自分は周りからどう見られているか?ということは、みんな一度は思うことです。
特に「誰からも嫌われたくない」と感じている人は少なくないはずです。
昔の僕がそうでした。
人目が気になる、周りの評価を気にする。
その結果、皆にとって耳障りの良いことばかりを言う。
しかしそれで苦しくなるのは自分。
だってつねに自分で自分を演じているから。
あなたはそんな経験ないですか?
もし今あなたが「誰からも嫌われたくない」と感じているのであれば、この記事を最後まで読んでください。
きっと今より心が楽になるはずです。
目次
「別にみんなに好かれる必要がない」と気づいたら楽になった
結論
自分らしく生きるには、嫌われることを恐れない。
「みんなに好かれる必要がない」理由
「別にみんなに好かれる必要がない」理由には次の2つがあります。
・誰もあなたのことなど気にしていない
・すべての人を納得させることなど不可能
誰もあなたのことなど気にしていない
誰もあなたのことなど気にもしてなければ注目もしていない、ということに気づきましょう。
考えてもみてください。
自分だって今日会った人がどういう服装だったとか、どういう行動をしていたかなんて逐一覚えていません。
そんなものです。
人間は基本自分第一。
自分のことで精一杯です。
他人を気にする余裕などありません。
周りから見れば、自分は大勢の中の一人に過ぎないのです。
人目が気になるという人は、自意識過剰です。
誰もあなたのことなど気にしていません。
すべての人を納得させることなど不可能
これは次の4コママンガがわかりやすいです。
全ての人を納得させる難しさ。 pic.twitter.com/KIe5leBft3
— HERBAL 420 JAPAN (@420HERBAL) March 22, 2015
これは普段僕たちの周りで起こっている事象を、わかりやすく描いています。
つまり全員に納得してもらうことは、とても難しいということ。
難しいというより不可能に近いです
どんな状況であれ、そのことに文句を言う人は必ず出てきます。
だからいくら配慮してもダメなんです。
そこまでして、あなたが彼らに気を配る必要はありません。
それは単なる骨折り損なだけの行為です。
「みんなに好かれる必要がない」と思えるマインドセット
アドラー心理学に「課題の分離」という考え方があります。
課題の分離とは、自分の課題と相手の課題を分けて考える、という意味です。
課題というのは目の前にある問題や、やろうとしている事と言いかえてもいいでしょう。
アドラー心理学ではこれは誰の課題なのかという視点で、自分の課題と他者の課題を分離するとしています。
たとえば、受験生がいる家庭の場合で見てみましょう。
この場合勉強をするという行為は、誰の課題なのかということを考えます。
すると勉強しないことで希望する学校に入れない、希望する職に就けないという結末を最終的に引き受けるのは本人です。
となれば勉強するという行為は、受験生本人の課題です。
それを親が「勉強しなさい」とあれこれ口出しすることは、他者の課題に踏み込む行為でしてはいけないとしています。
ですが多くの親が当然のようにあれやこれやと言うわけです。
それは課題の分離ができていない状況なのです。
これと同じことが普段の職場でも起こっています。
みんな平気で他者の課題に口出ししてきます。
最終的にその課題の責任を負うのは自分ではないにもかかわらず、あれやこれやと言ってきます。
通常あらゆる対人関係のトラブルは他者の課題に土足で踏み込むこと、または自分の課題に土足で踏み込まれることから引き起こされます。
つまり、大事なのは自分と他者の課題を分離し、他者の課題には踏み込まないようすることです。
結局みんな自己承認欲求を満たすために、行動してしまっているのです。
「あなたのためを思って言っている」「良かれと思ってしてあげたのに」そんな発言や行動はすべて己の承認欲求を満たすためにしているに過ぎません。
そこには課題の分離なんて概念はこれっぽっちもないのです。
「みんなから良く思われたい」「人から嫌われたくない」という気持ちから起こす行動の原因は、課題の分離ができていないからです。
他人はコントロールできない、他人からの期待で行動する必要はないと理解できていれば、きっとその人は課題の分離ができているはず。
つまり人目を気にしない人とは、課題の分離ができている人ということなのです。
まとめ
別にみんなに好かれる必要がない。
それはすべての人を納得させることなど不可能であると知り、課題の分離をすることで感じられるようになる心境です。
「みんなに好かれる必要がない」とはつまり「人から嫌われてもいい」と思えるということ。
この「人から嫌われてもいい」というのを恐れる人は少なくありません。
でも気づいてください。
世の中には必ずあなたのことが嫌いな人はいます。
こんな言葉があります。
まわりの人間100人全員から、好かれるのは絶対に不可能。
だって世の中には、100人全員から好かれるような存在が嫌いでたまらない人間が必ずいるから。
だから嫌われるのを恐れないでください。
誰からも嫌われないようにする八方美人はやめておきましょう。
それは自分を演じているに過ぎず、そのひずみは全部自分に来ます。
つまりすべてのストレスは自分に降りかかるということです。
医療事務でメンタルが壊れて辞めていった人たちを、今までたくさん見てきました。
そこには当然その人のメンタルの弱さというものが土台にありますが、八方美人な人が多いのは単なる偶然ではないでしょう。
職場で自分の素の部分がひとつも出せないような人は、高い確率で壊れます。
もともと強靭なメンタルがある人なら別ですが、そんな人は多くありません。
だから嫌われることを恐れないでください。
むしろ嫌われて当然というぐらいの気持ちの方が、きっと上手くいきます。
そしてそんなに心配することもありません。
まわりの人間100人全員から好かれるのは無理ですが、全員から嫌われることもまずないです。
必ずあなたに好意を持つ人もいて、あなたのことが嫌いな人もいる。
それが世の常です。
自分は自分、人は人。
周りからどう見られているかよりも、大事なのは自分がどう生きるかです。
「別にみんなに好かれる必要がない」って思えてこそあなたらしさが出せるのです。