通常NATOとはNorth Atlantic Treaty Organizationを略したものとされ北大西洋条約機構と呼ばれています。
簡単にいうと冷戦時代にソ連の勢力を抑えるためにアメリカ合衆国を中心とした北アメリカとヨーロッパ諸国によって結成された軍事同盟です。
そしてそのNATOに対抗してソ連が作ったのがワルシャワ条約機構です。
とここまで聞くと一体何の話?となりますが、すいませんNATO違いでした。
今回話すNATOとはNo Action Talk Onlyの略です。
今回はNo Action Talk OnlyのNATOについて話していきます。
目次
あなたは院内NATO軍か?それとも院内ワルシャワ軍か?
結論
批判も批評もいらない。代替案を考えよう。
No Action Talk Only
これは言葉どおりで「口先だけで、行動が伴わない人」「言うだけで行動しない人」を指します。
どこの職場でもそうだと思いますが、このような人は一定数います。
そして病院組織においてはその数はかなり多目の一定数がいます。
まさに院内NATO軍と呼べるくらいの数です。
この人たちのタチが悪いところは、自分は正しいことをしているという自負が強い点です。
そして
・自分からは決して行動しない
・他人の意見にはまず反対
・代替案、改善案は出さない
・現状を変えることには強い拒絶反応
という特徴があります。
結局この人たちの心理はどうなっているのかというと、単に自分に自信がない、それだけです。
自分に自身がないからこそ、自分を大きく見せたい、えらい人と見られたい、人のせいにしたい、と思うわけです。
簡単に言えば「器の小さい人」ということです。
ですが100歩譲って一担当者であればまだ許容します。
担当者レベルではまだ自信がないことって多いでしょうから。
他人を批判し下げることによって自分を優れているように見せたい。
これは本来すべきではないことですが、まだ経験の浅い新人や担当業務が変わった人などではそうしてしまうことも多少は理解できます。
ですがまったく理解できないのはそれを平気で行う上司がいることです。
つまり現状を批判する管理職です。
批判する管理職
僕は管理職というのはまずは「批判しない」というスタンスを持つべきだと思っています。
管理職には2種類います。
現状を批判する管理職とそうでない管理職です。
僕の話をしますと、昔上司だった人が完全なる「現状を批判する管理職」でした。
何につけても批判、批評のオンパレードでした。
これはその立場になるとわかりますが、批判する側は気持ちいいんです。
言うだけで楽だし、自分がえらくなった気になれるから。
でも周りはたまったもんじゃない。
すごく居心地が悪いし全然楽しくない。
そしてこんな人が上司なんだ、って思うとモチベーションは下がる一方です。
そういう経験をしてきているからこそ、他者批判は何の得にもならないってつねに思っています。
むしろそれは受動ストレスを与えているだけの行為にしかならないのではないかとも思います。

そもそも部下の問題を解決するのが上司の役目です。
だから現状を批判している場合ではないのです。
それが許されるのは部下までです。
上司はつねに何ができるのかを模索しないといけない。
代替案、改善案を生み出していかないといけないのです。
そうできるように考えられなければ管理職ではないのです。
ワルシャワ軍
院内にはNATO軍は多いですが、ワルシャワ軍も多いです。
ワルシャワ軍とは、ワルい(ネガティブな)話を事実確認も不十分なまま、シャーと聞き入れ、ワたし流(自分なり)の解釈で理解している人です。
つまり、事実と主観とを混ぜこぜにする人です。
この人たちの割合がかなり高いなと感じます。
もうおのおのが主観を混ぜて伝えてくるので何が確定している事実なのか、何が問題なのかがよくわからないという状況にたびたび出くわします。
そして「それはあなたの感想ですよね」という報告も出てきてしまうのです。
でもこれってよくよく考えると人は多かれ少なかれ、伝えることの中に自分の主観を入れがちです。
100%事実ベースで話せる人の方が少ないです。
ですので客観的視点ですべて伝えてくださいとは言いませんが、少なくともワルシャワ軍には入らないでねと思うのです。
まとめ
院内NATO軍には絶対入らないでください。
こう言っても院内NATO軍の勢力は弱まらないと思います。
現状の批判、自分へのいいわけ。
それは刹那的にはとても楽な働き方です。
それに対して、つねに代替案、改善策を考えるのは骨の折れる仕事です。
苦労する働き方です。
ですが長い目で見れば、現状批判やいいわけをすることには何のメリットもありません。
むしろデメリットだらけです。
批判、いいわけをしている時点で自分の可能性を消しています。
自分の成長を捨てているということです。
ならば成長のない自分の未来に何の希望があるのでしょうか。
NATO軍の人は矛盾しているのです。
現状がイヤであるならばとるべき行動は、改革するか、辞めるかのどちらかです。
改革はしないが辞めないなんて選択枝はないのです。
行動しないのならNo Action No Talkでないといけないのです。
そもそもNo Actionじゃダメですが。
とにかく批判も批評もいりません。
代替案を出してください。
代替案のない批判や愚痴には1円の価値もありません。
それだけは認識しておくべきです。