医事関連のテーマを中心に感じたこと、考えたことを綴っていきます

【非常識!?】どうしても残業が減らないという人へ送る残業削減の必殺技

現在中医協で議論が行われている次期診療報酬改定の基本視点においては医師の働き方改革を重点課題と位置づけています。

もう聞き飽きるほどよく耳にしているこの働き方改革。

そもそも働き方改革のゴールって何ってなるとそれは生産性の向上にあります。

そして生産性を上げるためには残業削減が必須なわけです。

いまだに私たちの業界ではレセプト残業という言葉が残っています。

それほどレセプトとは残業してもすべき業務なんだという意識を持っている人も多いです。

今回はレセプト残業に限らず医療事務の残業を減らすための必殺技を紹介します。

ごまお

伝授してもらおうその必殺技とやらを

【非常識!?】どうしても残業が減らないという人へ送る残業削減の必殺技

結論

残業削減したいのなら、生産性を上げたいのなら、インプットの量を減らしましょう。

敵はパーキンソンの法則

残業削減については以前にいくつか記事に書きました。

結局残業削減と生産性の向上は同じことです。

いかにして仕事の効率を上げるべきかということも何度か書きました。

これには2つの側面があります。

1つはマインドの部分、もう1つは行動の部分。

ですが突き詰めると行動はそのもととなっているマインドがあるからこその行動なのでマインドを変えることで行動も変わってきます。

逆にいえばいくら方法論を知っていてもマインドが同じならば、結果は変わらないのです。

ですがこのマインドを変えるということはかなり難しいことです。

いわば自分の仕事における価値観を取り替えることなのでなかなか容易にできることではありません。

そうするとしらずしらずのうちにワナにはまっていくのです。

何のワナかといえばそれはパーキンソンの法則です。

医事課の生産性とは? 【パーキンソンの法則】

はっきりいって意識的に行動していなければ誰もがこの法則にはまります。

生産性とはアウトプット(分子)/インプット(分母)です。

ですので生産性を上げようと考えた場合とるべき手段は2つでアウトプットを増やすか、インプットを減らすかです。

しかし人間はインプットが制限されていない場合生産性を上げようという考えにはなりません。

少なくとも私は今までそのような人を見たことがありません。

仕事においてこのインプットとは時間です。

つまり時間が制限されていない場合生産性を上げることは恐ろしくハードルが高いのです。

そのような場合ほとんどの人が生産性を下げてしまいます。

常にアウトプットの量を意識している人でない限り必要と思えるところまで時間を投下するとすれば確実に生産性は落ちるのです。

すごく抽象的な言い方をしていますが今までのことはすべてレセプト業務に当てはまります。

簡単にいえばレセプト点検に投下する時間がインプット、出した成果がアウトプットです。

それならレセプトの成果って何なのか。

それはすなわち請求を最大化することです。

もっといえば査定されないレセプトの作成です。

ですのでアウトプットの量を増やすことには限界があります。

請求するレセプト件数は決まっているのですからあとはその精度を上げるしかありません。

でも精度といってもこれまた抽象的な話になってしまいます。

精度は目には見えません。

点検者のレベルによって精度の高低が変わります。

レセプトチェッカーにより一定の精度は担保されています。

こうなるとアウトプットの量というのは点検者のレベルで多少変動するとしてもそこまで差が出ないものとなります。

よってアウトプットを増やそうということがなかなか難しいのです。

それよりもよっぽど簡単に生産性を上げられる方法がインプットを減らすことなのです。

つまり点検時間を短くすることです。

パーキンソンの法則にはまらない最強の法則とはインプットを短くすることにほかならないのです。

インプット

時間が十分にあるとき人が強く意識できないのが優先順位です。

時間が十分あるから目の前のものから片づけていく。

いたって普通に見えますがこれでは考えて仕事をしているとはいえません。

だから時間は十分にない方がいい。

その方がどうすれば定時で終わらせられるかを考えるし、やり方も工夫します。

もっといえばやらなくていい仕事が出てきます。

こうなると何がいいかというと仕事のゴールを考えるようになるということです。

そもそもこの仕事の正しいアウトプットは何なのかを考えるようになります。

レセプト点検でいえば漫然と時間を費やして見ていることのムダさ加減が分かってきます。

しかしこれは一度必死にやったという経験をしないと理解できません。

頭で考えているだけではなくて実際にインプットを減らしたという経験をしないとたどり着けない境地なのです。

そしてこれはぜひ一度経験してほしいと思います。

多くの人がレセプト点検に対してバイアスがかかっています。

レセプト点検は時間をかけてじっくりやるもの、精度を追求するためにある程度の時間が必要。

はたしてそれは自分の意見でしょうか。

自分の経験則でしょうか。

きっと違うと思います。

それは昔から引き継がれてきたこと、申し送られてきたもののはずです。

そしてそれは当然のこととしてみんな受け止めている。

逆に実際検証したという人は誰ひとりいない。

そんな感じだと思います。

検証は一度するべきです。

そうしたら分かるはずです。

点検時間を半分にしても査定状況に大して変化がないことが。

私は昔試したことがあります。

それまで点検に使っていた時間を半分にしてみました。

その結果どうなったかというとかえって査定が減りました。

これには私自身も驚きました。

そして気づきました。

時間をかけてじっくり見ることはただの自己満足にすぎないってことが。

