今週のイチオシ記事 → 完璧を目指すよりまず終わらせろ【医事課の仕事は完了主義】

【管理職の憂鬱】医療事務員のモチベを上げるなんて無理ゲーです

僕は医療事務歴22年です。

そしてこの業界しか知りません。

ですので一般的に語られる管理職論や部下教育論などを本やネットなどで見聞きして参考にする場合もあります。

ですがどうやらこの業界だけはそんな常識は通用しないんだということを、管理職になってからイヤというほど味わってきました。

今回はそんな話(愚痴?)をしていきますので、よかったら聞いてやってください。

【管理職の憂鬱】医療事務員のモチベを上げるなんて無理ゲーです

結論

モチベーションに頼らない医事課としてのシステムづくりに注力すべきです。

医事課は特殊

これは間違いないです。

まずはロジックが通用しない。

圧倒的に女性多数の組織において優先されるのはロジックよりもエモーションです。

正論よりも共感です。

まずここが非常にやっかいです。

とにかく彼女たちが共感、納得してくれないことには何も進みません。

僕が管理職になりたての頃、まだ意気揚々と「やったるぜい」「自分がこの課を変えてやるぜい」と燃えていた頃は、そんなことは大した問題と見ていませんでした。

だって上司が部下に指示をするのですから、そこに納得感なんて必要ないのです。

部下が納得しないとできない仕事なんて部下がいる意味がありません。

そんなの組織じゃない。

良くも悪くもピラミッド組織に属している限りは上の者の言うことは聞くもんだ、っていうか聞かなきゃダメじゃんって思っていました。

【あえて言おう!】あなたにはピラミッド組織の一員という自覚があるか?

でもそうじゃなかった。

それはあくまで一般的な会社の話だったのです。

普通の組織の話だったのです。

ここはそんな普通の組織じゃなかった。

新たな仕事を頼めば「なぜしないといけないのですか?」

今している仕事を他の人に引き継いでと言えば「なぜ私じゃダメなんですか?」

担当者の変更を命じれば「なぜ私なんですか?」

何につけてもなぜ、なぜ、なぜ?です。

病院という組織で見ても、医事課という組織で見てもそこに抱えている問題は同じです。

それは一切全体最適が考慮されていないということです。

【病院組織】全体最適はただの理想論です【ホントは部分最適の集合体】

完全なる個人最適な集団です。

第一に優先するのが自分なんです。

周りは二の次。

組織の利益の最大化などというそんな概念はありません。

みんな自分の利益の最大化に必死です。

簡単に言えば「周りがどうなろうが知ったこっちゃねーよ。私は私が良ければそれでいい」ということです。

これは病院という組織自体がそんなところであるとも言え、またその中でもまれてきた結果できあがってしまった医事課独自のマインドセットなのかもしれません。

とにかく医事課という組織は特殊なのです。

出世欲がない

これはその特殊なことの理由の1つでもありますが、ほとんどの医療事務員には出世欲というものがありません。

これはある意味女性比率8割の組織ならば当然の結果なのかもしれません。

誰が好き好んで管理職を目指そうとするでしょうか。

なぜわざわざ仕事が増える立場にあえてなろうとするでしょうか。

そんな女性はいないのです。

というか男性でさえもそんなに多くはないと思います。

多くの人は今している仕事がこのまま続き、毎月決まった給料が貰えればそれでいいのです。

変化することなんか望んでいない。

まして責任だけが増えていくだけの管理職になんかなろうかなんてこれっぽっちも思っていません。

これもなんでだろうって昔から思っていることですが、医療事務員の人ってなぜか向上心がなくなっていっちゃうんですよね。

間違いなくみんな新人の頃は持っていたはずなんです。

なのにいつのまにかなくなってしまっている。

向上心がないのだから出世欲がないのは当たり前の話なのです。

向上心がない部下最強説

向上心がなく出世欲がない部下の人たち。

こうなるとこの人たちが最強になってしまいます。

日本社会で組織側から職員のクビを切ることなどほぼ不可能です。

ですのである日突然仕事がなくなるという不安はまったくありません。

そして、出世する気なんてサラサラないのですから自分の評価が上がろうが下がろうが関係ないのです。

となると平気で反抗してくる人も出てきます。

イヤなものを平然とイヤと言ってくる人です。

そしてここで面倒なのがその人にはロジックが通用しないということです。

仕事の論理も組織の論理も何も通らないのです。

もうそういう人には指示命令として強引に押し切っていくことになるのですが、結局その人たちは何も理解していないのです。

自分は悪くないのに無理やりそうさせられた、強引に軌道修正させられた、そう思っています。

部下でありながら自分のことを部下と思っていないのです。

文句があるなら、従えないなら組織に属してちゃダメです。

そういう人はさっさと個人事業主になるべきです。

モチベーションがない!?

さきほど医療事務員は向上心がないと言いましたが、僕にはそもそもモチベーションがないように見えます。

そもそもモチベーションが高い、低いという概念が欠落しているように見えるのです。

とにかく求めているのは安定と平穏です。

厳しい言い方かもしれませんが、医療事務員をひとことで表すなら、現状維持と自己保身、そうなります。

お前どこ目線だよ、何様のつもりだよって言われると思いますが正直そう思うのです。

別な言い方をすれば、視座が低すぎる。

見ているところが目の前すぎるのです。

このブログでは何度も書いていますが、10年後現在の医療事務という仕事は限りなく規模が縮小し、下手をすればなくなっています。

少なくともレセプト業務は機械が担当する業務になっています。

AIが支配?10年後に医療事務の仕事は残っているの?【医療事務】15年後には91%の仕事がなくなります【診療情報管理士】

そんな未来が見えているのに現状維持はないでしょう。

現状維持している場合ではないのです。

付加価値を作り出せない医療事務員ではそこにいる意味がないのです。

でもほとんどの人にそんな危機感はありません。

今の仕事がこのまま続くと思っている。

現在のこのコロナ禍ではそんなことを考える余裕はないかもしれない。

そしてどこの病院でも現場の医療事務員の人たちは頑張っています。

ですが、それが終息したそのあと、平穏に戻ったとき本当に自分が必要な人員として残れるのかどうか、そのことはつねに考えておかないといけません。

そもそも、そのとき今自分がいる病院が残っているのかどうかも100%は保証されていないのです。

仮に自分が今いる組織を出て他の組織に入ったとして十分通用する人材なのかどうか、そこの自分の市場価値というところも吟味する必要があります。

だから向上心は不可欠なのです。

モチベーションがないなんてことはあってはならないのです。

まとめ

 

 

今回の話は全部僕の愚痴、そう思ってもらって構いません。

結局僕の結論としては、そうは言っても医療事務員のモチベは上がらん、ってことです。

別に僕はこれを悲観しているわけではないのです。

むしろモチベに依存する仕事のやり方のほうが危ういと思っています。

というか僕は部下にいい意味で期待していません。

そんなやる気があるからいい仕事ができるなんて幻想は抱いていません。

逆にどれだけモチベに頼らずに仕事を回せるか、そのシステム作りこそがキモであると思っています。

医療事務員のモチベを上げるなんて無理ゲーです、という真意は、モチベなんか上げる必要ないんじゃねってことなのです。

他人のやる気なんかに期待せずに管理職としてやれることを確実にやれ!という自分への戒めなのです。

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