メモをとっても仕事を覚えられない人に足りない2つのポイント

「メモをとっているのに仕事が覚えられない」

「私は物覚えが悪い」

そう悩んでいませんか?

実は僕も昔は同じことで悩みました。

物覚えが悪いなあって。

でもそれは物覚えが悪いという問題ではないのです。

悪いのはそのやり方です。

この記事ではなぜメモをとっているのに仕事が覚えられないのか?の理由を説明します。

そしてどうすれば仕事に活かせるメモがとれるのかの方法をお教えします。

最後まで読めば必ず仕事のできるメモとりができるようになるはずです。

メモをとっても仕事を覚えられない人に足りない2つのポイント

 

結論

 

足りないのは、習った直後の復習とアウトプットです。

なぜメモをとっているのに仕事が覚えられないのか?

人は忘れるもの

ご存じの方もいるとは思いますが、エビングハウスの忘却曲線というものがあります。

エビングハウスの忘却曲線とはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの発表したもので、人は時間と共にどれだけ忘れるかを数値化した曲線です。

これによると人は何かを学んだとき、

20分後には42%忘れる

 

1時間後には56%忘れる

 

9時間後には64%忘れる

 

1日後には67%忘れる

とされています。

この忘却曲線に従うのならば、人は1日経過すると覚えたことの約7割を忘れてしまうということです。

そしてその後も時間の経過と共にその忘れる割合は増していきます。

ですので基本的に人は忘れる生き物であるということです。

そんなことは誰もが当然知っている事実です。

ですが多くの人は知ってはいても自覚はしていないのです。

今日覚えたことが明日になると7割も忘れているという事実を僕たちはあまり自覚していないのです。

多くの人は何かを教わるとき、教わっている最中はわかったような気になっています。

しかしその「わかったような気」と「理解した」という状態にはとんでもなく大きな隔たりがあります。

そして仕事を覚えるのが遅くできない人というのは、そのわかったような気だけで終わっているのです。

だからあくる日になるともう3割しかアタマに残っていないとなるわけです。

メモすることの意味

ただ聞くだけでは必ず忘れてしまう、だからメモをとるというのは当然の流れです。

ですができない人というのは、そもそもメモをとらない人が多い。

これは間違いないです。

できる人の方がこまめにメモをとっています。

そして不思議なことに、「あなたは聞くだけでは絶対覚えられないよ」って相手から思われているようなできない人こそ全然メモをとろうとしません。

これは先ほど話した「わかったような気」マインドがその人を完全に支配しているからです。

リアルタイムで教わっているときはわかったつもりでいる。

でも実際はなんにも理解していない。

そしてそのような人は後からやってみようとしたら全然できなかった、同じ質問を何度も繰り返すという行動を過去に何回も繰り返しているはずなのにちっとも学習していません。

そもそも、もしこんな人がいれば論外ですが。

「これ前にも言ったよね」と過去に言われたことがある人は注意してください。

あなたは「わかったような気」マインド全開の人である可能性があります。

自分には耳だけで記憶する能力が足りていないということを自覚しましょう。

さて、メモをしないのは論外ですが、ただメモをしているだけの人も論外です。

どういうことかといえば、確かにメモをとってはいるが、相手の言っていることをただ書き写しているだけの人ってことです。

そしてそのメモはその場限りで後から見ることもしないって人です。

できない人って総じてメモを見返すということをしません。

そもそもメモを見返す習慣がないのだと思います。

そして見返したところで理解できるようなメモになっていないということ。

自分で書いているのに後から自分で見て活用できるようなメモを作れていないってことです。

このような人はメモすることの意味をはき違えています。

メモをとる行為はあくまで手段のはずなのに、いつしかそれが目的となっているのです。

そしてえてしてこうなる人は、本来メモをとる習慣がなかった人です。

「メモとらなくてもいいの?」「メモをとりなさい」と相手から言われるからメモをとっているような人。

そのような人がとるメモってただの文字の羅列です。

そんなものには意味がない。

何のためのメモなのか?

その視点が抜けています。

メモすることの目的は、その情報を頼りに仕事を十分にこなすことができるのか?の一点です。

ですのでいかに必要なときに使える情報が抜き出してこれるかが重要なのです。

そこを意識してメモをとらない限りメモをとっている意味なんてないのです。

メモをとっても仕事を覚えられない人に足りない2つのポイント

復習とアウトプット

そしてメモをとる行為自体よりもよっぽど大事なことがあります。

それは復習とアウトプットです。

冒頭であったエビングハウスの忘却曲線のとおり、教わった次の日にはガッツリ忘れます。

ならば復習はマストです。

そして教わったことを1度アウトプットしておくこともマストです。

ですので教わった直後に手順の確認をしましょう。

今自分が覚えた手順を確認してもらうのです。

アウトプットすることで、今どれだけ覚えているかを確認することができると同時に自分の理解にミスがないかも確認することができます。

そしてまたちょっとでもわからないことがあれば、その日のうちにすべて質問しておきましょう。

でないと後日聞きに行くと高い確率で「それ前にも言ったよね」と言われてしまいます。

でもその日のうちならば、「まあ今日言ったばかりだし」と思ってもらえますし、丁寧に優しく教えてもらえます。

ですので教わった直後のアウトプット、その日のうちの質問ってとても大事なのです。

ですが多くの人はそういうことはしていないはずです。

大半の人はメモをとったことに満足しています。

でも情報ってインプットしただけじゃ何の意味もないんです。

そこには自分で自在に使えるようになるためのアウトプットが絶対必要です。

だから、とったメモの内容を整理しまとめ直すという作業も有効です。

これは行っている人は結構います。

やはりとったメモの内容を咀しゃくして自分の思考に落とし込む作業というのが重要です。

よってメモを整理するいう行為はとても有効なのです。

中にはメモする用と整理する用の2種類のノートを使いわけている人もいます。

どういう方法をとるにせよ、復習する、アウトプットする、これが記憶に定着させる最も有効な手段です。

ここは漏らさずしっかり押さえておきましょう。

まとめ

 

メモをとっても仕事を覚えられない人は復習とアウトプットを徹底的に行いましょう。

もしそれでも仕事が覚えられない人がいるのであれば、それはもう覚える気がないとしか言いようがないです。

でも実際はそんな人はめったにいません。

実際に仕事を覚えられない人というのは、復習もアウトプットもしてない人です。

だから覚えられなくて当たり前なのです。

さらに言えば、そのような人はメモをとるという行為を安易にこなしすぎです。

ただ言われたことを書き留める行為は仕事においては本当のメモではないのです。

教わった結果、自分の仕事で自在に使えるスキルにまで落とし込めているのかどうか?

そこが大事です。

だからメモをとるためのマインドセットもまた重要なのです。

ポイントはメモを見返している自分を想像し未来の自分に教えるようにメモをとることです。

たとえば、「どういうアウトラインでどういう流れなのか?」「どこがポイントなのか?」を書き残すなど、どうすれば未来の自分に伝わるかを考えることが大切です。

そのようなメタな視点でメモを書くことができれば「メモをとっても仕事を覚えられない人」にはならないはずです。

たかがメモ、されどメモ。

自分のメモのとり方はどうなのか?

もう1度見返してみてもいいのではないでしょうか。

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