あなたの業務はパンパンですか?と聞かれたらどう答えますか?
憶測ですが、たぶん8割ぐらいの人は「パンパンです」と答えると思います。
そしてそのうちで本当にパンパンな人というのは2、3割ぐらいなのではないでしょうか。
今回はパンパンな業務ということについて話していきます。
目次
【あなたはどっち?】仕事がパンパンなのにすきまを開ける人、仕事がパンパンじゃないのにすきまを開けない人
結論
仕事のやり方を工夫することですきまは作り出せます。
パンパンな業務
今回の話は完全なオピニオン記事です。
ファクト記事ではありません。
つまり僕の完全な主観で話します。
なぜ最初にこう言っておくかというと、そもそもパンパンな業務というものの定義ができないからです。
「仕事がパンパンです」というのは都合のいい言葉で、たとえそれがウソだったとしても証明のしようがないのです。
もう完全にパンパン加減のとらえ方が個人によってまちまちですので。
「いや、あなたの業務はパンパンではないよ」と言っても相手は納得しないわけです。
それは個人の力量差もあるでしょうし、実際している人と外から見ている人という差もあります。
その上で「あなたの仕事はパンパンじゃない」と指摘されても「だったらあんたがやってみろよ」と本人は思うわけです。
それぐらいパンパンな業務論争というのは不毛なやり取りになってしまうのです。
以前にこんなやり取りがありました。
私「ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
相手「なんでしょうか」
私「○月までの期間限定でなんだけど、○○さんが担当している業務の一部を担当してもらえないかな」
相手「すみません。ちょっとムリです」
私「忙しいのは承知の上で頼んでいるんだけど、どうにもならない?」
相手「ならないです」
私「ずっとじゃなくてその期間だけお願いしたいんだけど」
相手「すみませんが、私も業務パンパンなんです」
私「今、パンパン?」
相手「はい、パンパンです」
私「本当にパンパン?」
相手「パンパンです」
これは見てもらえればわかるとおり、ホントに不毛なやり取りなのです。
極論を言えば、今以上の仕事を振ってこられないようにしようとすれば、「今、業務がパンパンなんです」って言い切っちゃえば済むってことです。
そして実際そうしている人って結構な割合でいるんじゃないかなって思ってしまうのです。
つまり本当は仕事がパンパンじゃないのに、パンパン風に装っている人たちです。
僕はこれを一概に悪いと言う気はありません。
やはり仕事には余裕というものが必要です。
自分の担当業務においてある程度のバッファーをもたせることに正当性はあります。
ですがあまりにもそれを大きく取りすぎている人たちが結構いるなと感じるのです。
それは意図的かどうかまではわかりませんが、明らかにすきま空きすぎでしょっていう人はいるのです。
でもそんな人でも自分の仕事はパンパンだって思っています。
簡単にいえば防衛本能が過剰に働いている状態ともいえます。
自分を守るのに必死なわけです。
でもそんなパンパン風を装ってもバレバレなのですが。
すきまを開ける人
それに対して本当に仕事がパンパンでもさらにすきまを確保する人がいます。
その人は当初から多めにバッファーをとっているわけではありません。
やり方を工夫しているのです。
その人は知っています。
仕事のやり方を工夫すればまだすきまを作り出せることを。
そして必要なのはそれをやろうとするマインドがあるかどうかだけであるということを。
そうです、すきまを開けられる人と開けない人との違いはマインドの違いだけです。
決して能力の差ではないのです。
むしろ能力のある人の方が狡猾にパンパンを装ってきます。
そんなことをするくらいなら、自分の生産性を上げてどんどん仕事を片づけていった方が楽チンだと思うのですが、どうやらそんな思考にはならないようです。
まとめ
「仕事がパンパンなのにすきまを開ける人」と「仕事がパンパンじゃないのにすきまを開けない人」はどんな職場でもいるはずです。
そしてすきまを開ける人には余計に仕事が集中するということもありがちなことです。
その一方ですきまを開けない人は結構ひまであるというとんでもない構図が全国のあらゆる職場で繰り広げられています。
しかし外側から見るとホントに忙しい人と忙しい風の人とが見事に共存しているわけです。
そして仕事がパンパンじゃないのにすきまを開けない人が今後すきまを空ける可能性は限りなくゼロに近い。
それでも僕たちはその人たちに働きかけるしかないのです。
仕事のやり方を工夫することですきまを作り出せることを学んでもらわなくてはならない。
忙しいのにすきまを作れる人に頼り切っている職場では間違いなくどこかで限界が来ます。
そうなる前に打つべき手を今打てているのかどうか。
できる人に依存している職場では必ず行き詰まる。
そこはつねにアタマに置いて僕たち管理職は動かないといけないのです。