転職する気はなくても転職活動はした方がいい2つの理由

まずこのご時世に転職の話ってどうよって思うかもしれませんがそこはお許しください。

そもそも今このタイミングで転職しようとする人はあまりいないとは思いますが、この先コロナが終息した後に転職を考える人ってもちろんいるはずです。

反対に転職なんて全然考えていないっていう人もかなり多いはずです。

今回はそんな転職なんて全然考えていないっていう人にこそ聞いてほしい話です。

転職する気はなくても転職活動はした方がいい2つの理由

結論

2つの理由とは  ・自分の市場価値を測れるから ・自分と向き合えるから です。

転職の是非

昔と比べて現在は比較的転職はしやすくなっています。

それは確かです。

そしてこの先の未来では人生で2度や3度のジョブチェンジはもう当たり前となってくるとまで言われています。

それほど仕事において転職は普通となってきつつあります。

ですがかといってみんながみんが転職をしようとしているかといえば、そうでもありません。

もちろん今の仕事に満足してそんなことはみじんも考えないという人も多いでしょう。

ですが今の仕事に不満はあるけれど転職まではしないという人の方がきっと多いはずです。

それはなぜか。

その答えはみんな転職のリスクを十分わかっているからということなのでしょう。

転職しようとする理由は人それぞれです。

スキルを上げたい人、人間関係を変えたい人、給料を上げたい人・・・。

これらのことは転職することによって実現する可能性は十分あります。

ですが逆に今以上に上手くいかなくなる可能性も十分あります。

要は外側からは絶対見えない部分は転職して実際その現場に入らないとわからないということです。

医療経営のスキルを上げたくて転職したのに現場の業務担当に回されただとか、人間関係が良さげだと思って入ってみたら全然違ったとかは割とよくある話です。

そういう僕も当院には転職で入りました。

僕の場合は仕事内容や人間関係でのギャップは別に何も思いませんでした。

もとからかなりハードルを下げて見てましたので。

まあそんなもんだろうと。

でも唯一最初しんどかったことがありました。

それは院内特有ルールです。

もう他の医療機関に行けばまったく通用しないような独自ルールが山のようにありました。

それに慣れるまに結構時間がかかりました。

本来はそんなルールを習得したところで何のメリットもありません。

自分の市場価値には何も影響しないわけです。

ですがその村で生きていくのであればその村のルールには従わなければならない。

わかってはいましたが、そこをアジャストしていくのはなかなかの労力を要します。

ですので世間一般では転職とは一度リセットして再出発というような良いイメージもあるかもしれませんが、実際のところはどう転ぶかわからないシロモノです。

極論すればイチかバチかの行為です。

だったら少々の不満はあっても、働き慣れた今の職場のままでいい。

そう考える人が多いのも当然のことです。

これは個人の価値観、ものごとのとらえ方の問題なので良い、悪いという評価はできません。

転職したい人はすればいいし、そんな気はさらさらないのであれば一生その職場で働いてもいい。

ただその場合でも転職活動はした方がいいのです。

転職活動は健康診断

皆さん健康診断は年に1回受けているはずです。

それはたとえめちゃめちゃ健康でも必ず受けます。

また、今まで病気らしい病気になったことがないという人でも人間ドックの受診をすすめられます。

それは病気の有無に関係無く将来のリスクを減らすために行うものです。

これは転職活動も同じことです。

仮に今自分の仕事、職場に何の不満もなかったとしても、将来のリスクを減らすために定期健診は行うべきなのです。

つまり転職活動はキャリアにおける健康診断なのです。

2つの理由

それでは結論で書きました2つの理由について見ていきます。

まずは

・自分の市場価値を測れるから

という点。

これは本当に転職活動をしないと絶対わかりません。

そもそも1つの医療機関に居続ける人には市場価値という概念がありません。

市場価値を上げたところで自院での自分の評価が低ければ何の意味もない、上げるべきは上司の評価。

そう考える人は多いです。

そしてこれは今までならまだ通用していたのです。

終身雇用であり、かつ安定経営の法人、それが病院です。

自院の経営が安定していて永遠に雇用が保障されているのであれば、それこそ市場価値なんてくそくらえです。

そんなもの低くても自院での評価が高ければ十分食っていける。

今まではそんな時代でした。

ですがこの先は違います。

終身雇用はすでに崩壊しており、病院経営はますます厳しさを増すばかり。

自院が10年先生き残っている保障なんてどこにもありません。

そしてそのときないと困るのが高い市場価値です。

つまり自分の市場価値がわかっていない人ではもう生き残れない時代へと入ってきているということです。

だったら自分の市場価値ってどうやってわかるのか。

それは客観的な評価の場へ自分を置くことです。

そのための一番の近道が転職活動なのです。

転職エージェントを活用したり、実際に他院の人事担当者と面談することで自分の客観的な評価というものがわかったり、今の自分の実力を思い知らされます。

それは良い評価、悪い評価ひっくるめてあなたにとって素晴らしいフィードバックなのです。

次に

・自分と向き合えるから

という点。

転職活動をしようとすればまず用意するのが履歴書と職務経歴書です。

その中で職務経歴書を作成する意味あいは大きいです。

僕も転職時に作成しましたが、それは自分のそれまでのキャリアを見つめ直す良い機会でした。

職務経歴書とは、今までどんな仕事をしてきてどのようなスキルを身につけてきたか、ということを詳細に書いていくものです。

これは自分ではなんとなくわかっているつもりでも、文字として書くことによってより客観的にとらえることができます。

そして今の自分には一体何が足りないのかを考えられるようになります。

やはり文字にするということは大事なことです。

それを改めて読むことによって客観性を持つことができます。

そもそも僕たちは今までの自分のキャリアをじっくり振り返るなんてことはあまりしてきていません。

つまり今までの自分と向き合う機会ってほぼほぼないってことです。

それでも良いっていうのならそれで構いませんが、それだと成長することももうないです。

やはり定期的に自分と向き合う時間はとるべきです。

それが難しいという人ならば、継続的に転職活動を行うことによって継続的に自分と向き合う時間を作ることができます。

それは今後の仕事人生に間違いなくプラスな行為なのです。

まとめ

転職する気はなくても転職活動はした方がいい、それは間違いないです。

必要なことは自分を客観的に見ることです。

そしてそれが一番難しい。

だったら転職活動を定期的に行うことによって、客観視する場をつねに作ることはとても有益なことなんじゃないかなって思います。

あなたも転職活動を始めてみませんか?

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