医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

新元号対応ってどうなってるの?

新元号の発表がいよいよ近づいて来ました。

改正のスケジュールは4月1日に新元号発表、5月1日午前0時に施行となっています。

これに関連して情報システムの改修作業を行う訳ですが以前から準備期間が短すぎて現場のSEへの負担が大きいのではとの懸念がありました。

はたして元号改正による影響はどれほどなのか、またシステム対応が間に合わない場合はどうするのか等いろんな点を見ていきたいと思います。

西暦と和暦

昨年からさんざん議論されてきたことに西暦、和暦問題があります。

そもそも現在において和暦が必要なのかということは様々な場で言われていることです。

そして西暦に統一していくべきなのでは、という意見がマジョリティになってきています。

その証拠に省庁のデータが近々西暦に統一されるという報道がありました。

ただし今回の新元号対応には間に合わないとのことなのでこれが作用するのはその次の元号対応時ということになります。

新元号対応にたった1ヵ月間で間に合うの?

そもそもシステム改修にたった1ヶ月間で大丈夫なのかという疑問があります。

以前私は新元号は5月1日には切り替えると分かっているのだから4月1日の発表まではダミーの元号を設定してテストし、発表後に新元号に入れ替えて確認すればそんなに時間もかからないんじゃね、なんて超素人考えでいたのですがどうやらそんな単純な話ではないようです。

もともと改元を考慮していたシステムであっても機能の追加、改良などを行なうと実際テストをしてみないとどこに問題が潜んでいるか分からないケースもあるとのことです。

また可能性は低いので事前に想定して作業しておくのは効率が悪いがもし起きた場合1ヶ月では到底対応出来ないというようなエラーも起こりうるとのことです。

本来業務効率を考えれば西暦を使用することが合理的な選択です。

しかし、和暦使用となると省令で出力様式が決まっていたり法的な制約が強かったり既存の情報リソースとの互換性要求が強かったりとより難易度の高いシステムとなってしまいます。

よってよけいにシステム改修が困難になる恐れがある訳です。

仮に日付を扱うロジックで元号変更を想定してきちんと実装されているシステムであればまだ対応しやすいかもしれませんが、そうでない場合はかなり手間がかかるのではないでしょうか。

まあこれも素人考えなので実際はそんなに難しくないよとか逆に完全に1ヵ月では無理などの本職の方の見解を聞きたいものです。

当院の場合だと電子カルテ及び各部門システムにおいてはベンダーごとで間に合う所と間に合わない所が出て来るだろうと言われています。

中にはもう既におそらく5月1日には無理との見解を示しているベンダーもあります。

それだけやはり元号対応は簡単ではないようです。

新元号で日本版Y2K問題のおそれ

28日マイクロソフト社は5月1日に予定された新天皇の即位で日本版「Y2K」問題が発生するおそれがありとの警告を出しました。

「Y2K」とは1999年から2000年に移る際、下2桁の年度でのみ表記されるコンピューターが誤って認識し大混乱が生じるおそれがあるというミレニアム・バグ事態(2000年問題)を表す言葉です。

マイクロソフト社がこうした警告を出した理由は日本のコンピューターの大半が元号を使用しているからです。

現在の平成から新元号に変わった際日本のコンピューターが年度を認識できない「Y2K」式の混乱が生じるおそれがあるとの見解です。

Y2K問題では事前に騒がれていたような大きな混乱は起きず終わりましたが逆に今回それほど騒がれなければ何か起こった時には大きな混乱になる可能性もないとは言えません。何もないことを祈りますが。

組織内でのシステム、オペレーションの改修

実際コンピューターのプログラム対応が間に合わなければそれに代わる方策が必要となります。

そして対応が早い医療機関ではかなり事前から準備をしていて各種書類やフォーマットの日付記入欄を西暦表記に統一しているという対策は結構多いようです。

やはりそれが一番シンプルで実行しやすい対策だと思います。

しかしこれは全書類の西暦統一となるので医療機関の規模によってはかなりの種類、量に及びますし使用頻度がほとんどないものまでを含めると洗い出しから変更作業までの過程が膨大になることが予想されます。

今回で全てといかなくても今後未来を考えて西暦統一を目指すのもいいのではないでしょうか。

西暦統一でいい

便宜上元号は残した方がいいと思いますが行政や社会システムは全て西暦統一でいいと思います。

実際医療機関ごとでも文書類が和暦の所もあれば西暦の所もありますし、1つの医療機関でも和暦の文書、西暦の文書が入り混じっている場合もあります。

もういっそうどこかのタイミングで国としては社会システムに関する部分は全て西暦に統一するとした方がよっぽどスムーズになるのではないでしょうか。

システムに元号を使っている国って結構稀ではないのかなとは思います。いかにも日本っぽいですが。

まとめ

将来的にどうしていくかは今後の課題ですがまずは1ヵ月後の対応策を検討するのが急務です。

実際帳票類、印刷物にどう対応していくのか、対応が間に合わないものが出た時はどうするのか、手動での入力修正なのか、紙への手書き修正なのか、スタンプ対応なのか、自院独自のプログラム修正なのかなどいろいろ考えられます。

今回のような元号への対応はまず出て来ない事項ですからだからこそ組織での意見をまとめた上で全員一丸となって滞りなく進めていきたいものです。

本当の所実際新元号に変更してみないとコンピューターのプログラムが正常に動くかどうかは誰にも分かりません。

実際やってみたらマイクロソフトの警告は杞憂に終わることも大いに考えられます。

ですが常に最悪の事態を想定しておくのは危機管理上必要な事です。

とはいっても情報に過渡に反応する必要もない訳で冷静で的確な対応を常に心がけ万全の準備で5月1日を迎えたいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です