お世辞ってなんかイヤな感じしませんか?
特に仕事上のお世辞って「こんなんいる?」ってよく思っていました。
僕自身はそんなことを上手くできるような人間じゃありません。
ですが周りを見るとお世辞が上手い人って結構います。
昔はそんな太鼓持ちみたいな人は薄っぺらいな、人にこびることがいいことなの、というように批判的に見ていました。
しかし、それは浅い見方だったようです。
今回は仕事の上でお世辞をどうとらえ仕事にのぞんでいくべきか、という点にフォーカスします。
【善か悪か】仕事上のお世辞って必要?
結論
お世辞は必要です。お世辞はすべて自分のために行うことなのです。
お世辞が必要な世界
もし自分が生きていく世界がすべて合理的に進み、人間の感情によって左右されないのであればお世辞なんて必要ありません。
お世辞は相手の心情に影響を及ぼすものなので、その相手がまったくいないのであればなくていいものです。
ですが職場とはそんなところではありません。
どんなに細分化されて少人数な部署となっていても、それは大きな組織の1部署なだけであって縦のつながり横のつながりはどこまでもあります。
まして医事課という部署は院内ハブ的なところですから、医師、看護師をはじめあらゆる病院スタッフとコミュニケーションをとり円滑に業務を進めていく必要があります。
そのためのツール、スキルとしてお世辞は大いに使えるものとなるのです。
これは職場だけでなく人間世界ではほとんどが該当します。
お世辞が必要ない人って組織のトップぐらいじゃないでしょうか。
お世辞が必要なわけ
なぜお世辞が必要なのか?
それは、人は論理ではなく感情で動くからです。
つまり時として正しい、間違っているということよりも、好きか嫌いかで人は判断するからです。
どう考えても、客観的に見ても自分の提案の方が論理的に正しいのに否定されて、根拠もあいまいな適当な人の話がすんなり通ってしまうということが実際起こります。
正しいことを言っているのに嫌われるなんてことが平気で起こります。
逆にちょっとしたお世辞で好意を得られることも起こります。
要は大事なのは相手の心持ちです。
聞いてもらえる話と聞いてもらえない話の差は好意の差なのです。
人は好意を抱いていない相手の話など、はなから聞く気もないのです。
だったら軽いお世辞を言うことで喜んでもらえるのならば、それは十分好意を得る手段であり自分のアドバンテージとなります。
自分のために使う
お世辞と聞くと相手に気に入ってもらうようにこびを売るととらえる人も多いです。
しかしそうではなくお世辞はすべて自分のために使うものです。
上司や同僚との人間関係を良くするためにだけお世辞を使うのです。
決して相手を持ち上げて気持ちよくするためなどではないのです。
お世辞使用のポイント
・1対1で言う
・相手が謙遜したら否定する
・過剰にほめる
1番のポイントは人間は思っている以上にお世辞に弱いということです。
お世辞というのは中途半端にならず本気で言い切ってしまえば、こじつけなほめ言葉でも相手から好意を引き出すことができる。
だから大げさにやるにこしたことはない、という研究結果も出ています。
まとめ
自分の人間関係を良好にしていくためにもお世辞は使えた方が有効です。
これは科学的に証明されていることなのです。
つまり仕事をするのにはお世辞を言えた方が楽ってことです。
だったらお世辞を言うのが苦手という人も割り切って技術、テクニックとして身につけることはありなんじゃないかなと思います。
ちょっと話がそれますがこれは共感力にも言えることです。
共感力が低くてもそれを技術、テクニックと割り切ってツールとして使うこともありなのだと思います。
医療事務は女性社会です。
女性社会で必須なのが共感力です。
これがない男性職員はハブられます。
だったら必要なのが共感力を高めること。
またはそれができないのならば共感をツールと割り切り、使うことです。
お世辞も共感もテクニックとしてどうにかするということに違和感を持つ人もいるはずです。
ですがこちらのテクニックが上がることで相手に気持ちよくなってもらい、高いパフォーマンスを発揮してもらえるならやる意味は十分あります。
ですのでお世辞を学ぶことって意外に大事なのです。