高くなくても必ず出る!?医療事務のボーナス事情

12月に入ると

いよいよ冬のボーナスの時期となります。

医療事務は薄給ですのでそれこそ人一倍ボーナスはうれしいものです。

今回は医療事務とボーナスということで述べていきます。

ごまお

ボーナスがく~る~☆

高くなくても必ず出る!?医療事務のボーナス事情

結論

今のところ必ず出てます。

ボーナス

そもそもボーナスとは?

ボーナスとは給料とは別に支給される特別賞与のことです。

その取扱いについては法人の雇用に関してのルールを定めた就業規則や賃金規則などに記されていることと思います。

一般的に夏と冬の年2回支給されます。

またボーナスの支給に関しては労働基準法において支払わなければならないという義務にはなっていません。

労働基準法第24条「賃金の支払」では一定の期日払いの原則から賞与は除外されると書かれています。

つまり毎月の給料のようにボーナスは必ず支払わなければならないという決まりはありません。

医療機関側で自由に決めることができるわけです。

ただし就業規則や雇用契約など労働者と使用者との間で取り決めがなされている場合は除きます。

その場合はボーナスゲットできるでしょう。

当院の賃金規則がどうなっているのかを確認してみると、法人の業績が極めて悪く支払能力がない場合には支給しないことがある、と記されています。

今まで一度もボーナスカットになったことはないので特に気にすることなくここまで来ていますが、今後どうなっていくかは分かりません。

今までどおりであることを願っていますが。

支給時期

当院では夏のボーナスは7月上旬、冬のボーナスは12月上旬です。

世間一般もおおよそこのあたりの時期ではないでしょうか。

経団連発表と中小一般企業

昨日経団連は大手企業の冬のボーナスが平均96万円、前年比1.49%増と発表しました。

毎年この時期このような報道がされますがいつもながらあぜんとします。

これ報道してどうなるのって思います。

だってこれは、東証一部上場の中でも従業員数など一定以上の条件を満たした会社に対して行った調査に対し、妥結額の回答のあった会社の賞与平均額を発表しているだけにすぎないからです。

その会社数わずか82社です。

日本の上場企業数は3763社(2019年6月3日現在 上場企業リサーチ)。

その上場企業の中でもたった2.2%の中での集計結果です。

日本国内の法人は264万1,848社(平成27年度分 国税庁調査)ありますので96万円の82社はその中のごく一部の企業の平均なのです。

かたやある都市の信用金庫が昨年発表している結果が経団連とは大きく乖離しています。

この調査は同信金取引先企業を対象に実施し家族経営を除く1048社からの回答を集計したものだそうです。

これによるとボーナスを支給すると回答した企業は、全体のうち60.8%で、前年冬に比べ 3.1 ポイント 増加。支給すると回答した企業の支給予定額は 27万6486円で前年冬に比べ 1万2,657円減少したとあります。

27万6486円はあくまでもボーナス支給を予定する企業の平均であり支給をしない企業(発表によると39.2%の企業が支給しない)も含めるとさらに低い額になります。

日本の中小企業の割合は99.7%(2017年版中小企業白書- 中小企業庁)ですから、こちらの方が実態に即した数字だといえます。

支給額

話を戻します。

次に支給額です。

これは病院の規模、経営状態しだいだとは思いますがおおよそ3ヶ月から5ヶ月くらいの間におさまるのではないかと思います。

夏2ヶ月、冬2ヶ月や夏1.5ヶ月、冬2.5ヶ月など形態はさまざまだと思います。

ちなみに当院だと最近は4.2から4.5の間を変動しています。

やはり経営状態に左右されますので上がった下がったとそのつど一喜一憂です。

医事課は医業収入に直結する役割を担っていますのでやはり病院収益の最大化こそが最大のミッションであると実感するわけです。

とはいってもいくら請求の精度を上げようともそもそもの集患が増えなければ収入も増えないわけでこれはとても大変なことです。

医事課は医事課としての役割をまっとうするのみと思い頑張るしかありません。

常にボーナスが出る

前述したとおり私が当院に入職してからボーナスカットになったことは一度もありません。

他の病院もおおむねそうじゃないのでしょうか。

前述したように中小企業だと不景気でボーナスがないというようなニュースもよく聞きますが病院経営は比較的安定しているともいえるのでしょう。

医療事務は基本給が低いためいうほどボーナスが高額ともいきませんがやはり必ず支給されるというのはうれしいですし非常に助かります。

この点は病院に勤めている利点といえます。

しかし今後未来永劫ボーナスが出続けるのかというとそうとは言い切れないと思います。

この先は熾烈な病院サバイバルな時代に入っていきます。

今ある病院の数は明らかに多いです。

しかし日本の人口はすでに減少のフェーズに突入しています。

間違いなく淘汰され病院数はへっていくはずです。

そのときつぶれはしないがボーナスを支給する余裕はないということが自分の勤める病院に起こったとしても何ら珍しくもないという状況になりえると思うのです。

ボーナス頼みの私たちからするともしそうなれば死活問題です。

そうならないために今何をすべきか、どうすべきかということでしょう。

ボーナスが増えない

これは多くの人が思っていることでしょう。

ボーナスが増えない=給料が増えないです。

結局医療事務の給料って全然上がらねえじゃんってことです。

このことについては以前に書きました。

【ファイナルアンサー】医療事務員が給料を上げる方法とは?

