今回は「紹介状なしで受診する場合等の定額負担」について見ていきましょう。
目次
【2022診療報酬改定】第2ラウンドを見る【中医協ウォッチ⑧】<紹介状なしで受診する場合等の定額負担>
結論
大病院の紹介状なし患者の受診時定額負担は「初診時で2000円、再診時で500円程度」引き上げられ、その分を保険給付から除外します。
紹介状なしで受診する場合等の定額負担について
現行制度
検証結果と方針
・大病院を紹介状なしに受診する患者は依然として少なくない
・他医療機関を逆紹介したにもかかわらず、大病院を受診してしまう再診患者は再診患者全体の3割程度いる
・逆紹介しても再診を受診してしまう3割の患者の中で、定額負担徴収はほとんど行われていない
定額負担の増額
→定額負担を現行より、初診時では2000円程度、再診時では500円程度引き上げる
公的医療保険の負担軽減
→引き上げ分を保険給付から除外する
定額負担の対象病院の拡大
→現状の適用病院から対象をさらに拡大(一般病床200床以上の重点外来基幹病院)
除外要件の見直し
→定額負担の除外要件のさらなる明確化