医療事務員のモチベーションを上げることができない本当の理由

モチベーションとは「行動を起こす契機となる刺激や意欲」といったニュアンスで用いられます。

簡単にいえば「やる気」ですね。

職場では仕事に対する意欲のことを、モチベーションと呼んでいます。

そして仕事ではこのモチベーションの高低が、アウトプットに影響することが多々あります。

だからできるだけ高いモチベーションで仕事をしてほしいと上司は思っています。

しかし一度落ちた医療事務員のモチベーションを上げることは、ほぼ不可能です。

その理由を見ていきましょう。

そして、だったらどうすればいいのか?という解決策を探りましょう。

医療事務員のモチベーションを上げることができない本当の理由

 

結論

 

モチベーションに頼らない仕事のシステムづくりが大切です。

モチベーションが上がらない理由

理由は次の3つです。

理由その① 医事課が特殊である

医事課という職場はかなり特殊です。

まずはロジックが通用しない。

圧倒的に女性多数の組織において、優先されるのはロジックよりもエモーションです。

正論よりも共感です。

まずここが非常にやっかいです。

とにかく彼女たちが共感、納得してくれないことには何も進みません。

僕が管理職になりたての頃、まだ意気揚々と「自分がこの課を変えてやるぜ」と燃えていた頃は、そんなことは大した問題と見ていませんでした。

なぜなら上司が部下に指示をするのですから、そこに納得感は必要ありません。

部下が納得しないとできない仕事なんて、そんなの組織じゃない。

良くも悪くもピラミッド組織に属している限りは上の者の言うことは聞くもんだ、っていうか聞かなきゃダメじゃんって思っていました。

でもそうじゃなかった。

それはあくまで一般的な会社の話です。

普通の組織の話なのです。

医事課はそうではありません。

新たな仕事を頼めば「なぜしないといけないのですか?」

今している仕事を他の人に引き継いでと言えば「なぜ私じゃダメなんですか?」

担当者の変更を命じれば「なぜ私なんですか?」

何につけてもなぜ、なぜ、なぜ?です。

そこには一切全体最適が考慮されていません。

完全なる個人最適な集団です。

第一に優先するのが自分。

周りは二の次。

組織の利益の最大化などというそんな概念はありません。

みんな自分の利益の最大化に必死です。

簡単に言えば「周りがどうなろうが知ったこっちゃねーよ。私は私が良ければそれでいい」ということです。

これは病院という組織自体がそんなところであるとも言え、またその中で、もまれてきた結果できあがってしまった医事課独自のマインドなのかもしれません。

もしくは当院の医事課だけが特殊だったという可能性も否めませんが。

理由その② 出世欲がない

ほとんどの医療事務員には出世欲というものがありません。

これはある意味女性比率8割の組織ならば、当然の結果なのかもしれません。

誰が好き好んで管理職を目指そうとするでしょうか。

なぜわざわざ仕事が増える立場にあえてなろうとするでしょうか。

そんな女性はいないのです。

多くの人は今している仕事がこのまま続き、毎月決まった給料が貰えればそれでいいのです。

変化することなんか望んでいない。

まして責任だけが増えていくだけの管理職に、なろうかなんてこれっぽっちも思っていません。

また医療事務員の多くは、いつのまにか向上心をなくしています。

間違いなくみんな新人の頃は持っていたはずです。

なのにいつのまにかなくなってしまっている。

向上心がないのだから、出世欲がないのは当たり前の話なのです。

理由その③ そもそもモチベーションがない

さきほど医療事務員は向上心がないと言いましたが、そもそもモチベーションがないように僕には見えます。

ハナからモチベーションが高い、低いという概念が欠落しているように見えるのです。

とにかく求めているのは安定と平穏です。

厳しい言い方をするなら、現状維持と自己保身を最重要視しているってことです。

別な言い方をすれば、視座が低すぎるってこと。

見ているところが目の前すぎるのです。

このブログでは何度も書いていますが、10年後現在の医療事務という仕事は限りなく規模が縮小し、下手をすればなくなっています。

少なくともレセプト業務は機械が行っているはずです。

そんな未来が見えているのに現状維持はないでしょう。

現状維持している場合ではないのです。

付加価値を作り出せない医療事務員では、そこにいる意味がありません。

でもほとんどの人にそんな危機感はありません。

今の仕事がこのまま続くと思っている。

現在のこのコロナ禍では、そんなことを考える余裕はないのかもしれない。

そしてどこの病院でも現場の医療事務員の人たちは頑張っています。

ですが、それが終息したそのあと、平穏に戻ったとき本当に自分が必要な人員として残れるのかどうか、そのことはつねに考えておかないといけません。

そもそも今後、自分がいる病院が残り続けるかどうかも100%の保証はないのです。

仮に自分が今いる組織を出て他の組織に入ったとして十分通用する人材なのかどうか、自分の市場価値というものを客観的に評価できていなければなりません。

だから向上心は不可欠なのです。

モチベーションがないなんてことはあってはならないのです。

まとめ

結局結論としては「一度落ちた医療事務員のモチベーションを再び上げることは、ほぼ不可能」だということです。

ただ別に僕は、これを悲観しているわけではありません。

むしろモチベーションに依存する仕事のやり方のほうが危ういと思っています。

やる気があるからいい仕事ができるなんて幻想は捨てた方がいい。

逆にどれだけモチベーションに頼らずに仕事を回せるか、そのシステム作りこそがキモであると思っています。

部下のモチベーションが高いことに越したことはありません。

ですがそこを上げることに躍起になるくらいなら、もっと手を打つべきところは他にもあるのではないでしょうか。

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