知ってた?やる気なんて存在しない【作業興奮を使え!】

仕事でも勉強でもなにごとにおいても最重要なのは集中力です。

たいして集中もせずに8時間働くよりも4時間集中して行った作業の方がはるかに生産性が高いなんてことはよくあることです。

そこまでの差が出なくても一定のパフォーマンスを維持しようとするとやはり集中力は欠かせません。

そして集中力についてありがちな悩みが集中するまでに時間がかかるというものです。

もっというと、そもそもやる気が出ないから始められないっていう悩みもよく聞く話です。

ですが、本来やる気なんてものは存在しないのです。

それはやらないことのいいわけとして僕たちが勝手に作り出している虚構。

今回は、やる気なんてものは存在しないので作業興奮をうまく使おう!という話です。

知ってた?やる気なんて存在しない【作業興奮を使え!】

結論

「やる気があるからやる」のではなく「やるからやる気が出る」のです。

作業興奮を使え

ムダな時間

仕事でも勉強でも恐ろしくムダにしている時間というのがあります。

それは何かを始めるまでの時間です。

やらないといけないのはわかっているんだけどやる気が出ないんだよねとか、あと10分経ったら始めるぞという風にスタートするまでの時間をやたらと消費します。

この時間は何の意味もありません。

ですがこういう思考が出るとその後もなかなかスタートできません。

そしてムダな時間は更に増え、やるべきことの時間がどんどん削られていきます。

レセプトチェックしかり、DPCデータの修正しかり、経営分析データの資料作成しかり、どの業務でもやる前からちょっと面倒だぞって思えるものはスタートダッシュがにぶりがちです。

またプログラミング学習を始めるときや、このブログを書くときだって「なんかノッてこないなあ、めんどくさい」って思うことって僕は結構あります。

そしてそのとき決まって思うことが「やる気が出ないんだよね」ってことです。

そうです、人ってめんどくさいって感じた瞬間にそれをやらない責任を全部「やる気」のせいにしているのです。

ですがそれは完全な勘違いなのです。

やる気なんてない

やる気という言葉は、やる気のない人間によって創作された虚構。

これは東京大学教授で脳研究者の池谷裕二氏の言葉です。

人間は行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物であり、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいとも言っています。

つまり、本来やる気」というのは行動を起こせば自然とついてくるものなので、どうやったら「やる気」を出すことができるかなどと考えることはまったくのムダということなのです。

作業興奮

先ほど「面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいい」というのがありました。

ここで出てくるのが作業興奮という現象です。

これはやる気がない状態でもいったん行動を始めると、やる気が出て簡単に継続できるようになることを言います。

めんどくさいなって思っていたことが一旦始めてしまえばそのまま続けられてあっという間に終わってしまった、という経験が皆さんにもあるはずです。

まさにそれが作業興奮です。

1度始めさえすれば脳は興奮し作業はそこまできつくなくなるのです。

これには脳の一部である側坐核という部分が関与していて、実際の行動で刺激されると側坐核は活発になります。

これが活発になるとスイッチが入った状態となり作業を続けることが苦ではなくなるというわけです。

ここで大事なのはまず行動することです。

手足や頭を使うことによって側坐核が刺激されドーパミンが分泌されます。

ドーパミンが大量に分泌されている状態イコールやる気のある状態ということですのでその状態にもっていくということが大切なのです。

作業興奮を使うには

ものごとを手っ取り早く進めるには、作業興奮を利用するのが1番というのは理解できたと思います。

そこで次のポイントはいかにたやすく自分をそこに誘導するかということです。

ここでは2つ紹介します。

1.超簡単な目標を設定する

要はとりかかれさえすればこっちのものなのです。

だったらそのハードルをおもいっきり下げておけばいいのです。

たとえば

・レセプトを1枚だけ点検してみる

 

・資料作成で1行だけ書いてみる

 

・プログラミングでコードを1行だけ書いてみる

 

・ブログで1文だけ書いてみる

 

・机に座ってみる

バカバカしいほど簡単な目標で十分です。

これならめんどくさいなとはならないはずです。

たとえばレセプトを1枚点検して終了とか起こり得ないと思います。

必ず次の1枚に手が伸びるはずです。

またたとえば、とりあえず机に座ってしまえば作業をするほかないわけです。

だったらやる気が湧いてこないとか気分が乗らないとか思う暇があるならさっさと座ればいい、ただそれだけのことです。

2.終わっても片づけない

これも次始めるときのハードルを下げるために行います。

後片づけをするということはまた次回それを出してくる準備が必要だということです。

それだと作業興奮へスムーズに入ってはいけません。

だったら片付けない方がいいのです。

次にそこから始められるような状態のままで置いておくことが1番いい方法です。

これは主に自宅での学習に向いています。

私も家の机ではPC、本、ノートは開きっぱなしってことはよくあります。

この方がすぐに学習に入っていけて作業興奮が使いやすくなります。

同じ方法は職場でも理論上使えますが自分だけの場所ではないので現実的ではないです。

自分がいない間にどんどん書類を積まれるとごちゃごちゃしすぎて逆に仕事ができない状態にもなります。

ですので私は職場の机ではきちんと片づけています。

これはケースバイケースなので状況に応じて使い分ければいいと思います。

やる気はいらない

繰り返しますが、何かを成し遂げるのにやる気なんて必要ありません。

僕は現在プログラミング学習を続けています。

しかしそこにおいてやる気なんて特別なものは存在しません。

あるのは目の前のPCでありエディターでありコードだけなのです。

そして、それに没入して淡々とこなしていくのみなのです。

それは変わりない日々の連続であって特別な気持ちでのぞむ瞬間など皆無です。

逆に言えばやる気が出ないという人はそれをやらない、できないことの理由にしているにすぎません。

よってやる気なんて言葉を持ち出して来ている時点で間違いです。

目の前のやるべきことにただ取り組む、ただそれだけなのです。

まとめ

 

効率よく仕事や勉強をこなしていくためには作業興奮を上手く使うことが肝です。

そして「やる気があるからやる」のではなく「やるからやる気が出る」ということを理解しておきましょう。

またより苦手なこと、よりめんどくさいと思うことこそ何も考えずいきなり始めてしまうのが有効です。

とりあえず一歩を踏み出しさえすればおのずと進み始められるものです。

そして進んでしまえば大して苦手とかめんどくさいとも思わないものです。

すべては自分の脳で作っているしょうもない幻想です。

そんなものに惑わされる必要はありません。

朝職場の机につくなり即作業、面倒そうな電話ならあれこれ考えをめぐらす前にかける。

報告書に時間がかかりそうだなって思うのならとりあえず1行目だけを書き始める。

勉強めんどくさいなあって思うのならテキストをとりあえず1行だけ読んでみる。

このように強引にとりあえず一歩を踏み出しちゃえばいいのです。

作業興奮を上手く使いこなすことができれば間違いなく自分にとってプラスになります。

最初の一歩は最小の一歩という言葉があります。

作業興奮についてはまさしくそのとおりです。

少しでいいのです。

ほんのわずかでも進めればそこから動き始めます。

ぜひ最初の最小の一歩を踏み出しましょう。

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