「医療事務はAIに仕事を奪われるのか?」を真剣に考えている人がしている1つの誤解

皆さんもご存知のように、将来AIによってなくなるといわれている職業の1つに医療事務があります。

そのことについてはいくつか記事にしました。

AIが支配?10年後に医療事務の仕事は残っているの?【医療事務】15年後には91%の仕事がなくなります【診療情報管理士】

その中では将来の展望、そしてこれからどのような準備をしておくべきかということについて書きました。

ですがこのことを考える前に、頭に入れておかなければいけないことがあります。

その前提を抜きに「医療事務はAIに仕事を奪われるのか問題」を語ることはできません。

はたしてあなたはその前提をクリアできているのでしょうか?

今回の内容を踏まえてもらえれば、きっと今日からあなたの仕事への姿勢が変わるでしょう。

「医療事務はAIに仕事を奪われるのか?」を真剣に考えている人がしている1つの誤解

 

結論

 

真剣に考える必要はありません。

 

できない人はAIに淘汰される前に、他人に淘汰されますので。

医療事務とAI

医療事務の足もと

以前の記事ではAI時代の医療事務について以下のように結論づけています。

・AIの普及によって単純な事務処理スキルは、必要のないものとして淘汰されます。

 

・AIと人間との役割分担が大事です。

 

・AI時代に必要なスキルは、対人関係力と創造力。

 

・思考する力、創造する力、判断する力が重要。

 

・医療事務という職業はなくなる。(医療事務という呼び名は残ってもその中身は今とは異なる)

 

・一般的なスペシャリストでは将来的につらくなる。(超スペシャリストを目指すか、ゼネラリストを目指すか)

これはあくまで僕の見方ですので、どう判断されるかは皆さんにおまかせします。

しかし今回の話の論点はそこではありません。

将来的には一般的な医療事務スキルだけでなく、データ分析スキルやマネジメントスキルも必要ですね、というような話ではないのです。

もちろんそれらは、今後重要になってくる医療事務のスキルには違いありません。

ですがそこまで先を見すえる前に、まず確認しておくべきことがあります。

それは自分の足もとです。

要するに、できて当然ということをきちんとやれていますか?ということです。

そしてこれを受けての結論はこうなります。

できていない人は、将来AIによって自分が淘汰されるんじゃないかという心配はしなくていい。

 

なぜなら、その前に他人に淘汰されるから。

しかしこれを言ったところで、ほとんどの人には何も刺さりません。

だってみんな自分ができていない人だとは思っていませんから。

ここで必要になるのは自分を客観的に見る力です。

そこを意識した上で、次の項目が普段きちんとできているかチェックしてみてください。

・時間を守る

 

・期限を守る

 

・言われたことをきちんとやる

 

・報連相を行う

 

・わかりやすく伝えている

 

・勉強、自己研鑽を怠らない

これは仕事の基本です。

医療事務で働くに当たって、できていて当たり前の項目です。

ここが全然できていないのに、将来のAIによる影響をどうのこうの考えていたら滑稽すぎます。

山の頂きを目指してはるか遠くの方ばかり見ている人が、目の前の行き止まりに気づいていないようなものです。

大事なのは足もとなんです。

そこをおろそかにしている人には、その先などありません。

仕事と雑用

やるべきことを当たり前にやれているかという点について、1点心にとめておいてほしいことがあります。

それは雑用についてです。

世には雑用について

・誰がやっても同じ

 

・評価されない

 

・意味がない

 

・断ることも大事

という意見を持っている人が一定数います。

しかし、雑用をバカにする人間は決して上にはあがれません。

そして雑用の仕事の質が低ければ、それ以外の仕事の質も低いです。

これは間違いありません。

「雑用なんかやっていても評価されないし、こんなの私じゃなくてもできるじゃん」って思っている人、その考えは変えた方がいいです。

「雑用のクオリティ=いざ重要な仕事を任せたときのクオリティ」です。

そもそも雑用をどうでもいい仕事、誰がやっても同じ仕事と思っている時点で間違いです。

それは上司をなめすぎです。

たとえばコピーや書類の整理1つとっても、どう段取りしてどこに注意して行っているのかを上司は見ています。

それは誰がやっても同じ仕事には決してなりません。

コピーやファイリングの仕方を見ただけでも、どれくらいきっちりしているのかはわかります。

その完了までのスピードを確認すれば、段取り力の高さがわかります。

そしてそこの力量は、本当に重要な仕事をまかせたときに発揮される力量と完全にイコールです。

雑用ができる人は、いざというときの仕事のアウトプットの質も間違いなく高いのです。

反対に雑用がザツな人が、いざというときの仕事のアウトプットの質が高いなんてことは絶対ありません。

そこは完全にイコールです。

というわけで厳密にいうと雑用なんてないのです。

それらはすべてつながっています。

一見雑用に思えることでも、やり方しだいで自分の財産にできます。

結局小さなことをどこまできちんとやれるかが、大きな仕事にもつながるのです。

だからしょせん雑用とは思わないことです。

誰でもできる仕事であっても、やり方は工夫できます。

付加価値のつけ方は、いくらでもあるということです。

そうやって考えて進めていくことで、上司や周りの信頼を得られます。

そして「この人に雑用をまかせておくのはもったいない」と思わせる人材になれるのです。

つまり雑用は仕事スキルの土台なのです。

まとめ

医療事務はその業務内容が非常に幅広いです。

ですので求められるスキルの幅も非常に広いです。

しかしその幅広いスキルを身につける前に、高めておくべきは土台のスキルです。

繰り返しになりますが、その土台のスキルとは「やれて当然」とされているスキルです。

つまり「言われたことを言われたとおりにきちんとやる」能力を高めるということです。

ここができていない人が案外多いのです。

逆にいえば、言われたことを言われたとおりにきちんとやれるだけで、あなたの評価は上がります。

「そんなの当然じゃん、できているよ」という人、いいえ、できていませんから。

そこにはあなたの視点しかありません。

それはホントに言われたとおりですか?

ちゃんと上司からフィードバックをもらえていますか?

実は言われたことを、言われたとおりにきちんとやるってことはとても難しいことなのです。

なぜならそれは、上司の意図を100%くみとるということですから。

そんなの普通はできません。

だって自分はその人ではないのですから。

だったら「そんなの当然じゃん、できているよ」という即答はできないのです。

そう言えるということは、あなたは自分視点でしか考えられていないということ。

それでは足りないのです。

自分視点、相手視点の両方でものごとが見れない限り、仕事ができる人にはなれません。

そこの意識がない人は、AIうんぬんの話は考えなくていいのです。

そのもっと前の段階で、あなたの仕事は他人に奪われるでしょうから。

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