なぜお局様は生まれるのか?【従うか?戦うか?それとも・・・】

これは今まで何度も話していることですが、医療事務という職種は非常に離職率が高いです。

その理由は給料や残業や業務量の問題などいろいろですが不動の1位の原因というのがあります。

それは人間関係です。

他のどんな理由であっても結局は人間関係に集約されます。

少々給料が低かろうが、残業が発生しようがそれらはそれほど大した理由ではないのです。

たとえそのような状況であっても職場の人間関係が良好であれば人ってそんなに辞めていかないものです。

逆に言えば人間関係だけが悪かったとしたらもうそれだけで辞める理由には充分なのです。

給料がそれなりにあっても、残業がなかったとしても人間関係が上手くいっていない職場で人は働き続けることはできません。

もう働く気力というのが出なくなります。

ですので職場の人間関係をいかに良好に保つかが長く働き続ける一番の肝です。

しかしここでどうしても対峙しないといけないのが「お局様」という存在です。

特に病院という職場においては女性の比率は圧倒的です。

となるとお局様がいないなんてことはあり得ないのです。

医事課においてもそれは例外ではなく、間違いなくお局様というのはいます。

それは決してフィクションなんかじゃなく、現実に存在しています。

僕はこの業界は今年で23年目ですが、過去においてわずかな期間たりともお局様が存在しない職場というのを見たことがありません。

彼女たちはどの時代でも間違いなく生息しています。

でも、なぜお局様は生まれるのでしょう?

今回はその原因を探ると共に彼女たちとどう向き合うべきなのか、その点について見ていきたいと思います。

なぜお局様は生まれるのか?【従うか?戦うか?それとも・・・】

 

結論

 

ゆるい上司がいるから生まれるのです。そしてそれは今後もなくならない。

 

従うか?戦うか?いいえ、逃げるべきです。

お局様の特徴

まずはお局様の特徴を確認しておきます。

簡単に3つにまとめます。

1.自分の知らないことがあるのが許せない

 

2.変化は断固拒否

 

3.他人に厳しく自分には大甘

1つ目の「自分の知らないことがあるのが許せない」というのはその言動を見ていると随所に垣間見れます。

プライドだけはとても高いので自分をすっ飛ばして話が進むことがあると非常に気にくわない態度、様子を見せます。

自分が話の中心に入っていないと納得いかないというとてもめんどくさい気質をお持ちです。

2つ目の「変化には断固拒否」ですが、とにかく新しいやり方には猛反対します。

しかしそこには理由らしい理由などあるはずもなく、「イヤだからイヤ」という小学生にも劣るような理由しか出てきません。

そしてできない理由のオンパレード。

あなたは一体何のために働いているの?って思ってしまうぐらい仕事に後ろ向きです。

3つ目の「他人に厳しく自分には大甘」ですが、そもそも彼女たちには他人をほめるという考えは一切ありません。

あるのは他人を下げようとする考えのみ。

そしてその結果自分を上に見せようという気持ちしかありません。

だからつねにマウントを取りに行く物言いになります。

ですので謙虚なんて言葉は彼女たちの辞書にはないのです。

他人とは攻撃するもの、そう思っているとしか思えません。

なぜこうなる?

お局様の言動を見ているとその根底には1つの大きな理由があることがわかります。

それは「承認欲求」です。

つまり、自分をもっと認めてほしい、自分の存在価値を実感したいという強烈な思いです。

承認欲求自体は誰にでもあるものです。

承認欲求をなくす方法とは?捨てることって本当にできるの?

でもお局様の承認欲求は肥大化しすぎているのです。

わかりやすく言えば「承認欲求モンスター」です。

逆な見方をすれば彼女たちはとても弱い人ともいえます。

だから自分で自分を承認できずに他人に承認してもらいたいのです。

「もっと私を見て」「もっと私に注目して」「もっと私を評価して」という気持ちがめちゃめちゃ強いのです。

だから他人を下げることに躍起になるのです。

そうすることが自分の評価へと繋がると本気で思っているってことです。

ただただ痛いおばちゃんってなるのですが、もちろん本人にはその自覚はまったくありません。

なぜお局様は作られるのか?

