「今でしょ」でおなじみの林修氏の言葉に
人はできない言いわけとやらない理由を見つける天才
というのがあります。
また、キングカズこと三浦知良氏は
諦める理由を探すんじゃなくて、諦めない理由を探せ
と言っています。
さらにホリエモンこと堀江貴文氏は
突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、次の1点に尽きる。
物事を“できない理由”から考えるのか、それとも“できる理由”から考えるのか。それだけだ。
突き抜けられるかどうかは能力の差ではなく、意識の差なのである。
と言っています。
この三者に共通しているのは、「絶対ムリ」と考えることはありえなくて、「どうやったらできるのか?」とつねに考えるべきだと主張していることです。
ですが私見ですが世の8割以上の人は、困難なことに直面したとき「絶対ムリ」と捉えてしまっているように感じます。
そしてそれはなぜそうなってしまうのかといえば「成功体験」が足りていないから、と思うのです。
また仕事において何をもってやりがいと感じるか、また人の役に立っていると感じているかというのは人それぞれです。
そして医療事務では特に仕事へのモチベーションをどう維持していけばいいのかわからないという人が意外に多いです、
今回はそのためにはやっぱり「成功体験」こそが大事なんだということを話していきます。
目次
諦める理由を探すんじゃなくて、諦めない理由を探せ【成功体験を持とう!】
結論
小さくてもいいので成功体験を持ちましょう。
結果が出るから続けられる
「あのとき諦めず頑張って続けたから結果を出せました」
「必ず成功すると信じて続けてきた結果今があります」
というインタビューはよく聞きます。
そうだよねって納得してしまいがちですが本当にそうなのでしょうか?
これって実は逆ではないでしょうか?
続けたから結果が出たのではなく、結果が出たから続けられたんじゃないかと。
結果を出した人、成功した人はとかく自分のことを美化しがちになります。
これだけ頑張ったんだから、これだけ続けてきたんだから、と自分で思いたいのです。
自分をほめたいのです。
それを否定する気はありません。
とても自然なことです。
ですが実際結果が出ないのに続けられる人ってそんなにいないはずです。
何の成果も得られないままひたすら歯をくいしばって頑張り続けられる人ってホントに一握りの人しかいません。
大多数の人はそんな結果が出ない状態がずっと続くようならば耐えることは不可能です。
きっとやめてしまいます。
つまり続けられたから成功したと思っている人も実は結果が出たから続けられたんじゃないかということです。
仕事が上手くいって成長する初期の段階には同僚や上司にほめられて嬉しいというステップがあるはずです。
たとえば、新人がレセプトを一生懸命見た結果上司から「よく見れている、よく勉強している」と言われればそれは嬉しいことであり、もっとほめられたい、もっと精度を上げていけるように頑張ろうと思うようになります。
そしてそれが成長へとつながっていきます。
ですがその上司の評価が何もないままで地道に努力していくというのはかなり苦しいことですし、それで努力を続けられる人ってかなり強いメンタルです。
しかしながらそんな人はほぼいません。
僕自身そんな人に今まで出会ったことはありません。
何の結果も出ない、周りからも認めてもらえない状況でものごとを続けられるほど人間は強くないのです。
必ずそこには自分に自信を持たせてくれる成功体験が存在するのです。
つまり成功体験を持っているからこそ結果を出せているということなのです。
自分を信じるか、自分に諦めるか
過去に成功体験がある人とない人とではその先の未来がまったく変わってきます。
たとえば、外来レセプト担当をしていたAさんとBさんが同時に診療情報管理室に異動になったとします。
どちらもまったくの未経験です。
ただ1点違うところはAさんは外レセ担当時に査定対策に取り組み成果を出して上司や同僚にほめられた経験があるのに対してBさんは特にそのような経験はしてこなかったというところです。
この2人がまったく未経験の部署に入ると当然ながらちんぷんかんぷんです。
そもそも入院係さえも経験がないのですから入退院、様式1、EFファイル、手術などわからないことだらけです。
そして理解不足からの入力ミス、ケアレスミスなどが日々出てくることになります。
こんな場合成功体験のあるなしが大きく左右します。
Aさんは今現在が上手くいっていなくても試行錯誤して学んでいくことで、きっと結果が出ると思っています。
自分を信じています。
なぜならそれは一度外レセ時代に成功体験をしているからです。
苦しくても難しくてもやり方を工夫したり努力を積み重ねることによって成功する、つまりやり続けないと成功しないということを知っています。
対してBさんはそのような経験がないので難しい、わからないと感じれば頑張ることをやめてしまいます。
自分に諦めてしまうのです。
たった一度の成功体験であっても、それがあるだけでその後の仕事、人生の苦難を乗り越えやすくなるのです。
自分を信じられるか、それとも自分に諦めてしまうのか、それは過去の成功体験のあるなしで大きく左右されるのです。
成功体験のメリット
それじゃあ成功体験のメリットって具体的にはどういったものなのか?
