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【中途者のジレンマ】あなたの組織は中途入職者を殺していないか?

以前にも似たような内容の記事を書いていますが、再度かぶせて書いておきます。

【村社会の壁】中途採用経験者が即戦力なんてウソです

というのも今回話す内容のことは1つの組織の中にずーっといる人にはまったくわからないことだからです。

僕は今いる法人に15年前に転職してきました。

ですので僕は中途入職者です。

医療事務という業種は変わらずとも職場を移った経験があります。

今回はおぼろげながら当時のことを振り返りつつ、中途入職者ってすごく大変なんですよってところを伝えておきます。

【中途者のジレンマ】あなたの組織は中途入職者を殺していないか?

結論

多くの組織は中途入職者を活かせていません。

医療事務の転職

転職が当たり前のようになってきた昨今でも、それでも転職する人の方がまだまだマイノリティです。

まして医療事務において転職はそんなにおすすめできるシロモノではありません。

なぜならメリットよりもデメリットの方が大きいからです。

医療事務では転職によってキャリアアップを果たし、待遇面も著しく上がるということは非常に難しいです。

なぜならそもそも病院が儲かっていないからです。

ITや金融の業界に比べて医療の業界はもうその伸び自体が止まっています。

というかこの先は果てしなく右肩下がりが続いていきます。

これは業界全体を指しています。

個別に医療機関を見ていけば、もちろん儲かっているところもありますし成長していくところだってあるでしょう。

でも医療業界全体を見て将来は明るいかといえばそうではないのです。

国は医療費の削減に躍起ですし、まして現在のこのコロナ禍です。

自院が儲かっていないと嘆く暇があるところはまだいい方で、現実的にこの先経営が立ちゆかなくなるところは、どんどん出て来ることでしょう。

そんな状況である医療機関の中の医療事務という職業です。

明るい未来があるという楽観的予測なんてできるはずもありません。

そしてこの先、AI、ICT化が進んだ先の未来では医療事務の仕事の二極化が起こります。

つまり、機械にはできない誰にでもできる仕事か機械にはできない付加価値の高い仕事かということです。

当然前者の賃金は低く、後者は高くなります。

ですので転職が前者から前者へと移るだけのものであればメリットなんてないのです。

キャリアアップも待遇アップもしないのです。

よって転職のメリットを活かそうとすれば当然後者へ移らないといけないのです。

ですがそれはなかなかに難しいのです。

前職の経験を活かして、より高い次元の高付加価値の仕事がしたいと思っても、転職ではそれがほぼ上手くいきません。

なぜなのか?

それはそこには中途者のジレンマが待っているからです。

中途者のジレンマ

 

ジレンマ

 

・ある問題に対して2つの選択肢が存在し、そのどちらを選んでも何らかの不利益があり、態度を決めかねる状態。葛藤。

 

・哲学や議論、修辞学の分野において前提を受け入れると2つの選択肢の導く結論がともに受け入れがたいものになることを示す論法。日本語では両刀論法ともいう。

 

(ウィキペディア)

ご存じのとおりジレンマとは「板ばさみ」や「2方向からの相容れない要求によって身動きがとれない」状況を指します。

ゲーム理論における「囚人のジレンマ」などは有名ですよね。

そしてまさにそのような状況が中途入職者には待っているのです。

つまり、

・中途入職者なので早々に成果を出したい。そのためには周りとの信頼関係の構築こそが鍵となる。

 

・その信頼関係の構築には自身の成果が必要である。

ということです。

中途入職者が最初最もキツイのがこのジレンマです。

もうすでに中途入職者という時点で周りからは色眼鏡で見られています。

「まあ、お手並み拝見といきましょうか」ってことです。

どれくらいの実力がある人なのか?

その初期の周りの評価を後からひっくり返すというのは至難のワザです。

もうそこでだいたいの評価は決まってしまいます。

そこのバイアスはもう取り去ることは不可能です。

だからこそ最初が肝心とばかりに中途者は気合いを入れてのぞむのですが、そこは間違いなく空回りします。

なぜなら周りとの信頼関係が築けていないからです。

だから周りの協力なんて得られない。

転職先で自分一人で成果を出せる人、そんな人はいません。

「中途者だから即戦力なんでしょ」という圧を感じながら、でもどうにもできないという葛藤を抱える人の方が圧倒的に多いはずです。

中途者の苦悩

中途者が完全に組織になじみ力を発揮するまでには、クリアしなくてはいけない課題がいくつもあります。

独自スキルの習得

 

その職場での仕事のやり方、スキルや知識を新たに習得する必要があります。

 

暗黙のルールの理解

 

その職場ならではの慣習、常識、それを理解する必要があります。

 

信頼関係の構築

 

信頼関係を築かなければ仕事なんて進みません。

 

学習棄却

 

いわゆる学びなおしです。前職での知識、体験をどれだけアンラーンできるか。

新しい環境に適応するためにここが重要になります。

これらすべてをクリアしないと中途者が新しい職場になじんだということにはなりません。

そして最もやっかいなのが、これらにはそれ相応の時間が必要になるということです。

なのにその時間的余裕を周りは許さないのです。

なぜならあなたは中途者だからです。

新人ではなく経験者だからです。

しかし新人でないからこそ、その組織の色に染まるのには時間がかかるのです。

そのことをずーっとそこにいる人はわからないのです。

勝手に期待しておいて勝手に幻滅している。

中途者にとって転職とは茨の道なのです。

まとめ

あなたの組織は中途入職者をいつのまにか殺していませんか?

知らぬまにその芽を摘んでいませんか?

もしこの先あなたの部署に中途入職者の人が配属されてきたら少しそのことを気にしてください。

新人よりも中途入職者の方が最初はよっぽど働きづらいです。

なじみづらいです。

それは僕がコミュ障だったから?

いやそうとは思えないのです。

僕だけの問題で済むんだったらいいのですが。

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