【手抜きはサボりでない】戦略的手抜きを目指そう!

現在レセ期間真っただ中です。

担当者の方はご苦労さまです。

そしてレセ期間関係なく日々忙しく仕事をしている方もご苦労さまです。

医療事務という仕事は基本マルチタスクのオンパレードです。

腰を落ち着けてじっくり時間をかけるということがなかなかできません。

今回はそんな忙しい医療事務員の人たちに向けて戦略的手抜きを目指そうという話をします。

【手抜きはサボりでない】戦略的手抜きを目指そう!

結論

できる人になるために戦略的手抜きを目指しましょう。

手抜きとサボり

「手抜きとサボりって同じじゃない?」って思った人、はいそのとおりです。

だったら「手抜きってサボりですよね、表題と違ってない?」と思うはずです。

ですが、今回指している手抜きはタダの手抜きではないのです。

戦略的手抜きです。

これがタダの手抜きとどう違うのかといえば、メタ認知が入っているか、いないのかの違いです。

何を言っているのかがよくわからんという人向けにもう少しかみ砕いて言いましょう。

つまり、仕事に使える自分のリソースを理解した上で、重要度、優先度の高い仕事に注力するために、重要度、優先度の低い仕事とのメリハリをつける仕事のやり方が戦略的手抜きなのです。

これでもまだわかりづらいかもしれません。

だからもっと簡単に言います。

無能な上司や先輩からおりてくるムダな仕事をいかに労力を使わず省エネでやり、かつ最大限の成果を上げるメソッド。

それこそが戦略的手抜きなのです。

たぶんどれを聞いてもしっくり来ないはずです。

なにか腹落ちしないというか。

その原因は「手抜き」という言葉にあると思います。

みなさん手抜きという言葉にいいイメージは持っていません。

それはやってはいけないこと、ずるいこと、そういう感覚のはずです。

たしかにそのとおりです。

ですが、手抜きしない完璧主義者の人が正しいのかといえばそうではないのです。

むしろ仕事においては完璧主義はマイナス要素の方が大きいです。

完璧主義は目指すべきものではないのです。

完璧を目指すよりまず終わらせろ【医事課の仕事は完了主義】

だから目指すべき手抜きは存在するということなのです。

使えるリソース

そもそも僕たちが仕事をするときに一番に考えないといけないことがあります。

それは一日に使えるリソースは決まっているということです。

無限に時間があり、無限に集中力が尽きないというのであれば完璧主義で大いに結構です。

ですがそんなことはありえません。

時間にも集中力にも限りがあります。

だったら考えるべきはその配分なのです。

戦略的手抜きとはそのためにとるべき手段なのです。

そして戦略的としているからには「戦いを略す」ことが必要です。

ムダを省いて重要な仕事に注力する、それこそが戦略的手抜きなのです。

ですがここで、「ムダな仕事ってあるの?ムダじゃないから仕事でしょ」という声が聞こえてきそうです。

たしかに仕事であるからにはムダなわけがありません。

やる必要があるから仕事なのです。ですがやる必要があってもムダなことって結構多いのです。

手抜ける場面

ここで昔知り合いの医療事務員に聞いた笑えない話を紹介します。

ある上司が部下に仕事を振りました。

その仕事とは「電卓で数字を検算して」というものでした。

そしてそこで渡してきたのがエクセルで作成された表だったのです。

すでにエクセル上で計算済みの表です。

それを検算してというのです。

「いやいや検算なんて不要だから」とその部下は思いました。

ですが上司はエクセルにどんな機能があるのかも知りません。

上司はただ前任者から引き継いだそのシートにマニュアルどおりに数字を入れていただけなのでした。

だから最後は検算が必要と思っていました。

部下がどう説明しようと上司は検算しろと言って引きません。

結局部下はバカらしく思いつつ電卓をたたいたという話です。

これはウソのようなホントの話です。

なんというムダな仕事、なんという生産性の低さ。

この場合は上司が完全にアホすぎるだろうって思うでしょうが、それはそのとおりです。

上司は完全に無能です。

ですがこの例の場合、その部下も無能なのです。

なぜならバカ正直に電卓をたたいているからです。

それは上司がやれと言ったから、納得はしていなくてもやらないといけない?

その解釈は半分は合っていて半分は間違っています。

上司がやれと言ったものはやらないといけない。

それはそのとおりです。

たとえ上司の指示が間違っていても上司が右と言ったら右なんです。

それが組織に属する者の守るべきルールです。

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ですが問題はその方法です。

そのとらえ方です。

はっきり言って上司は結果だけがほしいんです。

そのプロセスにおいて部下がどんなに頑張っていようが、どんなに工夫をこらしていようがそんなことはどうでもいいのです。

求めているのは結果です。

できているのか、できていないのか、もうそこだけです。

だとすれば、この例の場合、上司の求めている結果というのは「検算できました。間違っていませんでした。」という事実なのです。

そこだけあればいいのです。

ですので極端にいえば「検算できました。間違っていませんでした。」と言えば済む話なのです。

だったらすべてを電卓でたたく必要なんてないのです。

そんな労力は本当にムダなのです。

だって間違っているわけがないのですから。

それならばすべてを本当に検算すればかかるであろう時間が経過したあとに「できました」と報告に行けばいいのです。

そしてその時間が経過するまでの間に他の仕事をやればいいのです。

つまり、電卓で検算しているように見せて検算していない行為こそが戦略的手抜きなのです。

意味のない検算などにリソースを割いている場合ではないのです。

もっとやらなければいけない重要度の高い仕事は他に山ほどあります。

そこに注力するには何を手抜けばいいのか、そこを見すえて行うのが本当の仕事なのです。

だから戦略的手抜きとはメタ認知が入った手抜きなのです。

目の前の仕事だけでなくもっと高い視点から仕事の取り組み方を考えられる思考、それこそが戦略的手抜き思考なのです。

まとめ

仕事を効率よく進めるにはバランスが何より大切です。

そのバランスを保つためには手抜くことは必要なのです。

要はリソース配分の問題です。

すべてに対して均等なリソースを割いていては生産性なんて上がりません。

効率性は高まりません。

絶対ミスが許されない仕事って医療事務にはたくさんあります。

レセプトしかり、施設基準しかり、患者対応しかり。

しかし一方で今回紹介したようなわけわからん仕事もときにはあるのです。

そのときにきちんと区分けができるかということです。

仕事の重要度、優先度を正確に判断できるかということです。

その点をあまり意識していない人って結構多いように見受けられます。

すべてを完璧にしようとしすぎなんです。

仕事に完璧は求めないでください。

それは時間の概念がない世界で働くときにしてください。

僕たちの仕事は期限バリバリの世界です。

ですので求められるのはスピードです。

語弊のある言い方ですが、正確さよりもスピードです。

僕はそう思っています。

その為には戦略的手抜きを駆使しないといけないと思っていますし、実際駆使している毎日です。

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