よく働いたなという風に錯覚していたってことが。

時間をかけて行うレセプト点検はいかにも医療事務してますという気にはなりますが、時間あたりの生産性は低いです。

ですが多くの人はそこにすら気づいていません。

そもそも時間あたりの生産性を意識してレセプトを見ている人などほぼいません。

これはつねづね言っていることなのですが、医療事務の中ではいまだに「レセプトがエース業務です」信仰というのがあるように思います。

だから時間をかけないといけないんだという言い分です。

そもそも仕事にエースもなにもないと思うのですが、100歩譲ってエース業務だとしましょう。

エース業務だからといってじっくり時間をかけてやらないといけないってことにはなりません。

そんなの早く済ますに越したことはないのです。

ですがレセプト業務は独特なのです。

周りが想定しているよりも早く終わってしまうと、「ちゃんと見たの?」「きちんとできてる?」って思われてしまうのです。

だからみんなある程度の時間をかけて完成させるのです。

「ちゃんと見てる」「きちんとできてる」と思われるぐらいの時間をかけるのです。

これってホントに時間のムダです。

まわりがどう思おうが関係ありません。

ちゃんと見れてるかどうかは査定状況で判断してくれればいい、と思ってればいいのです。

ですがそうしないのは自分に自信がないからです。

でもその自信はどこまでいっても自分で満足いくレベルになんかなりません。

日々査定のポイントが変化し、審査員のさじ加減ひとつで査定されたりされなかったりの状況の中で絶対自身があるなんてことは起こり得ないのです。

どこまでいっても絶対の自信なんかつきません。

20年選手の私でも絶対の自信なんかありません。

そりゃあ査定状況の分析、対応策などは日頃から考えますがだったらそれで査定が減るかといえばそうではないわけです。

つまりはそういうことです。

必ず査定はされるのです。

査定率0%の医療機関なんてないのです。

そして自院の査定率の変化を追ってみて下さい。

ずっと0.3%前後で来ていたのに今月からいきなり0.8%になったということもないはずです。

何が言いたいのかというとインプットの量を増やしたところで査定が減るもんでもなし、インプットの量を減らしたところで査定が増えるもんでもないということです。

だったらインプットの量を増やすことにメリットはないのです。

試す

ここまで述べてきましたがそれでも「インプットの量を減らしてみよう」という人はほとんどいないと思います。

それは自分の仕事のスタイルを変えたくないからです。

今さら違うやり方を試すという思考にならないからです。

これも何度も言っていることですがレセプトに関わらず医事課の仕事において新たに何かを試す人ってほとんどいません。

だいたいが申し送られてきたとおり、昔からの慣習のとおりという感じです。

そこには考えるという仕事で一番大事なものが抜け落ちています。

そして挑戦するという人生で一番大事なものをなくしています。

仮に来月のレセプト業務において前月の半分の時間で行うと目標を決めそのとおりにやったとしましょう。

ですがその後の査定結果を見ると以前より悪い。

これのどこがダメなのでしょう。

挑戦って基本失敗の連続です。

10回挑戦して1回上手くいけば御の字です。

そんなもんです。

注目すべきはそこではなくて今までとやり方を変えたという事実、そしてその決断です。

多くの人はあまりにもレセプトを特別なものと見過ぎです。

大事にし過ぎです。

レセプト業務はエース業務でもなんでもなくて医事課の一業務に過ぎません。

そしてこの業務の生産性を上げるには投下する時間を減らしましょうということだけです。

すごくシンプルな話なのです。

そのためには絶対、試す、挑戦するということが必要なのです。

現状維持してると思っている時点で現状維持ではない。

そのことに気づくことが大事です。

まとめ

残業削減したいなら、生産性を上げたいのなら、インプットの量を減らしましょう。

つまりこれは働く時間を短くしましょう、しぼりましょうってことです。

意識すべきは時間あたりの生産性です。

仕事が終わらないから勤務時間を延ばす。

これでは時間を延ばせば延ばすほど生産性は落ちていきます。

仕事が終わらないのならばすべきことはスピードアップして時間内に終わらせることです。

そのためには時間をしぼる必要があります。

働く時間を減らさない限り仕事のスピードアップなんかできません。

余裕が残っている限りみずからスピードを上げることなんて不可能です。

新人の頃には誰しも一生懸命走っていたはずです。

ですがいつからかまわりにあわせて余裕を持って歩いている。

そんな人が自分の意識を変えて生産性を向上させるなんてことは普通に考えればほぼムリです。

だから無理矢理にでも自分を走らせるしかない。

そのためにはインプットの量を減らさないといけない。

時間は削っていかないといけない。

これはかなりの荒療治です。

「時間が足らないから残業しているのに逆に時間を削れって・・・」

これは見方によれば暴論です。

ムチャクチャな論法に聞こえるかもしれません。

ですが試さないままでの批判は受けつけません。

頭で考えただけで言うこととやってみて言うことはまったく違います。

私はやったことがあります。

だから言えるのです。

ほかにやったことがある人で今回の話には無理があると言う人の意見はぜひ聞いてみたいです。

私の結論は今のところゆるぎません。

残業を減らしたいなら時間を減らすことです。

ごまお

時間のしばりがないと人は本気になって考えないってことやな

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です