自分は周りからどう見られているか?ということは誰しも一度は考えたことがあると思います。
そしてどうしても人の目が気になる、他人の評価を常に気にしていまうという人は案外多いです。
これをなおすにはどうしたらいいのか、人間関係を無駄に悩まないようにするにはどうすべきかという点を見ていきます。
ごまお
人の目を気にしないたった1つの方法
結論
「自分がコントロールできる」ことと「自分がコントールできないこと」を分けた上で自分の行動だけに集中する。
考え方を変えよう
大切なのは自分のものの見方、思い込みです。
結局のところ自分で勝手に思い込んで自分で勝手に悩んでいるに過ぎません。
それは不毛な思考なのです。
その入り口であるものの見方、考え方を変えることが先決です。
ポイントは次の2点です。
1.誰もあなたのことなど気にしていません
誰もあなたのことなど気にもしてなければ注目もしていません、ということに気づきましょう。
考えてもみて下さい。
自分だって今日会った人がどういう服装だったとかどういう行動をしていたかなんて逐一覚えていないはずです。
そんなものです。
人間は基本自分第一なんです。
自分のことで精一杯なのです。
他人を気にしている余裕などありません。
周りから見れば自分は大勢の中の一人に過ぎないのです。
だから人目なんか気にせずもっと自由にしていいのです。
2.他人はコントロール出来ません
他人の行動も考えもコントロール出来ません。
人がどう思うかなんてその人しかコントロール出来ないものです。
ですが多くの人はよく思われたいと考え行動してしまいがちです。
ですがそんな行動は無意味なのです。
どう頑張ってもコントロール出来ないことをコントロールしようとすることほどしんどいことはありません。
課題の分離が一番肝要
ここで重要な考え方が課題の分離というものです。
これはアルフレッド・アドラーというオーストリア出身の心理学者が提唱した理論でアドラー心理学と呼ばれているものの中の1つです。
課題の分離とは
自分の課題と相手の課題を分けて考える、ということです。
課題というのは目の前にある問題や、やろうとしている事と言い換えてもいいかもしれません。
例えば仕事や勉強など人生には様々な課題があります。
アドラーはその課題を相手の課題と自分の課題とに分けて考えると良いと言っています。
例えば、勉強をするという課題があった時、アドラー心理学ではこれは誰の課題なのかという視点で自分の課題と他者の課題を分離して考えを進めます。
他者が勉強するかしないかはその他者の課題であって自分の課題ではありません。
あらゆる対人関係のトラブルは他者の課題に土足で踏み込むこと、または自分の課題へ土足で踏み込まれることから引き起こされます。
つまり、自分と他者の課題を分離し他者の課題には踏み込まないようすることが大事なのです。
勉強をしなさいというのは他者の課題へ土足で踏み込むことと同じです。
それではどうやって自分の課題と他者の課題を分けるのかということですが、これはその選択をすることでもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰なのか、という問いによって見分けます。
勉強しないことで希望する学校に入れない、希望する職に就けないという結末を最終的に引き受けるのは本人です。
家族はよくあなたの為を思って、という言葉で介入していきますがそれには自分の目的である見栄や世間体を良くする考えがあるかもしれませんし、主従関係でのマウントをとって己の支配欲を満たそうと無意識にしている可能性だってあります。
つまりあなたの為ではなく自分自身の為であると察知して本人は反発するのです。
しかし、ここでアドラー心理学が良く勘違いされてしまうポイントがあります。
アドラー心理学は放任主義を推奨している訳ではありません。
そうではなくて子供が勉強しないという例で言うならば、その子供が何をしているのか知った上で見守ることが大切です。
勉強することは本人の課題であることを伝えた上で本人がやる気になった時にはいつでも援助をする用意があることを伝えておきます。
頼まれもしないのにあれこれと口出しをして他者の課題に踏み込むことはダメなのです。
出来る限りの援助をして環境を整えてあげることは他者としてやってあげられることですが、実際にどう判断し行動していくのかまでは介入出来ないのです。
馬を水辺に連れていくことは出来ても水を飲ませることは出来ないのです。
自分に介入出来るのは自分だけ、自分を変えられるのは自分しかいないということをしっかり認識しておく必要があります。
医療事務を辞める時の課題の分離とは
まず自分の課題と他者の課題に分けます。
辞める決断をする→自分の課題
それを聞いて周りがどう思うか→他者の課題
仕事を辞めることに対して「まだ頑張れるよ」「逃げるな」「この後大変だよ」とかを親や同僚が思うことは自分では操作出来ません。
よって自分でどうこう出来ないことは放っておいていいのです。
ここで無駄に悩むことは意味がありません。
つまりそのことが了承されようが、されまいがそれは他者の課題なので介入してはいけないのです。
大切なのは他者の課題は切り捨てて自分の信じる道を行くことなのです。
アドラー心理学ではこうも言っています。
他者からの期待や願望を満たす為に生きる、つまり自己の承認欲求を満たすために生きてしまうと他者の人生を生きることになる。
要するに他者からの期待で行動しているというのは他者の人生を生きているということです。
まとめ
人にどう思われているかが気になるということは克服可能です。
まずは誰もあなたのことなど気にしていないということに気づきましょう。
次に課題の分離を行って下さい。
そして自分の行動だけに集中しましょう。
以上になります。
非常にシンプルです。
ですが言うは易く行うは難しでなかなかそれが出来ないっていう人も多いのではないかと思います。
よくありがちな負のスパイラルとしては
人目が気になる→自分の思ったように行動出来ない→自己嫌悪→自信がない→人目が気になる・・・
みたいなことだと思います。
これを打ち破る唯一の手段は行動することです。
自分が行動を起こすこと、そこにしか突破口はありません。
大事なのはその行動を起こしたことによって人にどう思われたか、ではなくて自分がどう動いたか、ということなのです。
自分の評価は自分で下すものです。
自分の満足度、幸福感は自分で感じるものです。
だったら他人は一切関係ない訳です。
ここの切り分けが出来るのかどうかで働きやすさは変わってきます。
医療事務の退職理由の大部分は人間関係です。
というかどんな理由も突き詰めていくと人間関係にたどり着きます。
そこが要因に入ってないことなんてまずありません。
そしてそこの根本原因の1つに課題の分離が出来ていないことが影響しています。
他者評価の中で仕事をしている人がかなり多いように思います。
医療事務の世界は圧倒的に女性社会なので特に顕著です。
あらゆる対人関係のトラブルは他者の課題に土足で踏み込むこと、または自分の課題へ土足で踏み込まれることから引き起こされる、とは中段で書きましたがまさしくそれが起こっています。
もっと自分を通すべきなのです。
正しいと思うことは主張すればいいのです。
それをいうことによってめんどくせ、嫌いって思われようがそれは他者の課題です。
あなたには一切関係ないことです。
それをしないから人間関係がしんどくなるのです。
全ての人があなたを好きなわけでもなく、全ての人が嫌いなわけでもない。
ですがそれを決めるのは相手であってあなたではない。
こんなことで悩むくらいならもっと有意義に時間を使ってください。
自分の人生なのに他人の評価軸で生きていくことほどバカらしいことはないですよ。
ごまお