ここには組織の構造上の問題が強く影響を与えています。

つまり管理職である上司の問題です。

結局最初の上司のマネジメントが失敗しているのです。

というかちゃんとマネジメントされていないということです。

当たり前の話ですがお局様って最初からお局様だったわけじゃありません。

最初は普通の新人職員だったはずです。

ですが新人期を過ぎ中堅期からベテラン期に入るどこかのタイミングで、上司からの教育、指導がなくなってしまっているのです。

もしくはその教育、指導が非常にゆるいものに成り下がってしまっていたか。

簡単に説明すれば、そのゆるい時期に上からのプレッシャーを一切感じなくなってしまったことにより仕事に対するマインドを勘違いしてしまった、ということです。

ですのでお局様自身は自分のことをお局様だとは微塵も思っていません。

ただただ自分が職場の秩序にならなきゃと正義感で動いている場合も少なくないと思います。

だから余計にたちが悪いのです。

本人には悪気はないのですから。

自分を正当化する理由は十分持っているのです。

指示する上司と仕切るお局様

お局様発生のもうひとつの構造上の問題に、女性が出世しないことが挙げられます。

男性であれば長く働き続ければ少しずつ役がついていくことが多いですが、女性は平のままってことがかなりあります。

そうすると、役つきであれば指示する上司という格好になりますが、役がなければただの勝手に場を仕切るお局様という格好になってしまうのです。

総じてキャリアパスがなかったり、評価システムがないか若しくは機能していない職場でお局様は生まれやすいのではないかと思います。

ですのでお局様が作られる要因にはお局様本人のマインドセットが大きく影響しているのはもちろんですが、職場の環境要因も大きく影響しています。

最後は上司次第

職場の環境要因でいえば、評価システムの有無以上の重要ポイントが管理職である上司の能力です。

結局のところお局様を野放しにしている上司の責任が大きいんじゃないかってことです。

そしてこれっていじめのある学校の先生の立場と同じだと思うんです。

いじめをなくそうと真剣にその状況に対処しようとする先生と、子供同士の問題だとして見て見ぬ振りの先生。

実際は後者の先生の方が圧倒的に多いと思います。

 

だってめんどくさいんだもん。

いじめって解決できるもんじゃないじゃん。

だったら最初からないものとして扱った方が楽じゃん。

そう思っている先生って多いはずです。(世の先生方、違ってたらごめんなさい)

 

お局様問題はこれとまったく同じだと思うのです。

だってめんどくさいだもん。

お局様ってどうしても出てくるじゃん。

だったら変に介入していったら余計にややこしいじゃん。

 

だからたとえ業務上の問題だったとしても上司は「女性同士の問題」として片付けてしまう。

本当に職場での解決しなきゃいけない問題、業務分担の問題であったとしてもです。

ですのでお局様問題がなくならない一番の原因は上司の管理能力なのかもしれません。

ゆるい上司がいる限りお局様は生まれ続ける。

反対に優れた管理能力のある上司がいる部署ではお局様はそんなにバカスカ生まれてこないと思うのですが、みなさんの見方はいかがでしょうか?

まとめ

 

最後に残念なお知らせをしておきます。

それは、お局様は決してなくならない、ということです。

なぜなら誰しもそうなる可能性は持っているからです。

お局様というのは長く働き続けている人だからこそなりえる立場です。

極論するとお局様と優れたメンターって紙一重だと思うんです。

両者の決定的な違いはそのマインドセット。

自分優先主義か後輩優先主義かの違い。

自分を守ろうとするのか、後輩を育てようとするのかの違い。

そのわかれ道で誤った道を選んだ人がお局様と変貌し、正しい道を選んだ人がまともな教育係へと成長します。

そして残念ながら誤った道を進む人はいつの時代でも一定数はいるのです。

だってお局様って一種の快楽ですから。

人前で後輩を説教する、攻撃するのって快感なんです。

脳内麻薬ブゥハーって感じです。

1度その快感を得てしまうともう逃れられない。

承認欲求と快感、その2つを得られる席が空いているなら、そりゃあ誰だってその席につきたがるでしょう。

そしてその席から立つことはもうないでしょう。

 

今、お局様の標的になっているんですっていう人、あなたはお局様の脳内麻薬のエサなんです。

お局様の脳内は終わりのない底なし沼です。

だからあなたへの攻撃は終わらない。

そしてそんなお局様がいるってことは当然その上司は無能。

ゆるい上司の元だからこそそのお局おばけは生まれたのです。

ですのでその上司への相談なんて無意味、当然ながら戦うことも無意味。

ボッコボコにされるのがオチ。

だったら従うのか?

いやそれではあなたが壊れる。

だから結論は逃げるしかない。

いじられっ子を助ける一番の方法は転校させることです。

それとまったく同じで今の状況を打開する一番の方法は転職することです。

お局様と共存してまだまだ頑張れますっていう人ならそれでいい。

でもそれがムリっていう人はさっさと転職してください。

しかしその転職先にもお局様はいるかもしれない。

だから同じことなのかもしれない。

ですがそれはやったあとに考えること。

今を変えたいなら自分で動かないと何も変わらない。

お局様は一生変わりませんのであしからず。

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