そこでの結論は

・医療事務の基本給は低い

 

・基本給が低いので定期昇給額も低い(微々たるもの)

 

・給料を上げるには資格手当か役職に就くしかない

というものでした。

これはボーナスにももろに影響しています。

つまり基本給をもとにしているからボーナスを上げようとすれば基本給が上がらないことには始まらないということです。

ですのでボーナスを上げるということは至難のワザです。

基本給を一気に上げたければ最も有効な手段は転職だと言われていますが医療事務ではなかなかそれも難しいと思います。

それでもなんとかしたいという人は自分の市場価値を上げていくほかありません。

あなたの市場価値は高いですか?【井の中の蛙大海を知らず】

単なる医療事務だけではなくマネジメントやITスキル、DPCや医療情報分析スキル、コミュニケーションスキルなどを習得し自分の希少性を高めることができば市場価値の高い人材として採用され基本給が大幅にアップさせることは不可能ではありません。

役職を目指すにしろ、転職を目指すにしろどちらにもいえることは、現状を維持しているだけでは給料は一切上がらないということです。

給料を上げたいと思うのならば日頃からの努力、自己研鑽は必須です。

給料が高いから優秀とは限らない

私は給料って運の部分がかなり大きいと思っています。

まず就職する際の運。

その選択した職種がその後も伸びていく市場なのかどうか。

次に就職した先に伸びしろがあるかどうか。

まず市場の将来性はおおよその見通しは立つでしょうが絶対ではありません。

次に就職した先、私たちでいうと医療機関になるわけですが、そこが財政的に余裕があるのか、苦しいのか、経営が上手くいっているのが、上手くいっていないのかなんて入ってみるまで分かりません。

そして入ってみても経営の中枢に関わる部署でない限りどんな経営状態かなんて一介の医療事務員には知るよしもありません。

そして一番の運が上司との相性です。

就職する市場、就職先は自分で選べますが上司だけは選べません。

そして上司に気に入られなければ自分が昇進していくことは難しいです。

たとえば同じくらいの能力、スキルのAさんとBさんがいます。

AさんはC課長に気に入られています。

一方Bさんは気に入られていません。

何かにつけてC課長はAさんに仕事を任せます。

そのような状態で月日が流れます。

そして空席の主任をひとり選ぶとなったときC課長が選ぶのはAさんとなるのです。

そこには仕事ができる、できないという何の根拠もありません。

あるのはAさんを気に入っているという理由だけです。

そしてその後もAさんは係長、課長代理と順調に昇進していきます。

でもCさんはまったく昇進しない。

当然Aさんの給料は上がっていきCさんよりかなり高くなります。

はたから見ればAさんは優秀だから昇進していてBさんは能力が足らないから平のままと判断してしまいます。

ですが決してそんなことはないのです。

すべては運です。

たまたまAさんがC課長と仲良くなったから、気にいってもらえたからだけなのです。

この状況下ではいくらCさんが努力してスキルを高めていってもAさんをこえることは不可能です。

実力はこえられたとしても評価、給料をこえることは永遠にムリなのです。

こんな矛盾は普通に起こり得ます。

だから給料が高いから優秀なんてことはないのです。

そう思えばもはや給料を上げる方法なんてないのかもしれません。

すべてが運なのかもしれない。

だったらそんなに頑張っても意味ないし、適当に手を抜いていてもボーナスは出るんだからやる気だす方が損と考える人がいてもおかしくありません。

確かにめちゃめちゃ頑張って人事考課がA評価だろうが適度な手抜きでB評価だろうと給料はあまり大差ありません。

まあこれは当院に限っての話ですが。

きちんと頑張って結果を出した人が報われる賞与体系のところならめちゃめちゃ頑張ればいいと思います。

ですが当院のような場合だと費用対効果を考えると適度な手抜きの方が得って考える人が出てくるわけです。

全然得じゃないんですけどね。

自分の生産性を下げ市場価値も下げる行為は自分の首を絞めているだけなんですが、大半の人はそうとは考えないのです。

めちゃめちゃ頑張っても適度に頑張っても、適度に手を抜いてもそれほど給料の額に影響しないのならそりゃ楽な方選びますよね。

これはその人が悪いというより評価体系を確立できていない組織の罪なのでしょう。

この点は医療機関が是正しないといけない最たるものでしょう。

当然しっかりとした体系のところもあるのでしょうがそうでないところの方が多いような気がします。

まとめ

やはりボーナスはとても嬉しいものですし一時的ですがモチベーションもアップします。

仕事はお金のためだけじゃないとうわべで言ってはみても結局収入を得るために働いているのであってやっぱりお金は重要です。

ボーナスの使い道は人それぞれでしょうが自分へのごほうびに好きなものを買うのもいいと思います。

ただ個人的に特にまだ若い人には自分への投資として使うことをおすすめします。

本文中でも書きましたが結局は自分の市場価値を高めることが給料を上げるポイントです。

そのための知識、スキルの向上が絶対必要です。

本を買う、資格に申し込む、オンラインスクールを受講する・・・。

今の給料、今の生活で十分満足というなら別ですがもっと上を目指したいならばガンガン自分に投資すべきです。

そこに使ったお金は自分のスキルが上がれば必ずあとで回収できます。

そこは惜しむべきではない。

自分の可能性はもっと信じた方がいいと思います。

ごまお

大切なお金。使い道はよく考えよう。

 

 

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