ここでは2つ紹介しておきます。
自身が持てる
これが1番大きいです。
仕事での成功体験の積み重ねは「やればできる」という自己肯定感、自己効力感を得やすくなります。

主体的に行動できる
「やればできる」という自己肯定感、自己効力感により思考がつねに前向きになりますので、どんなことでもできるだろうと思い主体的に行動できるようになります。
さらに行動するときもただ突き進むだけでなく、これまでの成功体験をもとに成功までのプロセスをしっかり考えられ行動できるのでより早く成長することが可能になります。
成功体験を作ろう
大事なことは成功体験を作るということです。
ですがいきなり成功体験を作れと言われても何をどうすればいいのかわかりません。
これはあまり大げさにとらえないことです。
小さなことでも目標を作ってそれを達成すればそれが成功体験となります。
ポイントは目標を立ててそれに集中することです。
そしてコツコツやることが大切です。
成功体験なんてそんな簡単に手に入るものではありません。
とかく今の時代はドラマでもアニメでもまたたく間に成功にたどりつけると錯覚させてしまうようなものが多すぎます。
それらはあくまでフィクションです。
作られた理想像です。
人生はそんな簡単に上へは登れません。
人生にエレベーターはありません。
人生のらせん階段を着実に登っていくほかないのです。
そのためには目の前のタスクに集中して確実にこなしていくことしかありません。
それが結果的には成功体験へとつながります。
余談ですが成功体験ってホント何でもいいと思います。
なんかしょぼいなって思うことでも達成できればそれは立派な成功体験になります。
僕のオススメは筋トレです。
僕は3年前までは懸垂が1回もできませんでした。
最初はYoutubeを見て懸垂のやり方から学びました。
そして何ヶ月後かにやっと1回できるようになりました。
それが2回、3回と徐々に増えていくようになりました。
そして今では20回できるようになりました。
この一連のプロセスは僕の中では立派な成功体験となっています。
最初できなかったことでも継続することでできるようになるんだと。
そしてこの懸垂が20回できるようになった恩恵は背筋が鍛えられたということよりも、諦めなければきっと成功できるんだという自信が持てたことが何より大きいのです。
このマインドセットはそのまま仕事へと活かせます。
つまり成長マインドセットが手に入るってことなのです。

しょぼくても1つ成功体験を作る、それが大事なのです。
まとめ
医療事務の仕事内容はこの先10年で大きく変わっていきます。
そしてそのような状況下では受け身の医療事務員ではできる仕事は減っていきます。
社会保障、診療報酬、ICTと刻一刻外部環境は変化していきます。
そのときその変化を待つ姿勢、流されていく姿勢ではもうついていけなくなります。
みずから情報をとりにいく姿勢、新しいことを学ぶ姿勢、それがないとその人の存在意義や価値が薄れていきます。
つまり医療事務員としての付加価値がなくなるということです。
ですので必須なのが挑戦するマインドなのです。
そしてそのようなマインドがある人というのは必ず成功体験の積み重ねを行っています。
たとえ1つ1つは小さいことであってもそれが積み重なることによって、強力な成功体験として自身を支えてくれることになります。
さらに成功する回数を重ねることによってどんどん自分に自信がついてモチベーションアップにつながります。
小さくてもいいのです。
その小さな成功体験を増やしていくことを目指しましょう。
できるか、できないかを考える必要はありません。
とりあえず一歩だけ踏み出してみましょう。
そこからあなたのすべてが変わっていくはずです。
諦める理由を探すんじゃなくて、諦めない理由を探してください。