これを読んで下さっている皆さんの中には転職経験がある人やこれから先転職を考えている人も少なからずいるかと思います。
また今後医療機関は淘汰の時代へと突入していきますので今勤務している医療機関が未来永劫続いているかといえばそれももう分からない訳です。
そうなればいつ転職活動が必要になってもおかしくない時代となっていきます。
そう考えると医療事務界での転職というのは案外身近なものなのかもしれません。
そういうこともふまえまして今回は転職時に採用に近づく履歴書、職務経歴書の書き方、ポイントってあるの?というところにフォーカスしていきたいと思います。
目次
採用に近づく履歴書・職務経歴書とは?
結論
今まで何をやってきたのか、そしてこれから何が出来るのかを明確に示すことです。
まず採用に近づく為には書類選考を通過しないといけません。
求人を募集していて希望があったからといっていきなり面接するところはあまりないと思います。
まずは書類選考をした上で面接という流れだと思います。
これは不要な面接時間をなくすという意味でどうしても通らざるを得ない手順となります。
それこそ希望者全員と面接をして決定する方が確実な評価が出来る場合もあります。
ここで出来る場合もあります、という言い方をしているのは理由があります。
以前の記事に書きましたが面接でその人を正確に評価することは不可能です。
ですので全員と面接をしたとしても正確に評価出来ていることもあればそうでないこともあります。
たった数十分の面接でそこまで期待するのは酷なことなのです。
ですがだからこそ面接はゲームであり戦略が大事なんだという前回の主張へと繋がります。
そしてそれを踏まえると履歴書、職務経歴書も戦略が大事なのです。確実に書類選考を通過しやすい履歴書、職務経歴書はあります。
反対に書類選考で落ちやすい履歴書、職務経歴書もあります。
書類選考で不合格というのは会ってももらえない訳で書類作成の時間も無駄に終わってしまいます。
やはり書類選考は普通に通過して面接でアピールをして合否を委ねるという所までしておきたいものです。
その為にはどういう点に気をつけるべきか、順に述べていきます。
履歴書と職務経歴書
どちらが重要?
どちらも重要です、との答えは意味をなしていませんので別の回答をします。
要はこちらはどこに注目するかということがポイントとなります。
こちらが履歴書、職務経歴書で確認するところは今まで何をやってきたのか、そしてこれから何が出来るのかという2点になります。
以前の記事にも書きましたが採用側が1番知りたいのはその人のこの先の可能性です。
これから何が出来るのか、どういう活躍をしてくれるのか、そこが知りたいのです。
その為の材料として過去の実績や経験を確認するのです。
ですから十分な経験を積んでいたとしても今回の転職が前向きな理由でなかったり、やる気があまり感じ取れないようだとなかなか採用は厳しくなる訳です。
ですがそんなことは履歴書では分からないでしょって思われるでしょうが少なくともほんとにうちで働きたいって思って履歴書書いた?っていう書面はあります。
これはやる気以前の問題でもあり基本中の基本ですが投函する前に確認してほしいと思うところを以下に述べておきます。
誤示脱字
これは履歴書うんぬんの話ではなく社会人の基本です。
読み返す、まして履歴書なんですから何度も見返して正しい字であるかは確認しましょう。
文章が変、文法が変
志望動機の文章の日本語がおかしいということがあります。
これも読み返せば分かる筈なんですが書いた本人は分かっていないのでしょう。
医療事務にはコミュニケーションスキルがとても重要ですので文章を書くことにおいても十分気を配って書くようにしましょう。
非常に内容がない
学歴も職歴もすごくまとめられていて読むところがほぼないタイプ。
これはそもそもなぜ応募してきたのって思ってしまいます。
アピールする気も働く気もないんじゃないか、そう感じてしまいます。
上記のような例はあり得ないレベルと思ってしまいますが実際にいるので怖くなります。
これは改めて自分で読み返すもしくは誰かに読んでもらったら気がつくようなことです。
それかあと想像はしにくいとは思いますが、その文書が送られてきて受け取った側の気持ちを考えてみて下さい。
これ送る前に確認してないの、やる気ある?って思ってしまいますから。
アピールが必要です
これは当然なことですがやってない人が多いです。
そしてこれは大前提ですが職務経歴書は必須です。
履歴書だけで送ってくる人も中にはいますがとてももったいないです。
履歴書だけではほぼ他の人たちとの差別化は出来ません。
求人の採用を勝ち取ろうとすればどこかで自分と他の人たちとの差別化を行う必要があります。
その時必要になるのが職務経歴書なのです。
職務経歴書でこそアピール
職務経歴書こそが他の人と差別化が出来る絶好の場です。
思う存分アピールするべきです。
そしてここでも頭に置いておくことは見る側は今まで何をやってきたのか、そしてこれから何が出来るのかということを探っているということです。
それを踏まえた上でしつこくアピールするのです。
今まで何をやってきたのかという点については出来るだけ明確に書くことです。
医療事務経験者の場合は具体的にどのような業務をしてきたのか、そしてそこでどんな成績、実績を上げてきたのかというのことはとても大事です。
査定率をここまで下げた、とか残業時間短縮にこんな方法を編み出し実際にこれだけ短縮したとか、患者満足度にこんな点で貢献した、などやってきたことはいろいろある筈です。
それを明確に書いてくれていればこちらも実際話を聞いてみたいと興味が湧いてくるものです。
そうなると必ず面接まで通過します。
この人ならうちに入ってもこの先何かやってくれそうだという期待感を持たせてくれる人、前向き感がひしひしと伝わってくる人、そういう人材ならすぐにでもほしいものなのです。
まとめ
私感ですが採用となる為の影響度、比重でみるとやはり面接の方が重視されると思います。
しかしその面接に行く為には履歴書、職務経歴書の書類選考がまずある訳です。そう考えるのならば履歴書、職務経歴書の役割は重要なのです。
そしてその書き方ひとつでいい印象にも悪い印象にもなり得るのが履歴書、職務経歴書なのです。
初頭効果というものがあります。
これははじめて会った時の印象がその後の全体の印象を決めてしまうというものです。
それほど第1印象は大事なのです。
だとするならば転職時での第1印象というのが履歴書、職務経歴書となるのです。
ここでいい印象ならば間違いなく面接開始時の印象もいい筈です。
逆にここで悪い印象だとそれを面接でくつがえすのはなかなか大変です。
よっぽど話し方が上手くて自分が思い描いていることがすんなり伝わったということがない限り悪い第1印象をひっくり返すことは至難の業です。
逆に言えば履歴書、職務経歴書でいい印象を与えることが出来ればそれだけでかなりのアドバンテージがあるということです。
ただの紙切れとするのも、採用への近道切符とするのもあなた次第です。
まずはその紙に自分をどう表現するのか、じっくり考えてみるのもいいのではないでしょうか。