、自分のアタマでつねに考えるということです。
自分の特性を活かした仕事って何なのか、自分の強みが活きる場面ってどういうときなのか。
そこを考えずして「逃げていいとき」「逃げてはいけないとき」の判別なんてできません。
今のつらさの根本は何なのか、そこを突き詰めないと何も始まらないということです。
そこには自分のつらさを客観的にとらえられる目が絶対必要です。
持っておくべきはやはり高いメタ認知力なのです。