現在は絶賛レセプト期間中です。
全国25万人の医療事務員の人たちの中でこのレセプト期間だけ残業が発生してしまうという人はどれくらいいるのでしょうか?
そしてそれはどうやっても発生してしまうものなのでしょうか?
今回はレセプト残業の根本原因って何なのかってところを見ていきます。
レセプト残業の責任は上司や先輩にある!?【同調圧力残業論】
結論
レセプト残業の根本的原因は上司や先輩にあります。
レセプト残業論
レセプト残業については過去にいくつか記事にしていますので、興味があればお読みください。



読むのがめんどくさいという人のために、そこに書いた主旨をざっくり書いておきます。
・レセプト残業はもはや不要
・レセ期間=残業と思っているのであればマインドセットを変える必要がある
・レセプト残業が多いところは上司が無能
・結果(査定率)を最重視すべきで過程(やり方や投下時間)にこだわることには意味がない
・残業ありきの思考では時間内の生産性は絶対上がらない
・残業なしでやりきるためにはどうすべきか、という視点が必要
・レセプト点検の精度と点検スピードを両立することは十分可能
これを読んでもらえばわかるとおり、僕は完全な残業否定論者です。
残業には一切メリットがないと思っています。
特にレセプト残業については、残業するくらいならさっさと帰って早く寝た方がよっぽど生産性は上がると思っています。
簡単にいえば、残業大キライということです。
どう考えても夜に向かって残り続けて高い生産性が維持できるなんて思えません。
むしろ生産性はいちじるしく落ちていってるはずです。
でもこれはたとえ正論であっても現場の思いはまた違うのです。
そもそも医療事務の現場レベルで生産性を意識している人ってそんなに多くないような気がします。
だからこそ残業するのでしょうが。
ホントに生産性を意識するのであれば、時間内のタイムマネジメントはもっとシビアになるはずです。
何時までにこれ、何時までにここまで、という意識で仕事に向かっていないとおかしいのです。
だってそうじゃないと時間内には終わらせられないから。
でもそこまで厳密に時間を詰めて、計画的に進めている人って少ないです。
多くの人はなんとなく昔から踏襲している流れに乗って、なんとなく進めて時間内に終わらなかったら残業する、そんな感じです。
「いやそんなことはない」という反論は当然あるでしょうが、外から見るとそう映るのです。
みんな心の奥底にはレセプトだから残業も仕方なし、という気持ちが絶対あります。
そしてなぜそんな気持ちを持つようになったのかといえば、それは間違いなくその上司や先輩から引き継いでいるのです。
つまり根本的原因は上司や先輩だということです。
同調圧力残業
残業において職場の空気感、これは非常に大きな影響を及ぼします。
特に上司の働き方は強く影響を与えます。
上司が残業を良しとしていて、みずからも残業をいとわない人である場合、その職場は全体的に残業しがちな職場となります。
逆に上司が残業はしないという思いが強ければ職場全体も残業しない方向へ進みやすいです。
そしてこれは上司に限らず先輩であっても同じこと。
もはやレセプト経験10年目みたいな人であれば上司以上の影響力を現場に及ぼす場合もあります。
上司が現場の仕事をしていないとなれば、現場の医療事務員が見本とするのはその10年目職員となるのです。
そしてそうした場合、その10年目の人が残業をいとわない人であればやっかいなことになります。
なぜならそこには同調圧力が働くからです。
10年目の人が残っているのに2、3年目の人がおいそれと帰れるかということです。
中には帰れる人もいます。
ですがそんな人はごくわずか。
1人でもその状況に躊躇して残る人がでればもうおしまいで、それを察知した違う人もまた残るという連鎖が始まります。
そしてそれはもう自分の仕事の進捗どうこうの話ではなくて、ただただ同調圧力に屈して残っているにすぎないのです。
これを僕は同調圧力残業と呼んでいます。
同調圧力残業は仕事の本質からは大きくそれています。
だったらどうやったらなくなるのか?
それは10年目の人がさっさと帰るか、その上司が早く帰るよう指導するほかありません。
それができずいまだに同調圧力残業があるのであれば、そこから導き出される結論は1つです。
それは上司や先輩が無能だということです。
まとめ
上司や先輩が無能って結論づけられても、だったらどうしたらいいの?っていう質問にはこう答えます。
鋼のメンタルを作り上げるかそれとも受け入れるか。
もうこの2つのどちらかです。
同調圧力残業にならず定時で帰れるという人はそれが1番です。
ですがそのためには、周りが残っている中帰っていくという強いメンタルを持っておく必要があります。
とてもじゃないがそれはムリっていう人はもうその状況を受け入れてください。
変わる可能性、変えられる可能性に期待する人もいるかもしれませんが、その職場の風土、土壌というのはちょっとやそっとでは変わりません。
長らく残業体質だった職場から残業をなくすというのは至難のワザです。
ただあなた自身が上司になってしまえばそれは可能かもしれません。