今回の記事は何の根拠もない僕の個人的な意見ですのでさらっと読み流してくださって結構です。
さて何に対する意見かといいますと、上司にするなら男性上司か女性上司か?というテーマについてです。
この話題は見方によってはかなりセンシティブなところもありますので、ちょっとそういう点、特に差別的な発言等には十分気をつけて話していきます。
目次
男性上司と女性上司、上司にするならどっちがいい?
結論
どっちでもいい。性別による明確な差なんてありません。
どちらがいいのか?
まず最初にこの話の前提を知っておいてもらう必要があります。
それは何かというと、医事課の特殊性です。
その特殊性とは男女比が1対9もしくは2対8の職場であるということです。
この時点ですでに一般の会社の職場とは大きく異なります。
ですので通常の男性上司、女性上司どっちがいいの論ともまた違う話になります。
つまり圧倒的女性優位の職場においてリーダーにふさわしいのはどちらなのか?ということです。
もう僕の結論を先に言いますが、「そんなのはどちらでも変わらん」ということです。
冒頭から話の腰を折って申しわけないのですが、それが僕の結論です。
違い
だからといってどちらでも同じなのか、違いはないのか?といえばもちろん違いはあります。
一般的によく聞く違いには次のようなものがあります。
気遣いの違い
女性上司の方が気遣いか細やか
感情の違い
女性上司の方が感情に左右されやすい
厳しさの違い
男性上司は女性に甘い
女性上司は女性に厳しい
判断の違い
女性上司は男性上司に比べて人の好き嫌いで判断しがち
これはこう聞くと確かに納得してしまうところもあるのではないでしょうか。
これらからわかるとおり、やはり明確に男女差というものはあります。
しかしだからといって男性上司だからこう、女性上司だからこうという線引きはできないだろうと思うのです。
結局のところ性別というより、個性による違いが大きいのです。
女性でも大雑把な人もいますし、男性でも感情的な人ももちろんいます。
だから男性上司、女性上司でわけることにそもそもムリがあるのではないのかと。
よってどちらが優秀なのかという議論はナンセンスですし、どちらにリーダーシップがあるのかという議論もまた同じこと。
そこの差を考えることは時間のムダでしかないのです。
上司と部下
ここですごく当たり前のことでありながら、多くの人が理解していないことを言っておきます。
それは「部下が思い描く理想の上司なんて存在しえないし、上司が思い描く理想の部下も存在しえない」ということです。
つまり両者はどうやってもわかり合えない関係だということです。
なぜなら両者の立ち位置はまったく違うからです。
つまりプレイヤーとマネージャーは全然違う職業だということです。
プレイヤーの延長線上にマネージャーの仕事はないのです。
だから上司からすると部下の意見を理解することはできても同意はできないのです。
なぜならそれはプレイヤーの意見だからです。
視座が違いすぎる。
見すえているところが違いすぎる。
だから意見は対立してしかるべしなのです。
むしろそれが普通。
だったら上司が男性なのか女性なのかなんてほぼ関係ないのです。
どちらだろうがぎくしゃくはするのです。
それが上司と部下なんです。
そしてそこからお互い一歩引いて自分を見ることで、妥協点を探り、意見のすりあわせを行っていくプロセスを経て良好な関係というのは築かれていくものなのです。
だからその上司が男性か女性かということよりも、どういうキャラなのかという個性の方がよっぽど重要なのです。
僕は今まで男性の上司にも女性の上司にもついたことがありますが、その人たちと合う合わないというのは性別の違いではありませんでした。
完全にその人個人の性格の問題でした。
そしてその人たちとは、ことごとくまったく合いませんでした。
でもそれはさっき言ったように当然のことなのです。
僕は部下の目線、上司は上司の目線、お互いの視点がずれているのに意見が合うなんてことはありません。
当然部下は「この上司は何もわかっていない」「無能だな」って思いますし、上司もまた同様です。
そして大事なのはその先で、お互いの意見のすり合わせができるかどうかってことです。
上司の一方的な思いでいいますと、すり合わせる必要なんかない、こちらの指示どおりに動けばいいんだというのもありますがそれで部下が動いてくれれば苦労はしないわけで、やはり意見のすり合わせは必要です。
これは言葉にすると妥協となるのですが、意味的には互いを理解するということです。
この互いを理解することが組織の人間関係では一番難しいところです。
そしてこのときにちょっと影響するかなって思うのが性別の差です。
男性、女性
冒頭でも言いましたように医事課のスタッフはほぼ女性で埋められています。
だから基本的に女性社会です。
女性の思考が最優先されます。
言い方を変えると男性の論理を通そうとすると孤立するということです。
だから医事課の男性職員にはそれなりの処世術が必要になります。
僕が長らく働いてきて思ったことは、単なるロジックでは話は一切通らないなってことです。
これは普通の会社ではありえないと思います。
ロジックが通らないのでは何のための組織なんだと。
ですが医事課とはそういう組織なのです。
いやこれは誤解を生む言い方なので訂正します。
当院の医事課はそういう組織なのです。
当然最後はロジックも考慮されますが、それと同等に感情、共感の部分が大事なのです。
なのでそこの上司が男性か女性かという差は結構大きな違いなのです。
男性が上司ならばまだロジック寄りに引き戻せますが、女性が上司ならばよりエモーショナルに寄ってしまうのです。
これは女性は論理的ではないと言っているわけではありません。
ただ女性の特性として共感を最重要視しますよねってことです。
そこを良い悪いと議論するつもりはありません。
ただ男性視点で言うと、仕事がエモーショナルに寄ってしまうと公平性に欠けるよねって思うのです。
女性上司
医事課を22年見てきてこれは間違いなく断言できるということがあります。
それは「女性の上司は女性の部下に厳しい」ということです。
僕は今まで一度も女性部下に優しい女性上司を見たことがありません。
例外なくみんな女性部下には厳しいです。
これはもう僕のアタマでは到底理解できない領域なのですが、その人たちは明らかに今の部下の環境がぬるいと感じています。
だから厳しくしないといけないと。
ほめるのではなくて、しばくべきなのだと。

でもそこには明確な根拠なんて何もないのです。
ただ自分の過去を美化し、自分の今まで生き方を肯定するために今の子たちを否定しているだけ、僕にはそう映ります。
女性上司にはそういう面が少なからずあるように思えるのです。
これは単に僕の偏見かもしれませんが。
まとめ
男性上司と女性上司、上司にするならどっちがいい?
あなたはどっちがいいですか?
僕はどちらも大差ないという結論です。
ただ性別による接し方の注意点は当然変わってくるよねってことです。
最後にひとつ言っておきたいのは、上司は上司なりの苦悩を抱えていますってことです。
今のご時世、部下のメンタルの問題、ハラスメントの問題等、昔に比べて配慮すべき事柄がすごく多いです。
逆に自己主張、組織批判を当然のようにしてくる人は昔に比べて増えてきているような気さえします。
簡単に言えば僕たちはなめられている、僕はそう認識しています。
組織とはどういうところなのか、上司、部下の役目って何なのか、それをきちんと理解している人って少ないと思います。

男性だろうが女性だろうがあなたの上につけばそれがあなたの上司である、それは揺るがないのです。
だったら上司にするならどっちがいいかと考える前に、あなたは真っ当な部下なのかというところも自分で一度考えてみるべきなのではないでしょうか?