今回は「療養病棟入院基本料」について見ていきましょう。
目次
【2022診療報酬改定】第2ラウンドを見る【中医協ウォッチ⑦】<療養病棟入院基本料>
結論
中心静脈栄養の「必要性の確認」と「結果の診療録等への記載」を求めます。
2020年度改定の概要
まずは前回の改定がどうだったのかを復習しておきます。
前回改定では中心静脈栄養の適切な管理の推進の観点から、中心静脈注射用カテーテル挿入等について「長期の栄養管理を目的として留置する場合 において、患者又はその家族等への説明及び他の保険医療機関等に患者を紹介する際の情報提供を要件に追加」する見直しを行いました。
検証結果と方針
・中心静脈栄養が長期間実施されている患者が一定程度いる
・あまりに長期間の中心静脈栄養実施は感染リスクが高まり、医療安全上、好ましくない
・中心静脈栄養については、なるべく経口摂取への移行促進を図るような評価を医療保険で行っている。中心静脈栄養を漫然と行うのではなく、中心静脈栄養からの離脱を念頭に診療報酬を組み立てる。
→中心静脈栄養の「必要性の確認」と「結果の診療録等への記載」を求める
・中心静脈栄養は一般的な診療行為となっており、又長期間の中心静脈栄養留置における感染リスクを考慮しても、診療区分3である必要があるのか?
→診療区分2への見直し